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 (244) ASN・B・複座戦闘機
       K  A  生 案

 型式   双発肩翼単葉陸上機
 乗員   2名
 発動機  月光式液冷V型12気筒980馬力2基
 全幅    12.40米   翼面積   22.50平方米
 全長    9.50米    全高     3.30米
 自重    2170瓩    全備重量  3680瓩
 最大速度 710粁/時 (6000米にて)
 巡航速度 660粁/時   降着速度  130粁/時
 上昇限度 12,300米
 航続距離 1050粁 (最速にて)
        1970粁 (巡速500粁にて)
 武装    20粍固定機関砲  2門
        7.9粍固定機関銃 3挺
        15粍可動機関銃  1門
 フラップ − スプリット式  脚 − ナセル後方引込

 <備考>
 本機は装備の変更により、偵察・攻撃機として使用せられる。
 エルロンはフラップ兼用、ラヂエターは翼前縁に有す。

 「空」昭和15年7月


 石田 一郎による批評

 仏国輸出向きのダグラス号の流れを汲むものであるが、それを一層縮約して戦闘機化を企てたもの。だがその割にしては発動機が小型で機胴が太すぎよう。
 三車輪であっても往々尻付きをしたりするものである故、その都度尾翼の破損を招からざる様配慮が必要である。
 ラヂエターは翼前縁に有するとあるがラヂエターなるものは如何なる構造のものであるかと知悉せられたい。
 従来高速機には自動スロット翼等は用いられず、恐らく性能上に大影響がもたらされる故と考えられて居た。而るに豈測んやメッサー機がそれを備えて現れたではないか。そして翼前縁スロット時代が到来した。本機を初め夢欄の各機にそれが多く見られる。


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