富田靖子さん出演映画
恋するトマト

                                 
2006年5月13日公開
大地康雄 企画・脚本・製作総指揮・主演
南部英夫 監督
大地康雄/アリス・ディクソン
富田靖子/村田雄浩/ルビー・モレノ/清水?治/藤岡弘

舞台挨拶予定★
 

上映館

         舞台挨拶日時(予定)
 シネプレックスつくば  5/13(土)10:00の部上映前(9:45頃〜) 
 TOHOシネマズ水戸内原  5/13(土)12:15の部上映前(12:00頃〜)
 シネプレックス水戸  5/13(土)13:30の部上映前(13:15頃〜)
 TOHOシネマズひたちなか   5/13(土)14:20頃〜
 銀座シネパトス  5/14(日)10:40の部終了後
 K’s cinema  5/14(日)21:00の部上映前

【関連ホームページ】

「恋するトマト」公式ホームページ

大地康雄公式ホームページ

CINEMA topics online


日時:平成18年5月13日(土)13:30〜13:45(15分遅れ)
     場所:シネプレックス水戸
     座席:E−14(5列目中央)


(司会)
 大変お待たせしました。いよいよ公開となりました、ここ茨城を舞台にしました映画「恋するトマト」今日は初日ということで、大地康雄さん、富田靖子さん、南部監督をこちらにお迎えしまして、これからいろいろお話をうかがっていこうと思います。それでは大変お待たせしました。「恋するトマト」舞台挨拶を始めさせていただきます。

 それではこちらに皆様をお迎えしたいと思います。まず初めに企画・脚本・製作総指揮、また主演という1人4役をこなされました、大地康雄さん。そして共演の女優・富田靖子さん。そして「恋するトマト」の監督・南部英夫監督です。どうぞ大きな拍手でお迎え下さい。
   【拍手とともに3名入場】

 よろしくお願いします。さあ、こちら茨城を舞台にしました映画「恋するトマト」いよいよ初日を迎えました。今日は、出演、監督の皆様方にお集まりいただきまして、いろいろお話をうかがっていこうと思います。それでは始めに一言ずつ、ご挨拶をお願いします。

(大地)
 こんにちは、大地です。雨の中、本当にありがとうございます。5,6人だったらどうしようかと思ってました。(会場笑い)
 今、日本映画は年間で100本以上上映されなくてお蔵入りになるような時代だそうでございます。もう、ひどいのは1週間で打ち切りになるというような状況だそうです。みなさんのおかげでその心配だけは免れたかなと安心しました。ありがとうございます。

(富田)
 こんにちは、富田靖子です。(拍手) ありがとうございます。今日は、あの、劇場にこうして・・3・・3軒て、映画をいう言い方はあれですよね、朝から、ええ、あの、ここでみなさん、茨城の方に会うのは3回目になりました。でも、どの劇場に行ってもこうやって、たくさん人がいらっしゃって、すごく嬉しいです。本当に今日はどうもありがとうございました。


(南部)
 えー、南部です。僕は小さい頃からパンがダメで、もっぱらご飯好きなご飯党でした。それで、生まれが商売屋だったもんで、この年まで農業のことは全くといっていいほど知りませんでした。今回「恋するトマト」で県内のあちこちへ行き、みなさんのお世話になり、農家の方の大変さも、あるいは農作物に触れて、感じて、さわって、という経験がとっても新鮮でした。そうゆう気持ちが少しでも皆様に伝われば幸せです。よろしくどうぞ。

(司会)
 ありがとうございます。それではマイクを大地さんの方にお渡しいただきまして、まず最初に、この「恋するトマト」構想13年という長い月日を経て完成、今日初日という日を迎えました。思いもひとしおじゃないかと思いますけども・・。

(大地)
 1人4役ということなんですけども、実情はですね、ほんとにいろんな方に助けられ支えられて、ここまできた作品でした。特に役作りと本作りを兼ねまして長い間茨城のほうに取材に入らせていただいて、そこで出会った農家の独身の方々、私も初めてのお付合いだったんですが、みなさん口下手でおとなしくて、とてもシャイな方が多いんですが、付き合ってみますと、ほんとに魅力的な方ばかりだったんです。内面に秘めた男の強さ、やさしさ、ほんとに素晴らしい方々から取材をさせていただいて、みなさんの声をそのまま反映させてできたような脚本でございます。ですからこれをご覧になった方々、途中からドキュメンタリーをみてるみたいだと、最後まで吸い込まれたという声をいただいております。

