(249) HKK SSB−501飛行艇
MZO生 案
用途 艦載戦闘哨戒爆撃飛行艇
発動機 HKK ”白菊 ” 液冷V型12気筒 1500HP 2基
乗員 3名 (操縦者、射撃者、通信爆撃手)
武装 37粍MK × 2 (プロペラ軸内)
7.7粍固定MG × 2 (胴体内側)
20粍可動MK × 1 (後部砲塔)
7.7粍可動MG × 1 (後部砲塔)
7.7粍可動MG × 1 (前部砲塔)
性能 巡航 450粁/時
最高 560粁/時
着水 140粁/時
航続 1800粁
上昇速度 5000米まで6.5分
上昇限度 11000米
備考 1 カタパルト射出可能
2 爆弾 400瓩
3 フラップ ファウラー式
4 フロートは双胴内に引込む
5 車輪装着、離着陸可能
「空」 昭和15年8月
石田 一郎による批評
図は極めて美しく立派である。推奨に値する力作。
プロペラを翼の前面に装着する場合は余り接近させると干渉を起し性能が低下する故、前縁より翼弦の三分の一或いはプロペラ半径程度に前方へ突き出す様にせねばならない。従って発動機は翼桁の前方に装着するを普通とする。併し乍らこの様ななガルタイプの飛行艇の場合は、発動機を翼上背に装着してプロペラを水面から遠ざかる様にするのもよい。
次に補助浮舟は矢張り主翼の風圧中心線に在る様にせねばならない。水上機が離水せんとして滑水状態に入った場合は、機は上向き補助浮舟は脱水し、僅かに尾端を水面にこすり乍ら漸々に飛び立つ。而るに補助浮舟が本機の様に後方にあればその際如何に邪魔になるかは分る筈である。
「空」 昭和15年9月