◇◇◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ □□□□         □□□□  ■■■■ 吟醸酒ニュース ■■■■     最近飲んだ吟醸酒の報告   □□□□         □□□□                         月刊誌Vol.228   2019年3月号 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇◇ 毎月1回吟醸酒を会で飲んでいます。有名無名の吟醸酒をリポートします。  ■■リポート■■ ■2019年3月30日(土)例会■ ■1.高橋庄作(福島県会津若松市)  純米  「雪がすみの郷」  生酒うすにごり 原料米;会津産酒造好適米、 精米歩合;55%  【アルコール分】 15度  1.8L \ 2,700 A;味4+、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;一般的に濁り酒は時間が経つとビン内発酵が進み味に変化(劣化)が現れます。 ビンの底に溜まった濁りの部分は味の変化が顕著で、上澄みだけを呑むと美味しいのに 攪拌して呑むと全体が劣化してしまいます。この酒は、そのような事が無く、発酵の進んだ 炭酸臭も無く、さらりとイヤな癖も無く、うすにごりの旨さがほとばしる。この価格では信じら れないような旨さがある。 ■2.木村酒造(秋田県湯沢市)  特別純米  「角右衛門」  直汲み生酒 原料米;吟の精25%/めんこいな75%、 精米歩合;55%  【アルコール分】 17度 【日本酒度】+1.0〜-0.5  【酸度】1.5  【酵母】協会1801号  1.8L \ 3,070 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;木村酒造はこの角右衛門と福小町を造っています。福小町は先月に対面、今月は 角右衛門です。相変わらず、美酒製造蔵で、雑味も無く米の旨みも十分有って、奥行きも ある。新酒にある酸味も無く、味わいこなれてバランスしている。 ■3.高千代酒造(新潟県魚沼市)  純米吟醸  「たかちよ」  無調整生原酒 原料米;雄町、 精米歩合;70%  【アルコール分】 16度  1.8L \ 3,132 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;酒米雄町の味わいを十分に引き出し、米の旨み充分で味わいバランスして濃厚。 新潟の酒では裏切られる事が多い中、そのイメージを覆した酒。 4.小林酒造(栃木県小山市)  純米吟醸  「鳳凰美田」  生酒 ■原料米;山田錦、 精米歩合;50%  【アルコール分】 16〜17度  1.8L \ 3,240 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;能書き無く旨い佳酒。真打ち登場と最後に出した酒なのに一番人気でビンが空に なった。あまり褒めると入手困難になるから、これ以上の褒め言葉は言わない。1月に呑ん だ同名の酒とはレベルが違い、この金額の差ならこちらが断然それ以上の価値がある。 ■5.福田酒造(長崎県平戸市)  純米吟醸  「福田」  無濾過生原酒 原料米;山田錦、 精米歩合;55%  【アルコール分】 16度   1.8L \ 3,348 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;蛇の目の猪口に、うっすらと微妙に泡が浮いてくる。炭酸臭に悩まされるのかと思っ たら、その酸味も、雑味も無く旨みが立ち上がってくる。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆いつもご購読いただいている読者の方は、次枠まで読み飛ばしてください◆   ◆吟醸酒について、消費者(飲み手)という立場で毎月1回書いています。 評論家や蔵元、酒屋の立場では見ていません。また、音楽とか味覚とかいう物 は大変抽象的で表現が難しいのですが、平易に書きたいと思っています。  よく、食べ物店の紹介記事で絶賛している物を食べると、首を傾げたくなる 時が多々ありますし、テレビでリポーターが口に入れたとたん「うまい」と発 言しているウソ等はここでは、しないように心がけています。旨いものは旨い と、不味いものにはハッキリ不味いと言います。   ◆月に一度の例会で飲んだ吟醸酒について、ズバリ、どういう酒か皆様への 判断基準を書きます。   A;味、B;香り、C;コストパーフォーマンス、D;総合評価を、各5点 評価(5;最上 4;良 3;まあまあ 2;まだまだ 1;評価外)で表し ます。 総合評価3−(マイナス)以下ではもう一度買うかと言えば、考えて しまうレベル。2ではタダで贈られても困ってしまうレベル。   私の独断で辛口評価し、E;寸評も入れます。なお、会での評価も、判断基 準の参考にしています。また、評価はこの日に飲んだ吟醸酒の味で、次回も酒 の性格上、ロットや時間が変れば同じとは言切れませんが、傾向としては、間 違ってはいないと思います。  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−             ★最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。 次回も又よろしく、ご購読の程お願いします。 次回4月例会は27日(土)です。メルマガは4月下旬に発行予定です。 ホームページで、もっと詳しいことを書いています。また、呑んだ吟醸酒の 写真も掲載しています。お立ち寄りの上、足跡を残して下さい。 http://www2.ttcn.ne.jp/ginjo/ です。 メールは ginjo-one★mx4.ttcn.ne.jp です。 ★の所は@に変更してください。スパムメールが多いので、申し訳アリマセン。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー    =編集後記=  美酒礼賛、吟醸酒って美味しいですよね、良き友と良き会話と良き肴で、味わう その時は最高です。  花と言えば桜。桜が各地で開花宣言や、早い東京では満開を迎えています。 花の時期は寒くてビールでは心まで凍って仕舞いますが、今回呑んだ吟醸酒達は 花見の宴にぴったりです。また、冷やでやるのでは無く人肌に温めてやると酒も、 宴も盛り上がります。  新酒もこなれてきたようで、若々しい清楚な美人(酒)との出会いが心を振るわ せます。みな化粧美人では無く、地の旨さが春の息吹のように温もりを飲み手 に伝えてきます。                               編者 吟醸 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー このメールマガジンは、インターネットの本屋さん 『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ (マガジンID:0000093635) と 『melma!』 http://www.melma.com/ (マガジンID:m00010538)を 利用して発行しています。 購読停止は上記購読申し込みした所より出来ます。