 そしてその脚本に賛同していただいた監督をはじめスタッフ、もう並みの苦労ではございませんでした。なにせ主役が農産物でございまして、トマト一つをとりましてもですね、フィリピンでは小さなミニトマトしか出来ないんです。これをどうしても原作どおり日本の大きな赤い茨城のトマトを実らせたい、というくだりがあるんですが、6年前に大失敗しまして、なんとしてもトマトが出来ない。で、ダイコンだったら大丈夫だと言われたんです。

(司会)
「恋するダイコン」ですか・・・(会場笑い)

(大地)
 コメディになって本を書き替えなくてはいけないもんですから・・・、まあ、そんなこんなで、最後でスタッフの方に本物にこだわっていただいて、そしてこの脚本に賛同していただいた富田さんをはじめ藤岡弘さん、村田雄浩くん、みなさんこれはいい映画だということで、単なるお仕事じゃなくて、みなさんの思い、情熱が演技に溢れ出ていまして、そして今日の配給まで立ち上げていただきました関係者のみなさま、本当に今日は感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。(会場拍手)

(司会)
 共演者のみなさまの茨城弁、かなりネイティブな感じで表現されてるんじゃないかと思いますけども。

(大地)
 茨城弁もユーモアたっぷりでですね、例えば「こんな農業いつまでやったってしょうがねえだろう。」と標準語だとこうなりますね。「こんな農業なんていつまでやったって、しょうがなかっぺよ!」(会場笑い)思いがふ〜と乗るんです、茨城弁というのは。

 富田靖子さんを私が迫っていくシーンがあるんですが、結婚を決定づけさせようとしまして、キスを迫るシーンがあるんですよね、ビニールハウスの中で。「どうせ結婚するんだから、いいだろ、いいじゃないか」と言うんですが、これが茨城弁ですとね、「いかっぺよ!どうせ結婚するんだからよ!」(会場笑い)と普通の方が言えばユーモアになるんですが、私が言えばユーモア+不気味さが漂うもんですから、(会場笑い)まあ、魅力のある茨城弁でしたね。

(司会)
 かなりネイティブに話されてますので、そのあたりも是非映画のなかで注目していただきたいと思いますけども、そんな大地さんに迫られたという富田さん、映画の撮影中はいかがでしたか。

(富田)
 そうですね、なんか行く所行く所で差し入れをしていただいて、近くの方に、すごく幸せな撮影でした。


(司会)

 食べ物おいしかったですよね。

(富田)
 おいしかったです。覚えているのは、お漬物が、なんかおいしかったです。

(司会)
 茨城では、お宅におじゃますると、まず漬物とお茶が出てきますもんね。

(富田)
 そうなんですか?・・・


(司会)
 大地さんは、うんうん肯いてらっしゃいますけども、おせんべい代わりに出てきますから。あと映画の中では茨城のなかでデートシーンも出てきましたけれども、富田さん的に茨城で印象に残った場所とかはありますか。

(富田)
 ん〜、まあ、一番はビニールハウスの迫られた中がナンバーワンなんですけども、(富田さん、会場笑い)きれいな、ものすごく大きな滝とか・・・


(司会)
 袋田の滝ですね・・

(富田)
 はい、あとそこの水がとてもきれいだったことが、やっぱり印象に残ってます。

(司会)
 是非これからも茨城に遊びに来ていただきたいなと思いますけれども。(富田さん、「はい。」)そして最後に南部監督にもお話を伺いたいと思います。ロケ地としての茨城、南部監督はどんな魅力を感じられたでしょうか。


(南部)
 仕事のロケーションでかなり全国あちこちを廻ってますが、まあ茨城も何度も来てるんですが、改めて今回の「恋するトマト」で県内のあちこち伺いまして、茨城県というのはご承知のように、海あり湖あり大きな川ありで、もちろん平野あり山ありと、非常に自然のいい条件を全部備えている所だと思いました。お住まいの皆様方もね、昔から「びとっぽ(?)」なんて言いますがね。言わないかな?(南部さん笑い)

