***父より息子へ***





2000年12月10日
豪へ お父さんが5年前に作ったお前のホームページ、申し訳なかったんだけど、 全然メンテ出来ていなかった。 今回、全面的に作り直し、家族3人で書きこむ日記式にした。 それぞれの思いがお前へに届いてくれるといいなと願いながら・・・。

12月16日
お父さんが編集者になっている「全国交通事故遺族の会」のニューズレターが第9号に なった。 12月26日に、全国の会員900人に送る予定。たしか去年の8月に第1号を出して、 2ヶ月ごとに発行してきて、今回が9号になった。 毎回お父さんが巻頭言を書いている。第9号の巻頭言に書いた文章だよ。
暮れも押しつまってきました。 世の中が騒々しく浮き足立ち、華やかな行事が続く年末年始は、我々遺族に とっては一層悲しみがつのる時期です。 暦の上で年が変わるこの時期「元気だったら・・・」と、ついつい考えて しまいます。 20世紀が終わるということで、今年の暮れは、ことさら世の中が 騒々しいですが、亡くなった我々最愛の家族は21世紀を迎えることが できませんでした。 さて、遺族の会を取り巻くこの1年間を振り返ってみます。何と言っても、 2月に東京日本橋に会の事務所ができたことが、今年のトップニュースです。 事務所ができて以来、毎週4日、多くの会員の皆さまが事務所に詰め、 ボランティアで電話相談、訪問された方々への対応に当たられました。 開設から1年近くたった今や、事務所はまさに「遺族の駆け込み寺」となり、 多くの遺族の皆さまのお役に立っているものと思います。 今年のこれ以外のビッグニュースは、座間の鈴木さんと千葉の井上さんが、 悲しみのどん底の中、立ち上がり、始められた『悪質な加害者にもっと 厳しい量刑を』運動に、16万人という大変な数の署名が集まったことです。 集まった署名を11月24日に保岡前法務大臣に手渡し、多くの遺族の方々が 法務大臣に請願しました。 結果、保岡前法務大臣は早速、法改正の検討に着手してくださいました。 遺族の悲痛な叫びが法務大臣を動かしました。 新たな年が皆さまにとりまして、いくぶんかでも心が和む1年になります ことをお祈りいたします。


12月28日
今日で会社も終わりだ。 毎年そうだが、納会やって「あー終わった、今年も頑張ったなあ」という 気持ちになる。 お前の同期入社の仲間たちは金融機関だから、明日までだね。 お前は「年末は忙しくてやってられないよーっ」ときっとぼやいている だろうな。 今年も明日から、パソコン持ってお母さんといっしょに旅行に出て、年を越すよ。 お前との思い出のいっぱい詰まった家で正月を迎えたくないから。


12月31日
大晦日、夜9時、紅白歌合戦見ている。 今年はレコード大賞はお前の大好きだったサザンのTSUNAMIだった。 お前が車に入れていたサザンのCDをよく聞いているよ。 お前がいなくなって、6回目の正月だなぁ。 明日朝は天気がいいらしく、初日の出を見に行くつもり。 覚えているよ、たしか高校2年の元旦だった。 友だち6〜7人を我が家に連れてきて、夜中わいわい騒いで、朝みんなで 初日の出を見に行ったことがあったよねぇ。 あれからもう12年たったんだなあ。
                                                 

2001年1月1日(月)
年が明けたよ。 暖かい元旦だ。 いよいよ21世紀。 新しい世紀を迎えることができなかったお前が不憫で、不憫で。 三が日、テレビ見ながらゴロゴロするよ。 今年もみんなをしっかり見守っていて、よろしく頼む。

2001年1月8日(月) このところ寒い日が続く。 去年から、成人の日が1月の第2月曜日になった。そのために、 毎年正月休みが終わったらすぐ3連休ということになった。 お正月明けに、大学3年生だった息子さんを交通事故で亡くされた 遺族の会の方からお母さんに電話があって「亡くなった息子が 16年前に書いたタイムカプセルレターが元日に配達されました」と。 「差出人が息子の名前で・・・」とお母さんと話した。 「うれしいけれど悲しい複雑な気持ちです・・・」と言われたそうだ。 少6の時、豪もお母さんたちと筑波博に行ったんだったよね。 同じ経験をしている家族としてはもし届いていたら・・・と考えて しまったよ。

2001年1月14日(日)  昨日、京都出張だったので、足をのばして倉敷に来ている。 今朝はおばあちゃんといっしょにお墓に行ってきた。 お母さんがお墓に置いている「豪に会いに来てくださった方へ」の ノートに色々書いてきた。 去年の5月の連休に仲 間たち5人が、お墓参りにわざわざ 倉敷まで来てくれ、その時ノートに名前を書き残してくれていた。 あの時は、家族3人すごく感激したなぁ。 いつも思うんだけど、お墓は寂しくお祭り好きのお前はきっと 毎日退屈してるだろうなぁ。 今度来るのは、6月の七回忌の時だろう。 もう、七回忌か・・・・・。



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