スーパーロボット
マッハバロン
1973年 全26話
MB
日本のテレビ番組の特撮物。
1974年(昭和49年)10月7日から1975年(昭和50年)3月31日まで、日本テレビ系で放送。
放送時間は毎週月曜19:00 - 19:30 (JST) 。全26話。
レディレディ。レディトゥスター、エンタイアリィ・ウォーターゲートオープン、ウォーターゲートオープン、
マッハサリーゴー!
侵略用ロボットとして利用される前に破壊し設計図を持ち出し、海難事故で嵐田陽一郎は息子の陽を助け死んだ。
嵐田邸が襲われ陽一郎の父親は息を引き取った。今、陽の戦いが始まる。
マスタースイッチオン、オールスイッチオンで作動。
水陸空、フライト飛行可能。
無人の場合は3分1のパワー。
頭が回転したり前後に仰け反ったりするが、そうならなくても攻撃可能。
武器
フライングナックル、ロケットのパンチ
フライングキック
メリコンパンチ、手の甲がカッター状になる
ドルフィンパンチ、ロケットのパンチ
ドルフィンビーム、手の甲の内部から発射
ウォールビーム、胸部、防御シールド
アトミックファイヤー、頭部、火炎
バロンスマッシュ、胸部、2連ミサイル
アイアンタイフーン、頭部、9連式の小型ミサイル
カノンショッター、頭部、3連ミサイル
マッハコレダー、頭部、破壊光線
ピッカーワン、足先、2連射
ベルヘンロケッター、腰部、ベルト
KSS(キス)本部、海底にある。作戦室はモダン。彩りはカラフル。
手を象った各種赤青薄緑白黄のソファ、来賓用の席。観葉植物、彫刻、モニターや壁中に収納した電話がある。
嵐田陽(下塚 誠)。白色の席。
村野博士(団 次朗)。赤色の席。
岩井明、通称ガンさん。1番機、青色の席。
白坂譲司、通称ジョージ。2番機、薄緑色の席。
小杉愛、通称アイ。3番機、黄色の席。
小杉健一、鼻を擦る癖がある。26話で姉を失い健一はKSS隊員を志す。
花倉刑事、通称発明刑事。オートバイに発明道具を仕込んである。主に気球が得意分野。
カツ丼で敵のサイボーグ兵士を改心させたことがある。(8話)
マッハトリガー、フライト可能。(フェアレディZのカスタム)マッハバロンの背中や足に格納。
キスバード3機、飛行編隊を組み連携攻撃する。
キスマリン、潜水艦。
車両・スタンドなどMobilの宣伝あり。(9話10話)
機械軍団ロボット帝国、ドイツ色が強い。
ゲオルク・ララーシュタイン、白髪の怒髪天で髭を蓄えた金色の眼で紫色を強調。
髪の色は水青、緑、紫、赤、黄、白とある。全色に脈打つ事もある。(23話24話)全て感情で変るわけでもない。
初めのほうは紫色で不気味さを出しており、終わりのほうでは負けており赤を強調している。
タンツ陸軍参謀、黒色の服。
スーカン海軍参謀、緑色の服。
ゲラー空軍参謀、青色の服。
戦闘員はサイボーグ。稀にアメフト爆弾を使う。
映像ソフト化
2000年3月24日に全話収録のDVD-BOXが発売。
2008年7月25日に廉価版の全話収録のDVD-BOXが発売。
2000年8月25日〜同年10月25日に単品のDVDが発売。全7巻で4話(7のみ2話)収録。1〜2、3〜4、5〜7はそれぞれ同時発売。
DVD-BOX
販売元: パイオニアLDC
DVD発売日: 2000/03/24
初回特典:テレホンカード
DVD-BOX再販版は
販売元: エイベックス・ピクチャーズ
DVD発売日: 2008/07/2
いつのまにかエイベックスから再販されてました。
グッズ。
調合金、プラモデル、絵本、紙芝居。
エポック社 「スーパーロボット マッハバロン紙芝居/ソノシート付」
ポピー社製品 超合金。バンダイからは「THE 超合金」シリーズとして同様の造型モデルが再販されてます。
アオシマ社製品プラモデル 「合体マシン1号」以後、2号3号4号。
バンダイ 「モデルボーグ」メタリックカラーで内部構造が見える造型のプラモデルとなってます。
その他プラモデルはイマイ社製品。
当時の中古品は各アンティークショップ、「駿河屋」、ガラクタ市、「まんだらけ店」などでも様々な価格で販売されてるようです。
他のメーカーからは新作フィギュアも発売されてるようです。
バンダイ社フィギュア製品ブランドの「超合金 魂」シリーズが発端となってます。
似てるもの
マッハバロンの顔がライオン。
嵐だよ〜、なんちって。
デザイン:田中視一
製作:日本現代企画
ナレーター:岸田森
ナレーターは俳優としてもお馴染みで怪演もする岸田 森さん。
最終話で敵のボスとの決着がついてないため作品が完結してないとの見方も入る。
ララーシュタインは3人の息子である指揮幹部を失い、姉を失った健一はKSS隊員を志すシビアな構図で一応の纏まりはついている。
これがなかったら突然の最終回に煮え切らないものに終わっていた。
視聴率低迷のためとも言われるがそんな話が持ち上がるのは良くある事で、春先の編成で番組心機一転が実理由と思われる。
ヒーロー物全盛期時に楽しむ人達にはそんな事情は知らない。
後々の大鉄人17は巨大ロボ路線が久しぶりにも関らず枯れない人気が健在。
スパイダーマンやバトルフィーバーJでもロボットの魅力は一層の斬新さを増し追随していた。
ウルトラマンシリーズ同様、スタジオ内の強いライトアップによるショット。ロボットメカだけに色彩と光沢が冴える。
開放感や緊迫感のあるBGMも目玉。
ジャンケンのグー・チョキ・パーのチョキのような手の形の椅子はなんだったんでしょうね?