 そういうことで、豪気な反面、人々の心がとっても心優しい所で、私もかなり年なもので、引退したら茨城のどこかで趣味で畑仕事でもやろうかと、そんなふうに思っております。

(司会)
 是非お待ちしておりますので、茨城での第2の人生というのも過ごしやすいのではないかと思います。さあ、映画の上映の時間も迫ってまいりました。最後に一言づつ、映画をこれから楽しもうという皆さんにメッセージを、それでは大地さんからお願いします。

(大地)
 この映画は見所満載でして、私も俳優になって初めて女装しましてタンゴを踊るシーンがございます。男役で踊るのが村田雄浩くんで・・・(この間聞き取り不能)・・・そんな見所のあるシーンがたくさんございます。
 そんな中で、この映画のバックグランドでですね、今、日本が失いつつある大切なもの、次の世代にどうしてもお伝えしたいものが描かれております。そして何と言っても作り手の思いがラストシーンに託されておりますので、どうぞ最後までごゆっくりお楽しみ下さい。

(富田)
 あの、私は試写のほうで、もう実は映画のほうは見たんですけども、自分が出ているのを忘れて、すごくときめきました。ほんとに胸がキュンってなるくらいで、できることならば、もし自分に子供ができたら是非見せたい映画だと思います。皆さん、是非楽しんでご覧になってください。


(南部)
 あの、パンフレットの中にですね、有名な映画評論家の佐藤忠男さんっていう方がね、「恋するトマト」は「無くてはならない映画」だと書いてらっしゃいます。これは僕の考えなんですが、映画には、あと「あってもいい映画」「あっても無くてもいい映画」があると思うんですが、これは「無くてはならない映画」であると、そういうことで是非お楽しみいただいた後、1人でも2人でもたくさんの人に見ていただきたいので、お知り合いの方にお話下さい。よろしくお願いします。

(司会)
 ありがとうございました。「恋するトマト」初日ということで、大地康雄さん、富田靖子さん、そして南部監督におこし頂きました。もう1度大きな拍手をお送りください。

【サイン入りポスター抽選、手渡し】
【花束贈呈】

(司会)
 それでは、これから映画が公開となります。たくさんの楽しいお話聞かせていただきました。大地さんの熱い思いも伝わったと思います。映画のほう、お楽しみいただきたいと思います。それでは、大地康雄さん、富田靖子さん、南部監督、大きな拍手で送り出していただきたいと思います。今日はありがとうございました。

【拍手とともに3名退場】


     
水戸編・完了
 



   
   日時:平成18年5月13日(土)12:00〜12:15
       場所:TOHOシネマズ水戸内原
       座席:C−12(3列目中央)


(司会)
 みなさん、こんにちは!本日はTOHOシネマズ水戸内原へご来場、誠にありがとうございます。今日はですね、ここ茨城を舞台にしました映画「恋するトマト」の初日ということで、非常にたくさんの方にお集まりいただいております。これからのお時間、主演の大地康雄さん、そして富田靖子さん、南部監督をこちらにお迎えして、いろいろとお話を伺っていこうと思います。(注意事項:省略)

 さあ、それでは今日が公開初日となりました、ここ茨城を舞台にしました映画「恋するトマト」、主演の大地康雄さんを、まずお迎えしましょう。どうぞ!【拍手とともに大地さん入場】こんにちは!茨城へようこそ、という感じですけども、今回は脚本・企画そして製作総指揮、そして主演と1人4役をこなされました大地康雄さんです。よろしくお願いいたします。

 続きましては、共演の富田靖子さんをこちらにお迎えしましょう。どうぞ大きな拍手でお迎え下さい!こんにちは、よろしくお願いいたします。お客様のなかから「おお〜」というためいきが今、自然とあがりましたけども、よろしくお願いいたします。
 そしてこの「恋するトマト」監督の南部英夫監督です。どうぞ!大きな拍手でお迎え下さい。よろしくお願いいたします。【拍手とともに南部監督入場】
 さて、地元での公開初日ということで監督、そして出演のみなさま方にお集まりいただきました。改めまして大きな拍手をお送りください。今日はよろしくお願いいたします。
 さあ、それではまず、みなさま方に一言ずつご挨拶のほう、お願いしたいと思います。まずは大地さんからお願いいたします。

