零戦を覗く

しごくまっとうな39000おまけ


 「世界のタミヤ」から1/32零戦のプラモデルが発売されたことは記憶に新しい。置き場所その他の理由でなかなか手が出せない読者諸氏も多いかと思う。この河口湖自動車博物館特別展示シリーズも、そろそろまっとうな(いかにも世間受けしそうな)内容にシフトしないと、物笑いのタネを提供するだけなので、まっとうに走る。


 まっとうに走る、と云う事は、私ごときが口を挟む領域が無くなる、と云う事でもあるので、読者諸氏にはそのつもりでお付き合いいただきたい。

 前置きも何もなく、いきなりこう云う出方をしてみる。レストアされた栄発動機。ここで<栄××型発動機>と書くと、いかにもな感じが出るのだが、そう云う無謀な真似はしない。型式がスパっと出てくる程の知識は無いので、予備知識ナシに「これは誉だ」と云われていれば、私は躊躇なく<誉>と書く。

 横から撮影したところ。少々明るさを補正し過ぎたようである。これが縮小されると、みなさんご存じのプラモデルのエンジンパーツになるわけである。正直なところ私は驚いている。

 こうやってアップにしてみると、さらに驚きは大きくなるのである。こんなもんどうやって模型で再現すりゃいいんだ?

 電線なんぞが付いてしまうと、本当にお手上げである。模型映えを思うと、1/12くらいのサイズで欲しいところである。当然説明書を見れば、電線をちゃあんと取り付けられるのが前提である。

 修復済みとは云え、このようにきちんとしたカタチを見てしまうと1/32零戦を作ろう、と云う奇特な思いは一気に消沈するのであった。世間にある復元機が、エンジン覆いを付けているのは、きっと中を作り込まなくても良いように、と云うメーカーの親心なのではないか、とも思う…。

 前回紹介した縄文式土器や、この写真のような物体が、実は今回紹介したような構造と形状を持っている事を知ってしまうと、本当に飛行機のプラモデルのあり方そのものを考えざるを得ない。

 考えさせる事の多い展示であった(と云いつつ、実際の所は、これを書きながら考えていたりするのである)…。

いやさか〜(変換しろよ…)