合言葉や決めポーズが流行してたのかな?と。
海底基地からの発進シーンは優美。
頭部や腕が回転したりする攻撃シーンは好みが分かれるようです。
自家発電のエネルギー補充でも無さそうですし。敵に隙を与えるようなものですし。
劇中では奇妙なアクションについて博士が説明したり隊員が問い質す場面も無いですし。
見てるほうも毎回それでは目が回る印象です。
ドック入りは真横や真正面なので巨大さが把握できません。
ドック入りは前作の「スーパーロボット レッドバロン」が良いシーンです。少し斜め下から巨大な物を見上げるような角度です。
まるで「機動戦士ガンダム」シリーズのドック入りに似てます。参考にしたのでしょうかね。
一部のプラモデルの基地は頭部の形が基地になってるものもあるようですが、頭部の形が基地だった「電人ザボーガー」からのアイデアでしょうか。
大破して横たわる巨大な姿の哀愁は「機動戦士ガンダム」シリーズの原作者の安彦良和の敗戦のイラストにも似てます。
スタッフ
監督 - 鈴木清、高野宏一、鈴木俊継、山本正孝、前川洋之、浜しんぎ
脚本 - 上原正三、井上知士、山崎晴哉
音楽 - 竹田由彦
演奏 - コンセール・レニエ
撮影 - 石山信雄、大岡新一
照明 - 高野和雄、松丸善明
美術 - 丸山裕司、小川富美夫
助監督 - 浜しんぎ、前川洋之、高橋正治、山田哲久、福島孔道
美粧 - 保坂輝子
記録 - 浅田万里子、内田絢子、矢口良江、中野正子
編集 - 小倉昭夫、岡安肇
ネガ編集 - 関沢孝子
制作担当 - 安田九二四四、佐山彰二
操演 - 沼里企画
撮影助手 - 宇井忠幸、宮下成治
照明助手 - 小島享、清原昭二
録音 - 整音スタジオ
視覚効果 - デン・フィルムエフェクト
合成 - 日本エフェクトセンター
音響効果 - イシダサウンドプロ
衣裳 - 大和衣裳
舞台装置 - 常舞台
ミニチュア造型 - ヒルマモデルクラフト
現像所 - 東京現像所
連載雑誌 - テレビマガジン、たのしい幼稚園、おともだち、ディズニーランド
原案 - 斎藤汎司(日本テレビ)、渡辺一彦(日本テレビ音楽)
ロボットデザイン - 田中視一
プロデューサー - 安田暉、川口晴年、上田利夫、上村宏
制作 - 日本現代企画
主題歌
OP:『マッハバロン』(作詞:阿久悠/作編:井上忠夫/歌:すぎうらよしひろ)
ED:『眠れマッハバロン』(作詞:阿久悠/作曲:井上忠夫/歌:すぎうらよしひろ)
『マッハバロン』は、ROLLYがアルバム「GLAMOROUS ROLLY」にてカバーしている。
出演者
レギュラー
嵐田陽 - 下塚誠
小杉愛 - 木下ユリ
岩井明 - 力石考
白坂譲司 - 加藤寿
小杉健一 - 内海敏彦
村野博士 - 団次郎
花倉刑事 - 深江章喜
ゲオルク・ララーシュタイン - 伊海田弘
タンツ陸軍参謀 - 麿のぼる
スーカン海軍参謀 - 所雅樹
ゲラー空軍参謀 - 桜木栄一(第1話 - 第8話) 木村章平(第9話 - 第22話)
マッハバロン - 中山太郎
敵ロボット - 遊佐知幸
ナレーター - 岸田森
主なゲスト
嵐田竜之介 - 香川良介(第1話)
嵐田陽一郎 - 小倉雄三(第1話・第3話)
陽の母 - 加藤真知子(第1話)
10年前の陽 - 小山渚(第1話)
中尾博士 - 北村総一朗(第9話)
小田切ゆきお - 長沢大(第10話)
中島アキラ - 中島秀(第14話)
秋山誠二 - 鈴木治夫(第15話)
次郎 - 北見敏之(第16話)
ドーラ - 松谷紀代子(第19話)
ハイム中尉 - 天野豊(第20話)
南博士 - 勝部義夫(第21話)
南ななえ - 今井美佐子(第21話・第22話)
モーゼル中尉 - 打田康比古(第25話・第26話)
エルザ少尉 - 桂木梨江(第25話・第26話)
放映日
話数
サブタイトル
登場ロボット(所属)
監督
脚本
1974年
10月7日
1
マッハバロン暁に出撃す
ハイルV1号
ハイルV2号[14](陸軍)
ワルターU0(海軍)
メッサーM4(空軍)
鈴木清
上原正三
10月14日
2
空の牙 海の罠
ワルターU0
メッサーM4
ティーゲルGT(陸軍)
鈴木清
上原正三
10月21日
3
マッハバロン強奪計画
ティーゲルGT
ユンカーズF2(海軍)
高野宏一
上原正三
10月28日
4
キス海底基地爆破指令
ユンカーズF2
ハインケルSS(空軍)
高野宏一
井上知士
11月4日
5
その一瞬に賭けろ!