(大地)
 こんにちは、大地です。いや・・・雨の中、ありがとうございます。さすが茨城。5,6人だったらどうしようかと思っていました。(会場笑い)いや、ほんとに農家の方は田植えの時期でね、お忙しい時にもかかわらず、ほんとに今日はありがとうございました。

(富田)
 こんにちは、富田靖子です。今日は、あの・・ちょっと肌寒くて、劇場のほうにみなさん来てくださるのかなって、ちょっと心配してたんですけども、みなさん来てくださって、もう、すごく嬉しいです。是非楽しんで行ってください。今日はありがとうございます。

(南部)
 南部英夫です。ここからみると、こんなにたくさん来ていただいて、壮観であります。ほんとうれしいです。

(司会)

 ありがとうございます。ほんとに席がほとんど埋まってまして、上映のかなり前の時間からたくさんの方にお集まりいただいております。
 さあ、茨城発、茨城を舞台にした映画「恋するトマト」がいよいよ初日を迎えました。この映画はこちらにいらっしゃいます大地康雄さんがですね、企画、そして主演もこなされております。そして総指揮もされておりますし、脚本のほうも書かれたということで、1人4役をこなされたこの映画、やはり思い出のほうもとても強いんじゃないかと思いますけれども。

(大地)
 1人4役なんですけども、これはほんとの多くの方々のですね、ご支援と助けのもとでやっと完成した映画です。特に茨城の農家の方々、長年、役作りと本作りで取材をさせていただきました。みなさんの思いがですね、すべて脚本にこめられております。私が書いたというよりは、みなさんに書かせていただいたというような、リアルな、本当に面白い脚本になりました。

 そして、その脚本に賛同していただいた監督をはじめスタッフ、これ農産物が主役なもんですから、並大抵の苦労じゃございませんでした。トマトひとつにしましても、フィリピンではミニトマトしか出来ないんですね。どうしても茨城のように大きなトマトを作りたいということで、こだわっていただきまして、大根だったら出来ると言われたんですが、「恋するダイコン」だったらアレなもんですから、(会場笑い)最後までスタッフに本物にこだわっていただきまして、本当に感謝しています。
 そして、この脚本に賛同していただいた、富田さんをはじめキャストの方々、本当にみなさんの思いと情熱が演技にこめられております。そして本日、配給まで立ち上げていただきました関係者のみなさま、本当にありがとうございました。これは、今、私の気持ちは一言、感謝の念でいっぱいでございます。ありがとうございました。

(司会)
 ちょっと、ウルウルといった感じの大地さんですけども、構想13年とお聞きしています。やはりこの日を迎えるというのは感無量だと思うんですけども。

(大地)
 そうですね・・・感無量です・・・。(会場笑い)

(司会)
 ほんとに胸がいっぱいといった感じなんですけども、こんな思いのこもった映画を作られた大地康雄さんの作られた「恋するトマト」なんですけども、共演されました富田さんも、こういった熱い思いというのを撮影の現場でも感じるところがあったんじゃないかなと思いますけども。

(富田)
 あの・・・撮影の前からものすごく熱かったです。リハーサルがあったんですけども、あの、まず大地さんの熱さにびっくりして、なぜかその隣で村田さんがまた熱くなって、少しづつみんなが熱くなっていく過程が、すごく面白くて、なんか思わず自分もヒートアップ、なったらいけないかなと思って、熱さを抑えたり出してみたりとかいう、そういう過程がすごく撮影中楽しかったです、はい。

(司会)

 そして今回、こちら地元茨城でのロケもあったと思うんですけども、茨城の印象と言うのはどうでしょうか。

(富田)
 あの・・、こちらで、あの、ダンスシーンがちょっとあったんですよね、映画の中で。で、いろいろ教えていただいたり、差し入れしていただいたり、そういう、なんか、あの・・そのことがやっぱり一番覚えてます、はい。

