◇◇◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ □□□□         □□□□  ■■■■ 吟醸酒ニュース ■■■■     最近飲んだ吟醸酒の報告   □□□□         □□□□                         月刊誌Vol.229   2019年4月号 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇◇ 毎月1回吟醸酒を会で飲んでいます。有名無名の吟醸酒をリポートします。  ■■リポート■■ ■2019年4月27日(土)例会■ ■1.富士高砂酒造(静岡県富士宮市)  純米  「高砂」  原料米;−、 精米歩合;60%  【アルコール分】 17度 【日本酒度】+8 1.8L \2,624 A;味4、B;香り4、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4 E寸評;濃い色合いの中から濃い味わいと酸味のキツさが目立つ。どうしても 次の一杯に手が出ない。呑むにはまだ2〜3ヶ月早かったのか。 ■2.神沢川酒造場(静岡市清水区)  純米吟醸  「正雪」   原料米;吟ぎんが、 精米歩合;50%  【アルコール分】 16〜17度 【日本酒度】+4 【酸度】1.1  1.8L \ 2,916 A;味5、B;香り4+、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価4+ E寸評;透き通った液の中から、品良くさらりとした味わいがあるが、酸味が口中 に残る。看板商品なのに、いつもの味わいと違い、バランスが崩れている。 ■3.旭酒造(山口県岩国市)  純米大吟醸  「獺祭」  原料米;−、 精米歩合;45%  【アルコール分】 16度  1.8L \ 3,240 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;今までは精米歩合が50%であったが、今年は45%になっています。その 分、雑味がなく清楚で呑み疲れしない。しかし、コクや芳醇さが無くなってしまった。 ■4.英君酒造(静岡市清水区)  純米吟醸  「英君」  無濾過生原酒 原料米;備前雄町、 精米歩合;55%  【アルコール分】 17度  【日本酒度】−1 【酸度】1.7  1.8L \ 3,456 A;味4、B;香り4、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4 E寸評;酸味がきつく味わいにザラつきが有り、雄町の味わいも、酒の味わいもなく、 素直な味わいも無い。仕込み水の素性が味わいにもろに出てしまったのでは・・・。 ■5.八百新酒造(山口県岩国市)  純米吟醸  「雁木」  無濾過生原酒 原料米;−、 精米歩合;50%  【アルコール分】 17度   1.8L \ 3,564 A;味4+、B;香り5、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4 E寸評;ビンの底にフアフアとしたオリにしては大きな塊が複数浮き沈んでいる。 いくら無濾過だと言ってもそのツブは大きすぎる。雁木にしては酸味がきつく味 わいにバランスが欠け、こなれていない。 ★ 平成最後の酒の会です。今回の酒達は、どれも新酒ですが、酸味がきつく味 わいを損ねているのが有ります。どれも味わいバランスせず、旨みの足を引っ張 る結果になっている。新酒の時期は”やんちゃ”なのは分かりますが、あまり世間 知らずのやんちゃ娘では話しかけるのにも嫌気がさします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆いつもご購読いただいている読者の方は、次枠まで読み飛ばしてください◆   ◆吟醸酒について、消費者(飲み手)という立場で毎月1回書いています。 評論家や蔵元、酒屋の立場では見ていません。また、音楽とか味覚とかいう物 は大変抽象的で表現が難しいのですが、平易に書きたいと思っています。  よく、食べ物店の紹介記事で絶賛している物を食べると、首を傾げたくなる 時が多々ありますし、テレビでリポーターが口に入れたとたん「うまい」と発 言しているウソ等はここでは、しないように心がけています。旨いものは旨い と、不味いものにはハッキリ不味いと言います。   ◆月に一度の例会で飲んだ吟醸酒について、ズバリ、どういう酒か皆様への 判断基準を書きます。   A;味、B;香り、C;コストパーフォーマンス、D;総合評価を、各5点 評価(5;最上 4;良 3;まあまあ 2;まだまだ 1;評価外)で表し ます。 総合評価3−(マイナス)以下ではもう一度買うかと言えば、考えて しまうレベル。2ではタダで贈られても困ってしまうレベル。   私の独断で辛口評価し、E;寸評も入れます。なお、会での評価も、判断基 準の参考にしています。また、評価はこの日に飲んだ吟醸酒の味で、次回も酒 の性格上、ロットや時間が変れば同じとは言切れませんが、傾向としては、間 違ってはいないと思います。  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−             ★最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。 次回も又よろしく、ご購読の程お願いします。 次回5月例会は25日(土)です。メルマガは5月下旬に発行予定です。 ホームページで、もっと詳しいことを書いています。また、呑んだ吟醸酒の 写真も掲載しています。お立ち寄りの上、足跡を残して下さい。 http://www2.ttcn.ne.jp/ginjo/ です。 メールは ginjo-one★mx4.ttcn.ne.jp です。 ★の所は@に変更してください。スパムメールが多いので、申し訳アリマセン。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー    =編集後記=  美酒礼賛、吟醸酒って美味しいですよね、良き友と良き会話と良き肴で、味わう その時は最高です。  新元号が発表されました。由来となった万葉集について、お調べになった方も いらっしゃるのではないでしょうか。  万葉集は現存する日本最古の和歌集であり、約4500首の和歌が収められて いるそうです。その中には酒について詠んだ歌も三十首以上収録されており、 大伴旅人(おおとものたびと)が詠んだ「酒を讃(ほ)むる歌」十三首では、酒は表 現のしようがないほど素晴らしいと褒めてみたり、中途半端に人間でいるよりも 酒壺になりたい(そして酒に染みていたい)と言ってみたりと、とにかく酒を褒め 称えています。大伴旅人が飲んでいたのは、いったいどのようなお酒だったので しょうか。昔の日本に思いを馳せながらお酒を楽しんでみるのも面白いですね。                               編者 吟醸 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー このメールマガジンは、インターネットの本屋さん 『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ (マガジンID:0000093635) と 『melma!』 http://www.melma.com/ (マガジンID:m00010538)を 利用して発行しています。 購読停止は上記購読申し込みした所より出来ます。