東京都千代田区ほか

富田靖子さん出演ドラマ「昔の男」のロケ地


 平成13年4月〜6月に放送された連続ドラマで全12回。最終話の全く意外な結末部分を除いて、全体的には面白かった。お気に入りドラマの一つにランクインしてもいい。このドラマで富田さんは、執念深い情念型の妻(池田マリ)を演じており、私としてははじめて見る役柄。恐い富田さんで話題になって、一部では「ホラー富田」なんて呼ばれてたらしい(笑)。あの演技に恐さを感じてくれたら成功だという旨の富田さん自身のコメントもあった。けど、私はどうも池田マリの立場に感情移入しすぎたせいか、恐いとは感じたことが一度もなかった。ちょっと、異常な世界ではあったが。

 さて、今回のロケ地は飲食店をメインとしたが、さすがメジャーな連続ドラマで、ロケ地に関しても詳しく紹介しているHPがあり、よくこんなに調べてあるなと感心する。ロケ地探しは、映像の背景をなめるように見て、電柱にかかる看板やビル名、電車の種類、道路の案内標識などをたよりに地図を参照しながら見当をつける・・・、というのが本来の楽しみ方ではあるんだけど、飲食店は行ったことのある人でないと全く判らないので、今回はありがたく参考にさせて頂くことにした。

 それにしても、今回は大散財の探訪でした・・・。


東京會舘「プルニエ」

第8話で、マリが北沢に嵐の不倫の相談をしてたところ。
 
 東京會舘本館2階のフレンチ系レストラン。この東京會舘は70年の伝統を持ち、海外の国賓を迎えての晩餐会も行われるという、非常に格式の高いところ。「プルニエ」へは、窓際の席で予約して行ったら、ロケと同じ席になって得した気分。料理は一番安いコースを頼んだせいか、少々物足りなかったが、ハープの生演奏もあったりして、サービスも雰囲気も最高であった。ただここは夜景を楽しめるわけではないので、皇居の緑が映える昼に行った方がいいと思った。それにしても、普通こんなところで亭主の不倫の相談なんかしないだろう(笑)、という場所であることは確かだ。

(探訪日:平成13年11月23日)

       


霞が関東京會舘「クリスタル」

第3話で、嵐・マリ、北沢・あかりのペアが鉢合わせした「ムーンライトホテル」

 このレストランが35階に入居している霞が関ビルは、以前私の仕事場のあったビルで、ここでロケが行われてたなんて後で知ってびっくり。1年も通勤してたのにこのレストランには1度も行ったことなかった。いつも昼は露店の500円弁当を買ってたからなあ。「東京タワーのみえる窓際の席」で予約してたら、たまたまロケで北沢・あかりペアが座ってた席に案内された。今回も別に狙ってたわけじゃないけど何故か僥倖続きだ。

 ドラマでは昼の設定だったけど、ここは夜景がすばらしい。20時30分頃には、東京ディズニーランドの花火もみえる。(天候と風の具合によっては中止される場合もあるが)料理も同じ東京會舘でも本館よりもこっちのほうがオススメだ。

(探訪日:平成13年12月7日)

    


ザ・ジョージアンクラブ

第1話で、嵐とマリが結婚記念日に食事したところ

 今回のロケ地めぐりで最も楽しみにしてたところがココ。知る人ぞ知る西麻布の有名スポットらしい。六本木通りから少し北に入った住宅地の中に佇む英国ジョージ王朝スタイルの建物。玄関前の駐車場にはウワサどおり外車か高級日本車がズラリ。やはり電車で来て正解だった。

 玄関に近づくと、内から扉がすっと開けられ、まずウエイティングルームに通される。ここは小さなカウンターバーになっており、ここで暫し休憩。飲物を勧められたのでシャンパンなんぞを頼んでみたが、これはしっかりと別勘定だった。15分くらいしてから、いよいよダイニングルームへ。インテリアはドラマでみたとおり。各テーブルにある荷物置き専用の小さな椅子もあったりする。ドラマではかなり照明を明るくしていたが、実際はもっと暗く落としており、天井が高いため客の会話が拡散されて、適度に落ち着いた雰囲気を作り出している。

 ドラマと違うところはウエイター(こういうところでは、ギャルソンていうらしい)が多いこと。料理を各テーブル人数分を同時に運ぶ作法のためのようだが、ちょっと気になる。お客さん、特に女性は気合が入っており、ファッションショーの如くドレスアップしている。胸の上の開いたドレス(オフショルダーっていうらしい)を着た人なんて初めてお目にかかったぞ(笑)。

 料理は文句なし。前菜3種、魚、肉、デザート2種で約2時間半。世界3大珍味なるものも1日で制覇できた。ただ「自家熟成させた食べ頃のチーズ」には参った。ワゴンで数種類持ってきてセレクトするのだが、香りが強烈だ。チーズ好きにはこれがたまらないんだろうが、苦手な者にとっては、早くどっか行ってくれ状態だ。

 当日はクリスマス特別メニューとかで、食事だけで1人25,000円、全部で67,000円。1回の食事にこんな高額の金かけるの初めてだったけど、それに見合う料理と雰囲気とサービスは十分堪能できた。バブリーで非日常的な世界。「昔の男」をみてなかったら、いや「昔の男」に富田さんがでてなかったら、多分一生縁のなかったとこだろうなあ。

(探訪日:平成13年12月23日)

          


銀座クレエ(番外編1)

あかりの勤務先「白鳥宝石店」

 ここでちょっとした買物をした機会を利用して、第1話で嵐がマリにプレゼントした指輪と同型のものを見せてもらった。テレビでみたより意外に小さくみえる。約0.5カラットで、涙目カットという少し特殊なカットを施してるそうだ。お値段は488,000円也。嵐くん、結婚記念日当日の思いつきにしては、結構思い切った買物してますねえ。それと、注文から引渡しまでは、ふつう数週間はかかるはずなんですけど・・・。

 左側写真のウインドウ越しに「ホラー富田」が藤原紀香さんを睨んでたわけです。

   


新横浜駅前公園(番外編2)

第9話でマリと丈がベンチに座って話していた公園

 ここは、12回全編のなかで私が一番好きな場面ということで番外編として掲載。このドラマでの白井丈(鈴木一真さん)は実に愛すべきキャラクターで、「ほら、つくね!」「ウッス!」とか、「オレ、ピアノ習うのやだけど、左手ほめてもらいたい、上手、上手、上手・・・」とか、「オレ、マリさんに欲望感じてますから。」とか、「このパンで人殺せるかな。」とかの迷セリフには、思わずニヤリとさせられる。

 この公園での場面は、大方の平均的な男が抱く感情を代弁しているんじゃないかと思われるが、両者の演技力と絶妙のカメラワークと的確な音楽の組み合わせで、複雑な感情を率直に判りやすく表現されており、非常に好感が持てた。富田さん妙に色っぽいし(笑)。

なお、実際に行ってみると、ドラマでのアングルから推測される位置には2人が座っていたベンチ、最後に富田さんが空缶を投げ入れるごみ箱はなく、ロケ用に小道具として持ち込んだものらしいことが判明した。

(探訪日:平成14年1月6日)

            


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