(司会)
 映画の中でも共演者のみなさんが、茨城弁「だっぺよ・・」っていう茨城弁を駆使されているんですけども、そういった茨城弁の印象っていうのはどうですか。

(富田)
 みなさん、あの・・方言って、とてもやっぱり難しくて、やっぱり聞くと一瞬、本当は違うんですよ、って思うんですけれど、全然、大地さんなんか特に・・・(会場笑い)なんかまるでこう、地元の言葉をしゃべっているかのような、だったので、全然なんかこう、方言を聞いているっていうよりも、心地よい音楽を聴いている感じ・・でさえありました。


(大地)
 茨城弁というのは不思議な魅力がありましてですね、例えば、前半でですね、私が富田靖子さんに結婚を決定づけるためにキスを迫るシーンがあるんです。(会場笑い)これ、標準語でやりますとですね、「結婚決まってるんだから、いいだろ、いいだろ、いいじゃないか!」と言うんですね。ちょっと陰気になってくるんです。これが茨城弁ですとね、「よかっぺよ、よかっぺよ!どうせ結婚するんだからよ!」(会場笑い、拍手)ほんと茨城弁のおかげで救われました。これ、標準語でやってたら暗ーい映画になってます。(会場笑い)ほんとに茨城はユーモアたっぷりの方が多くてね、楽しい撮影でしたね。

(司会)

 地元の方にも、そういった茨城弁も見所だと思うんですけども、では、監督さんにもちょっとお話を伺ってもよろしいでしょうか。撮影の際、こちら茨城に南部監督もいらしておられたと思うんですけども、撮影する側としてこの茨城っていうのはどうですか。撮り易い感じでしょうかね。

(南部)
 あの、すごくやっぱりきれいな風土で、いい場所だと思いますよ。その前にね、さっきの話ですけどね、撮影が終わりましてね、必ず次ぎの日の打ち合わせをやるんですよ。大地さんとお酒飲みながらね、おしゃべりするんですよ。その時大地さん、茨城弁なんですよ。(会場笑い)もうすっかり、なりきってましたね。
 まあ、さっきの司会の方のお話ですが、実は私の親友の奥様が、水戸出身なんですよね。まあその、友達はね、俺のかみさんは水戸小町と言われてたんだよ、というんだけども、まあ、それくらいきれいな人なんです。とっても気立てもいいし、心配りもあるし、ふくよかな人なんですが、まあ、今回「恋するトマト」であちこちお世話になり、茨城のあちこちを訪ねて、ほんとに彼女の人柄を思い出しました。人の奥さんだけども、昔からあこがれてましてね、(会場笑い)思いはかなわなかったんですがね。まあ、それくらい、とってもいい土地柄だと思います。
 やがて私、引退したら、今はやりの、老後の楽しみで、趣味で農業をこの辺でやろうかな、なんてことを思っておりまして、(会場拍手)、まあ、ひとつ映画をお楽しみ下さい。

(司会)
 ありがとうございました。ではもう1度大地さんにマイクを移していただきまして、こういった、いろいろなテーマがこめられた「恋するトマト」という映画なんですけども、舞台に何故私達の地元、茨城をお選びになったのかな、というところを最後にちょっと。

(大地)
 これが、たまたまですね、今回のプロデューサーの松本というのがおりまして、彼女が真壁町の出身なんですね。それで彼女は農家の娘で、やはり農家の嫁に行かされるんじゃないかと恐怖を感じて東京に逃げてきたんですが、(会場笑い)先日、茨城の農家の同級生の所へ行ったら言われたそうです。「松本さん、あんた俺たちを捨てて、東京行ったっぺよ!」(会場笑い)その罪滅ぼしで松本はこの映画を作ったわけですね。
 まあ、そんなこんなで彼女の同級生、農家の独身の方も結構いらっしゃいまして、お会いしてみましたら、おとなしくてシャイなんですけどね、内面に持っていらっしゃるのは、ものすごく人間的な強さ、優しさ、魅力的な方がほんとに多かったことには、びっくりしたんですよ。それでまあ、彼らの思い、キャラクター、これらを全部映画で生かさせていただいて、私に乗り移ってこれからご覧いただきます。
 それと、やはりこの話ですと、どうしても、ふるさとを象徴するようなものが必要だったんです。映画にもあるんですが、それは山ですね。茨城は名峰・筑波山がございます。これはトップシーンから出てまいります。
 それと主人公がフィリピンでふるさとを思い出すシーンがあるんですが、これがフィリピンのラグーナという所に湖と田んぼがセットでとっても美しいロケーションの場所がありまして、これを見て思い出すのが、やはり茨城の霞ヶ浦がピッタリだったということが決定的になりました。そんなこんなで茨城ということで・・・。

