こんな和菓子あんな和菓子


和菓子と聞いて、最初に思い浮かべるのはなんですか?
私は、このHPを作ろうと思い立つまではまでは、「お団子」でした。現在は「練り切り」。
他にも羊羹やお饅頭、落雁など、いろいろですよね。
思いつくままにあげつつ、ちょっとしたコメントをつけてみました。

団子 団子とは、穀物の粉を水でこねて丸めたものだそうです。
串に刺してあったり、三方に乗せてあったり、はたまたそのままお皿に乗せられていたり。食べ方は様々ですが、とても身近な和菓子ではないでしょうか?
私が印象に残っているのは、京都の嵐山で保津川下りをした際に食べたお団子。
舟で川下りをしていると、終わり近くなって別の舟が近づいてきて、団子やお酒、おつまみを売るんですね。あつあつのお団子が美味しかったです。また丁度おなかが空いたころだったんですよね、これが。
羊羹 羊羹とは、野菜や果物(主に小豆)を煮て、寒天と砂糖を混ぜて練りこんだものだそうです。
「主に小豆」と書きましたが、基本的には小豆を連想しますよね。ところが、旅行に行くと、その土地の名物を練りこんだ羊羹を発見して、喜んだり驚いたりする訳です。夏蜜柑や葡萄なんかを見つけて「え!?」なんて。
食べて美味しかったのは、川越で食べた芋羊羹。
川越と言えばお芋ですが、菓子屋横丁を入っていって、一番奥にあるお店(お店の名前を忘れてしまった・・・)で買った芋羊羹がとても美味しかったです。そこのお店の手作りだそうですよ。
練り切り 練り切りとは、餡に求肥、薯蕷などの生地をつなぎとしていれ、練って形作ったものだそうです。
求肥とは白玉粉などに砂糖と水を加えてよく蒸し、蜜を加えて加熱しながら練ったもの、薯蕷とは山芋のことだそうです。
いわゆる上生菓子と呼ばれるもので、食べる楽しみだけではなく、見る楽しみもある和菓子です。
私の実家では、お正月には必ずおせち料理と一緒に用意されていました。逆に言うと、お正月以外は馴染みの薄い菓子だった訳ですが、最近になってその魅力に取り付かれてしまいました。
見た目に美しく、日本の四季を感じさせてくれる、どこか詩的な和菓子です。
饅頭 饅頭とは、小麦粉をこねて作った生地で餡をつつんだものだそうです。
しかし、饅頭と言っても、蕎麦饅頭のように蕎麦粉が入ったものも有れば、黒砂糖を入れた饅頭もあり、紅葉饅頭のように卵を入れて焼いたカステラのような生地の中に餡が入っているものもあり、一口では言えない様に思います。
そんな中で真っ先に思いつくのは、私の場合は「温泉饅頭」だったりします。草津温泉に旅した際、湯畑から西の河原温泉に行く道の途中に饅頭屋が軒を連ねていて、皆でものすごい呼び込みをしています。
試食させて頂いたほかほかの饅頭と甘酒の美味しかったこと! ああ、草津良いとこ、一度はおいで・・・。
煎餅 煎餅とは、小麦粉またはうるち米の粉を主原料とした生地を焼いたものだそうです。
とは言え、堅焼煎餅や瓦煎餅、南部煎餅など、また、堅焼煎餅にしても醤油煎餅や塩煎餅、海苔煎餅などなど、実に様々です。やはり一口では語れません。
私は東京生まれのためか、どうも堅焼煎餅のイメージが強く、京都に旅した時に食べた「御池煎餅」や、岩手に旅したときに食べた「南部煎餅」には、煎餅のイメージを変えられました。
特に南部煎餅。見た目からして「え? これも煎餅??」。でも、食べ出すと止まらないんですよね・・・。
餅菓子 餅菓子とは、もち、うるち、葛、蕎麦などの粉をを原料として柔らかく作った菓子のことだそうです。団子と分けてしまいましたが、団子も餅菓子だとか。
すぐに出てくるのは桜餅、ぼた餅(おはぎ)、草餅、柏餅・・・でしょうか?
ところで、桜餅と言えば、「道明寺」とどこが違うんだろう?なんて思ったことはありませんか?
簡単にいうと、関西の桜餅は道明寺なのだそうです。関東では焼いた小麦粉生地を使って、反物風の生地で餡を巻きますが、関西ではもち米を蒸して乾燥し、割って粉にした道明寺粉を使った、粒々が見えるような生地で餡を包むのだそうです。なんと、餡の無い、道明寺生地だけの桜餅もあるとか・・・。
最中 最中とは、もち米を粉末にしたものを蒸して餅にしたものを切り、焼いて膨張させた皮に餡をいれたものなのだそうです。
最中は美味しいのですが、食べるときに口の中で皮がくっつくのがなんとも言えず食べにくい・・・。そのため、つい敬遠してしまいがちなのですが、中の餡も水飴が入っていて独特の風味があり、食べてみると美味しいものです。
私が印象に残っているのは、江ノ島で食べた「貝がら最中」と「アイス最中」。江ノ島に渡るとそのまま続いている、細い坂道沿いには土産物屋が並んでいますが、その中の1件(またもや名前忘れた・・・進行方向に向かって右側でした。)で売っていました。特にアイス最中は絶品。是非食べながら江ノ島散策をして頂きたいオススメに一品です。
落雁 落雁とは、米や麦などの穀物の粉に砂糖や水あめなどを加え、押し固めた菓子のことだそうです。
菊の花や鯛、牡丹の花など、様々な形をしていたり、四角いものや丸いものに模様が彫られていたり(実際には彫られているのは型な訳ですが)していて、風流なお菓子だというイメージがあります。
どうも馴染みの薄いお菓子なのですが、先日上司が京都旅行のお土産に買ってきてくれました。
それは小さくてシンプルな球形の落雁だったのですが、口の中で砂のように崩れていく感覚がとても好もしく、「たくさんは食べられないけれど、これくらい(不二家のミルキーぐらい)ならいいかな」と思いました。

本当に独断によりあげたものなので、足りないものや、知識不足の点もあるかと思います。
また、自分の知識を補うものとして、『和菓子 夢の形』(東京書籍)、『日本のお菓子』(山と渓谷社)を参考にさせていただきました。