(258) Ty20型軽戦闘機
横森 周信 案
乗員 1名
用途 戦闘
全幅 8.00米
全長 8.60米
全高 3.20米
翼面積 (上翼) 10.5平米 (下翼) 2.60平米
発動機 イソッタ ”デルタ” 空冷倒立V型12気筒 700馬力
自重 1400瓩
全重 1700瓩
最速 540粁/時(5000米にて)
巡速 450粁/時( 同 )
着速 98粁/時(フラップ下・翼引出)
上昇 5000米まで 5分
上昇限 9800米 航続力 1000粁
<特長> 本機は一葉半式を採用し、下翼は単桁式にて胴体側面に恰もフラップの如く引込み得る。 (「空」 S15.9)
石田一郎の批評(「空」 S15.10)
発動機及び座席迄が主翼の前方に位置して居るのであるから当然重心点は主翼風圧中心の前方に出てしまって安定等は得られたものではない。尤も良好な視界は得られるが。
この特殊フラップも構造が大袈裟な割に効果に乏しい。矢張り前縁スロット翼にファラーフラップを組み合わせたのに勝るものは無い様だ。
ケナしてばかり居たが三面図は実直で嘉し。
総督コメント
ぱっと目には普通の飛行機に見えるのだが、必ず新機軸があると云う「夢」共通の特長を持つ作品。まったく石田氏は口が悪い。WEB上でもここまでは普通は云わない(笑)。
低翼機の持つ下方視界の悪さの解消と旋回性の向上を狙った一葉半型式なのであろうが、零戦が実戦配備された時点で(と云っても読者の大多数は知らないわけだが…)この型式を選択してしまうのは、時代遅れの言は免れない。
戦闘機なのに武装についての記述が無いのは、どちらかと云うと機体自体のファンのなせる技なのであろう。発動機も実在のもの(だと思う←このレベルの外国産発動機は詳しく無いもので…)を使用するところからもそれが伺える。