(司会)
 みなさん、うんうん頷きながらね、お聞きいただきましたけども、こうした風景もこの後の映画でお楽しみいただきながら、いろいろなメッセージを受け取っていただきたいと思います。それでは最後にみなさん一言づつ、今から映画をご覧になるみなさんにメッセージをお願いいたします。

(大地)
 これは、もう見所満載でですね、私も俳優になりまして初めて、最初の集団見合いのシーンで女装をしまして、タンゴを村田君と踊るシーンございます。私の女装する姿、想像できますでしょうか。(会場笑い)先日の試写会では客席から、あの美人は誰だ?って声がありました。(会場笑い) まあ、そんなこんな楽しいシーンもございます。
 そしてこの映画のバックグランドには、今日本が失いつつある大切なこと、次の世代に是非ともお伝えしていかなければいけないことも描かれております。そして何と言っても、ラストシーンです。作り手の思いと情熱がラストシーンに全部託されております。どうぞ最後までごゆっくりお楽しみ下さい。

(富田)
 あの・・、すごく素敵な運命ってあるんだな、素敵な出会いってあるんだなって、この映画を、自分はもう見てしまったんですけども、すごく思いました。もう、ラストシーンは、私もこうなりたい!、正男になりたい!大地康雄さんになりたい!って心から思いました。そのラストシーンを是非みなさん、堪能してください。あの、ごゆっくり・・・。

(南部)
 パンフレットの中でですね、佐藤忠男さんてゆう、日本でナンバーワンといっていい高名な映画評論家の方がですね、この映画ってゆうのは「なくてはならない映画」だとおっしゃってます。まあ、これは僕の考えですが、他に映画には「あってもいい映画」もあり、あるいは「あってもなくてもいい映画」もあるとゆうことなんですが、そのトップランクの「なくてはならない映画」であるというのが、そう書いていただいて我々嬉しいんですが、まあ、そうゆうことで、ご覧になった後でですね、お知り合いの方々に、いろいろ宣伝してください。よろしくお願いします。

(司会)
 ありがとうございました。今日はお忙しい中お集まりいただきました、大地さん、富田さん、南部監督に、お客様の中から花束をご用意させていただきました。どうぞお受け取り下さい、お願いいたします。

   【花束贈呈】

 ありがとうございました。今日は大地康雄さん、富田靖子さん、南部英夫監督をお迎え致しました。大きな拍手でお送り下さい。ありがとうございました。

   【拍手とともに3名退場】


     
水戸内原編・完了



   
   日時:平成18年5月13日(土)9:45〜10:00
       場所:シネプレックスつくば
       座席:E−13(5列目中央)


(司会)
 本日、茨城県で独占先行公開されます「恋するトマト」が初日を迎えました。それでですね、まずは、みなさん・・・待っていたと思いますけど、お呼びしましょう早速。企画、脚本、製作総指揮、主演を務めました大地康雄さん、みなさん拍手でお迎え下さい。(会場拍手)続いて景子役の富田靖子さん。そして南部英夫監督にお越しいただきました。

  【3名入場】
 それではですね、皆様おひとりづつご挨拶いただきたいと思います。大地さんよろしくお願いします。

(大地)
 おはようございます。さすが茨城ですね・・・5,6人だったらどうしようかと思いました。(会場笑い)

(富田)
 おはようございます。すごくこうして暖かく、みなさんに、映画がこうして迎えられたことが、すごくうれしく思っています。本日はみなさん来ていただいてほんとうにありがとうございました。是非楽しんでいってください。


(南部)

