(240)涼風11型複座戦闘機
湯川 利男 案
発動機 星風7型 液冷1450馬力1基
全幅 9.22米
全長 8.75米
全高 3.43米
全備重量 2870瓩
翼面積 24.20平方米
最大速度 680粁/時
巡航速度 500粁/時
着陸速度 112粁/時
最大急降下速度 970粁/時
上昇時間 5000米迄 3分40秒
上昇限度 14000米
航続時間 5時間
武装 37粍固定機関砲1門
7.7粍固定機関砲2挺
7.7粍可動機関銃1挺
備考 迷彩を施す場合は胴体の下半分及び翼下面を黒色に塗り、照空燈の光線を反射せしめざる如くし、上面は灰緑色灰褐色の二色を塗る。プロペラも反射止めの塗料を塗る。
(「空」昭和15年7月)
石田一郎による批評(「空」昭和15年8月)
この型式は従来とも類形が変過ぎる感あり。高速機の先頭は今少しく尖鋭ならしむる様心懸けられたい。垂直尾翼は双舵なのだから遙かに小形でもよい筈である。反対に水平尾翼は過小だ。双胴の間隔を今少し広くせねばならぬ。そして先にある火器もプロペラ圏外に置いて射撃を自由ならしめ。
図によれば尾輪は迂闊に水平尾翼の中央に付せられてある様だがこれでは支持が困難であり、破損は逃れない。