248最新型双発戦闘機

(248) 最新型双発戦闘機
      白雲観居人 案

 本機は視界極めて良好なる操縦席を有し、エンヂンは空冷対向型最大800馬力のものを基準翼内に装備する。尚後部機銃は特殊風防により覆われ射界極めて大なり。

 乗員     2名
 全幅     14.2米
 全長     10.7米
 全高        3米
 主翼面積   36平米
 自重     2950瓩
 全備     4000瓩
 最大速度  6000米にて640粁/時
 巡航速度  5000米にて570粁/時
 着陸速度  100粁/時
 上昇時間  5000米迄5分00秒
 上昇限度 (実用)  11000米
 航続距離  1450 〜 2280粁 (最大)
 武装     20粍固定カノン及び13粍固定機銃 各2
         13粍可動双連機銃塔 1基

    「空」 昭和15年8月

石田 一郎による批評

 発動機の翼内装備は今に始まる訳ではないが、未来案の一つではある。問題は先ずその取付けを如何にして翼の構造や強度を保つべきかにあり、そして亦点検や手入れ、交換着脱を容易ならしむる様にせねばならない。それやこれやで実際には却々面倒なものである。

 前後共風防は良い形状をして居るが両者を密接させた方が有利である。そして尾胴を極く細いものにしてしまったらどうであろうか。

  「空」 昭和15年8月 

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