 おはようございます。本日はほんとうにありがとうございます。大地さんおっしゃるように、ポツリ、ポツリだったら寂しいなと思ってましたから、これだけ来ていただければ心丈夫であります。よろしくどうぞ。


(司会
 ありがとうございます。大地さん、この作品で1人4役と、主演・企画から製作総指揮を務めておりまして、初日をやっと迎える形となりましたが、今のお気持ちをお聞かせ下さい。

(大地)
 二十歳の時に初舞台でデビューしたんですが、もうすごくドキドキハラハラしてまして・・・。これは原作の小桧山博さんをはじめですね、みなさん、特に茨城の長年の農家の方々と一緒に農作業をさせていただいて、この脚本はみなさんの現場の生の声がそっくりそのままはいっておりまして、そしておかげさまで、リアルなとっても面白い脚本ができあがりまして、そしてまたその脚本に賛同して頂いた監督をはじめ・・・(雑音多く聞き取れず)・・・

 トマトひとつをとりましても、フィリピンではミニトマトしか出来ないんですね、気候の関係で。これを6年頑張って、本物にこだわっていただきました。まああの、それとこの脚本に賛同していただいた富田さんをはじめみなさんの協力で、これは今までにない日本映画で、魅力があるということで参加していただいて、単なるお仕事ではなくてですね、キャストの方も思いが演技に込められたということで、ほんとにみなさん、今日は、ここに私が立てるに至るまでの、関係者の方々へのですね、もうほんとうに感謝の念でいっぱいでございます。そんな気持ちです。

(司会)
 ありがとうございます、それでは大地さんに続いて富田さん、撮影中の茨城県でのなにかエピソードなどありましたらそれも交えて、お気持ちをお聞かせ下さい。

(富田)
 はい、あの・・、映画の撮影の前に、あの・・、リハーサルがあったんですけども、もうリハーサルから村田さんをはじめみなさん、もう、ものすごい熱が入っていて、正直言ってあまりの熱さに、ちょっと、あの、こう、自分がちょっと温度が低いままではいけないと思って、リハーサルの時から、一気に温度が?度まであがったような、そうゆう現場でした。

 それから、茨城のほうで撮影させていただいたら、風が気持ち良くて、で、差し入れなんかもいただいて(笑い)、すごく逆にクールダウンができて、なんだろ、風とか、お日様とかを自然に受け入れて、すごく、なんかこうナチュラルに大地さんと芝居ができたような、そんな気がしました。
 すごく、やっぱり、こっちで芝居をするということは、そこを感じることが芝居にも影響するんだなということを今回はすごく感じました。すごく感謝しています。

(司会)
 ありがとうございました。監督、茨城ロケでの魅力だとか、いろいろご苦労があったかと思いますが、いかがでしょうか。

(南部)
 えーとね、あの、実は私事なんですが、僕は大変なごはん党なんですよ。パンとか麺類は受け付けないほうでしてね、それで、その・・うちの家内が時々お米を炊くときにミスりますと、もう不機嫌になっちゃって、プーと膨れるほうなんですが、そういう意味ではですね、その、なんですか、私は商人の息子なもんでして、この年まで、いわゆる農業に触れたことがなかったわけなんですね。それで今回この話をいただいて、まあその、農業のお話であるということで、なんかこう、触れるもの、さわるもの、感じるもの、それがとっても全部新鮮でしてね。その新鮮な思いを少しでも頑張って画面に滲み出すことができたら、幸せだなと思って現場に向かったんが、まあ茨城は何度も来ているんですが、まあ・・・これはお世辞じゃないですけども、非常に風光明媚で、あと私の親友のですね、奥さんが福よかで美人で感じの良い人なんですが、これは高校時代に水戸小町といわれてたらしいんですが、(会場笑い)かねがね憧れてたんですが、もちろん今はおばあちゃんですが、(会場笑い)ただ今回ですね、そうゆう意味では、茨城に何日もおじゃまいたしまして、みなさんの優しい協力をいただいて、なんかふと彼女を思い出して、あの、なんかその、茨城って土地が、とってもまた好きになりました。

