名古屋市緑区有松ほか

富田靖子さん出演映画「アイコ十六歳」のロケ地


 昭和58年公開の富田靖子(当時は「冨田靖子」)さんの記念すべきデビュー作品。
「名古屋を舞台に女子高生たちがくりひろげるひと夏の青春グラフィティ。友情、恋、家族、嫉妬、勉強、そして生と死・・・。それらを通じて微妙にゆれ動きながらも次第に成長していく少女達の姿を、楽しくさわやかに描く。」(映画公開時パンフレットより引用)

 この映画のロケ的観点からのみどころは、何といっても三田アイコの自転車での登下校風景でしょう。雨上がりの陽光に輝く青葉のようなみずみずしい風景は、2年後に「さびしんぼう」で演じることになった、同じ女子高生役で自転車を使った橘百合子の陰影感とは対称的ですが、どちらも富田さんの魅力が存分に発揮された名場面といえるのではないでしょうか。

 というわけで、今回はアイコの通学風景で使われた場所を中心に半日で駆けまわったのですが、撮影から20年以上経過しているにもかかわらず、ほとんど当時の原型を保っており、映画の気分を各所で満喫することができました。


(探訪日:平成16年2月13日)


千種区徳川山町4丁目付近


オープニングほかで、アイコの通学路として使われた道路




地下鉄名城線自由が丘駅より徒歩約10分


千種区徳山川町4丁目付近

 上記地点から少し北側に上った所にある、アイコがバスを自転車で追いかけてぶつかった電柱





市邨高等学校・中学校校門

 アイコが通う「星ヶ丘高校」として使われた学校の正門前。映画の撮影協力では市邨学園と記載されていたが、現地の看板では名古屋経済大学市邨高等学校・中学校となっていた。
 ちなみに、弓道場が撮影された場所はこことは別の学校である。


地下鉄桜通線・東山線今池駅より徒歩約25分


有松町の旧東海道

 江戸時代に東海道に開かれた宿場町で、今でも当時の旧い町並みを保存している。
 オープニングの通学風景で打ち水を自転車でくぐる場面で使われた。


名古屋鉄道本線有松駅より徒歩約10分

岡家住宅

 アイコとゴンベがかき氷を食べながら”アイツ”の話をする場面で使われた。
 ここは「アイコ十六歳」だけでは場所が特定しずらいが、ドキュメンタリー編「グッドバイ夏のうさぎ」で撮影風景としてこの住宅の特徴のある外観がでてくる。
 当住宅は江戸時代末期の重厚な絞り問屋の建築形態として、昭和62年に名古屋市の有形文化財に指定されている。


名古屋鉄道本線有松駅より徒歩約10分

有松店満社前踏切付近

通学でゴンベとの待ち合わせで使われた場所。

「あっ、ゴンベ!はやくっ!ゴンベ、はやっくってばっ!!」
「おはよう!」
「ゴンベ、待ってよ〜!」

有松町の路地

 アイコが雨上がりの学校の帰り道にお父さんと出会う路地。

「アイコ!おいアイコ!」
「あっ、お父さん。」
「あ〜あ、やられちゃったな。」
「なにっ?これ、誰の?」
「行こうか。」
「あっ、お母さんの誕生日!ね、お父さん。」

希望の泉

島崎先生(紺野美紗子さん)のお見舞いに行く途中で自転車で通った公園



地下鉄東山線・名城線栄駅下車すぐ


テレビ塔とセントラルブリッジ

 島崎先生のお見舞いの帰りに紅子と一緒に通った橋。
 映画撮影当時よりライトアップがカラフルになっている。



地下鉄桜通線・名城線久屋大通駅下車すぐ

 


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