中国みやげ 軍事VCDの巻B
弾道弾、核実験と物騒なネタが続いたが、映像はここまでで半分程である。後は「解放軍強い!」と云う主観的な映像が続くのである。
そう云うわけで、衝撃的画像は期待しないこと。
ここからは訓練の様子が続くのである。帝国陸軍が得意としていた?対戦車肉薄攻撃演習の一コマ。手に持った爆薬を…
T34のエンジン部に載せるのである。もちろん爆発はしない。
正面から見るとこんな感じです。T34は車高が低いが、M4シャーマン相手に同じ事をするのは大変そうである。T34もM4も北京軍事博物館に展示されているので、大きさを比べるのも一興です。伊太利亜の豆戦車もあるが、冗談のように小さいです。私は乗りたくない。
単車を倒しながら射撃姿勢をとる、と云うよくある映像。オートバイ兵が戦車帽を被っているのは何故?
銃剣の正しい使い方の講義です。帝国陸軍は人間を使うこともあったようです(笑)。冗談はともかく、対戦車攻撃といい、銃剣打突といい、帝国陸軍のノウハウが利用されている可能性は高い。
「衝撃的な画像は期待しないように」と云う前言は撤回したくなる(笑)。防具の出所は上海の海軍陸戦隊あたりなのだろうか?
少々アナクロな訓練が続いたので、戦車を出してみたようである。消失点を見せないようにして、あたかも戦車が大量にあるかのように見せているのが泣ける。
視察に訪れた毛沢東。毛沢東の手前にケ小平がいる。よもや彼が「最高実力者」になろうとは…。
二挺拳銃の妙技。ちゃんと二つの標的が倒れるのである。ここまで来ると軍事演習なのか見世物なのか解らなくなってくる。
小銃を持つ毛沢東。大月書店「中国の世紀」に別アングルのスチールが掲載されており、キャプションによると1964年6月とある。右側の人物は文革で酷い目にあわされたそうである。
再び解放軍兵士の妙技。壁を素早く登って行く。どうもこう云う映像が好きらしい。
いつまでも白黒ではマズイと思ったのか、「現代では最新鋭の工作機械を使って、兵器は製造されています」と云いたいようだ。
兵器の製造過程は機密事項らしく、画像処理によって内容の判別を困難にしてある。セコい(笑)。帝国陸海軍も秘密にするのはこの程度にしてくれれば戦前の写真資料の利用価値が上がったものを…。
さらに解りづらい画像で申し訳ない。F7(Mig21)と思われる。
F6(Mig19)と思われる。このあたりだったら普通の映像でも問題ないと思うのだが…。
A5攻撃機の組立風景。インテーク付近の間抜け具合が好きな航空機である。実物も格好良いのである。
もちろん海も忘れていない。が、こう云う画像では廃棄される「原子力潜水艦」にしか見えない。
「最新鋭兵器」と云えばミサイルだ!とばかりにミサイルも出てくる。
大型航空機組立工場の様子であるが、どうみてもボーイングあたりの工場映像をパクって来たとしか思えない(笑)。画面上部に並んだ大型航空機の垂直尾翼には西側航空会社のマークが描かれているのが確認出来る。NHKあたりだと視聴者のクレームが来そうである。