 また今ね、中高年のサラリーマンが引退したあと農業をやるという人が増えているらしいですが、私もそのうち仕事が無くなりますんで、(会場笑い)その時は茨城に移住しようかなと思っております。その時は是非ご紹介ください。どうもありがとうございました。

(司会)
 ありがとうございます。私も茨城出身なんでけども、すごくうれしいお言葉をいただきました。大地さん、その茨城県を舞台にした理由であるとか、茨城弁が劇中でも使われておりますが、そのあたりの魅力とかいかがでしょうか。

(大地)
 実はこの映画のプロデューサーで松本というのがおりまして、茨城出身の人ですけども、農家の娘ですが、農業が嫌で東京に逃げてきたんです。先日も農家の方に言われたそうです。「松本さん、あんた、俺達を捨てて東京行ったっぺよ!」(会場笑い)彼女はその罪滅ぼしにこの映画を・・・ま、そんなことより彼女の紹介で、【この間聞き取れず】 茨城には独身の農家の方がひとつの町でトラック一杯くらいいるという話で、(会場笑い)それで応援していたら、みなさん、表には出ないだけで内面的にはものすごく意欲的な方ばかりでですね、皆さんの協力のもとで役作り本作りがどんどん進んで行きまして、皆さんのキャラクターと魅力とがですね、私に乗り移って、これから2時間ご覧いただくわけです。

 それともう一つ、やはり、この映画はふるさとを思うという、ひとつのアクセントで山というのが、どうしても原作にもありますが、必要だったと。茨城は何と言いましても、あの天下の名峰・筑波山がございます。トップシーンから出てきます。それと、この主人公がフィリピンで、ふと、自分のふるさとを思い出すシーンがございます。それはやはり似てないと思い出せないわけですね。フィリピンのラグーナという町が湖と田んぼがセットになったとてもに美しい所がありまして、これを見て思い出すとすればどこだろうと、これは何と言っても霞ヶ浦がピッタリでありまして、一発で決まりました。そういうわけで、いろんな条件が重なって、茨城ということになりました。

(司会)
 ありがとうございます、と言っていいのか・・・、はい。それでは、ここでですね、お客様から花束の贈呈をしたいと思います。

      【花束贈呈】

 ありがとうございました。さて、時間もそろそろということで、惜しいんですけども、最後にお客様に一言メッセージをお願いしたいと思います。

(大地)
 この映画は見所満載でですね、最初のほうで、富田さんとの出会いの集団見合いの所で、私がハイになって、初めて女装をしまして、(会場笑い)タンゴを踊るシーンがございます。相手は男役の村田雄浩くんで、いやーな顔されますが、そんなシーンがございます。
 まあ、楽しんでいただけるシーンがたくさんございますが、この作品の背景にはですね、今、日本が失いつつある大切なこと、次の世代に伝えていかなければいけないことも描かれてございます。そして、何と言ってもラストシーンでですね、作り手の思いと情熱がラストシーンに込められてます。どうぞ最後までお楽しみ下さい。

(富田)
 私は、あの・・・ま、ちょっとネタをばらしちゃうことになるかもしれませんが、大地さんの運命の人になれなかったのが、非常に悔しい感じでありました。だけれども、映画が進むにつれて、大地さんにとっての運命の人が現れた時に、「ああ、絶対この人だ!」と思って、すごく見ていて、私も自分の役を忘れて胸がときめきました。ほんとに素敵な映画で、ああ、運命って、運命の出会いって本当にあるんだ、って心から思いました。是非楽しんで行ってください。


(南部)
 僕はですね、かねがね映画は3つあると思ってるんですね。一つは・・・まあ、硬くなりますが「あるべき映画」。映画としてみなさんに見ていただきたい映画。もう一つは、まあ、「あってもなくてもいい映画」。もう一つはむしろ「ないほうがいいんじゃないかと思う映画」。この3つが僕はあると思ってるんですが、この映画は手前ミソですが「あるべき映画」絶対世の中になくてはいけない映画だと思っております。1人でも多くの人にご覧になってほしいんで、お知り合いの方にお薦めください。よろしくお願いします。

(司会)
本日は、ありがとうございました。

     【拍手とともに3名退場】


     つくば編・完了

  


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