ハインケルSS
レオパルドX1(陸軍)
鈴木俊継
上原正三
11月11日
6
東京爆破5時間前
レオパルドX1
ホッケウラーJ9(空軍)
鈴木俊継
山崎晴哉
11月18日
7
決断の10秒間!!
ホッケウラーJ9
デスマルクWO(海軍)
山本正孝
山崎晴哉
11月25日
8
恐るべき自爆の軍団
デスマルクWO
グラスルガーQ(陸軍)
山本正孝
井上知士
12月2日
9
ガラスのスーパーロボット
グラスルガーQ
陸軍所属だが、指揮はスーカンが執った。
スプリンゲルX(陸軍)
鈴木清
上原正三
12月9日
10
まぼろしのジャイアントバロン
スプリンゲルX
シュミットG(空・海共同)
「’70年代特撮ヒーロー全集」では、名称を「シュミットG1」と記載している。
鈴木清
上原正三
12月16日
11
裏切りの戦場ヶ原
シュミットG
シュミットGII
鈴木清
上原正三
12月23日
12
無敵の超合金ロボット
シュミットGII
ヤクートパンテル(陸軍)
名称は、「全怪獣怪人 上巻」では「ヤクートパンテルUFO」
「’70年代特撮ヒーロー全集」では「ヤークトパンテルUFO」とそれぞれ記載している。
鈴木清
上原正三
12月30日
13
恐るべき UFO の正体
ヤクートパンテル
鈴木清
井上知士
1975年
1月6日
14
友にささげるマッハコレダー
スパングルKG(空軍)
鈴木清
山崎晴哉
1月13日
15
戦慄! スナイパーQ
スナイパーQ(陸軍)
山本正孝
上原正三
1月20日
16
密告者の海
モーゼルジャガー(海軍)
山本正孝
上原正三
1月27日
17
絶対絶命!マッチ箱作戦
プレッシャーケルン(陸軍)
前川洋之
上原正三
2月3日
18
発明刑事の偉大なる発明
エレファンターFF(海軍)
前川洋之
上原正三
2月3日
19
地獄から来た天使
アンジュラスXY(陸軍)
鈴木俊継
井上知士
2月17日
20
トロイ作戦1対1
シーヘルツェンU(海軍)
鈴木俊継
山崎晴哉
2月24日
21
南南西へ進路をとれ
ワルサーキル(空軍)
ワルサーキルα号
浜しんぎ
上原正三
3月3日
22
追跡!フェニックスの謎
ワルサーキルα号
浜しんぎ
上原正三
3月10日
23
ララー怒りの地獄作戦
メガトンゲー(陸軍)
鈴木清
上原正三
3月17日
24
水爆特急900キロ
メガトンゲー(陸軍)
鈴木清
上原正三
3月24日
25
切り札はパイルX
ゼッターキングI世(海軍)
ゼッターキングII世
鈴木俊継
上原正三
3月31日
26
マッハバロンの超秘密
ゼッターキングII世
鈴木俊継
上原正三
海外展開
香港
1975年、香港の映画会社「長弓電影公司」が本作を基にした「鉄超人」というタイトルのオリジナル劇場映画を製作・公開した。
テレビ版の香港放送タイトルは「百変龍」。
スタッフ
監督、脚本:郭廷鴻
メインキャスト
李琳琳
葉天行
陸劍明
秦沛(チン・プイ) ほか
ヨーロッパ
少なくとも香港版映画「鉄超人」のドイツ語とスペイン語吹替え版が存在し、それぞれDVDも発売されている。
ただし敵側が宇宙人になっていたり登場人物の名前が違っていたり、など設定が異なっている。
また、日本版の嵐田陽、小杉愛、村野博士にあたる役を演じる役者が変更になっている。
ドイツ語版題名"Roboter der Sterne"スペイン語版題名"Mazinger: el robot de las estrellas"
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