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(茶のうれしいコトバ)茶の十徳水五則五観の偈茶の功徳


・茶のうれしいコトバ−1

茶の十徳

茶の効用を説いた十か条です。茶を喫し、他を思いやり、家族の健康を思いつつ、自己
の研鑽を積み、常に平らな心を持ち続けることによって得られる果実のことです。

 

   一、  諸天(佛)加護      二、  無病息災

   三、  父母考養       四、  朋友和合

   五、  悪魔降伏       六、  正心修身

   七、  睡眠自除       八、  煩悩消滅

   九、  五臓調和       十、  不惑不乱 (臨終不乱)

   ※上記の項目以外の種々の説、表現がありますが大体同じような内容です。

 

茶祖であり、栂尾高山寺開祖の明恵上人が示したと言われている茶の効能。
精神修養的で現代ではなかなか解りにくい内容です。でも心の底に何時も潜ませて置き
たい
有り難い言葉です。この言葉の内容を取り上げられようとしている今でも相変わらず
『お茶』 には、毎日お世話になっています。「おーい、 お茶!」ー抹茶ー煎茶ーほうじ茶
ー紅茶ーコーヒーーウーロン茶。どれをお選びですか? 
よくよく味わうべし…


・茶のうれしいコトバ−2

水五則

水は生命の根源です。水を看て自己の本性を探り、自己の本性と水の関係を再確認する。

 

  一、 自ら活動して他を動かしむるは、水なり

  一、 常に自己の進道を求めてやまざるは、水なり

  一、 障碍に逢い、激してその勢力を百倍し得るは、水なり

  一、 自ら清うして、他の汚れを洗うは、水なり

  一、 洋々として大洋をみたし、発しては蒸気となり雲となり

     雨となり雪と変じ霧と化し、凝っては玲たる鏡となり

     て、しかもその本性を失わざるは、水なり

 

◎ 水と茶の湯は切ることのできない関係にあり、茶を点てるために良質の水を求め、
   茶懐石(茶料理)
の味を引き立てる為に惜しまず使うことに苦心します。

◎ 幸い日本においては世界一の質と量を資源と有しておりますが、汚染による水質など
   未来において考えさせるものがあります。「湯水のごとく」等の言葉のように、水に対
   して無頓着なことを何時までも言っていられない時が間近に迫っています。
   「20世紀は石油、今21世紀は水」の資源を問題視されている。ー有限

◎ 「水五則」を意識する事は、自分を見つめ直す良い機会かもしれない。


・茶のうれしいコトバ−3

五観の偈

 

     一つには、功の多少を計り彼の来處を量る

     二つには、己が得行の全缺を忖って供に應ず

     三つには、瞋を防ぎ過を離るるは貧等を宗とす

     四つには、正に良薬を事とするは形枯を療ぜんが為なり

     五つには、道業を成ぜんが為の故に応に此の食を受く

 

◎ 禅では受食の祈りと作法のうちに、「五観の偈」を唱える

◎ 茶を頂くにも自らの慎みと敬い・感謝のこころをもつ事は当然である。
   禅の作法のコトバに少しでも触れる事に意義が有る。


・茶のうれしいコトバ−4

茶の功徳

 

              朝の一服     精神を爽やかに

              夕の一服     慰安と安心

            食後の一服     消化をたすけ

            休憩の一服     元気を鼓舞し

            応接の一服     親睦を厚くす

 

◎ 毎日毎日の生活の中で、一杯の茶を頂く事でどれだけの潤いが生れるか考えてみ
   よう。いそがしいといってみても、けっこう無駄な時間を費やしている事が多い。
   
潤いというものは無駄な時間の浪費をうまく使う事によって得ることではないかと思う。

◎ その時の茶の一服(一杯)は格好のものである。
   友人・客人・近所の人と自分に一服づつ。潤いのオスソワケも!


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