(260) 流星1型競速機
灰色の流星 案
発動機 流星A型 2000馬力 1基
乗員 1名
全幅 10.00米
全長 9.90米
全高 3.00米 (3点姿勢)
自重 1800瓩
全備 2500瓩
最大速度 784粁/時
巡航速度 640粁/時
降着速度 125粁/時
[備考] 本機はメッサーシュミット競速機に対抗すべき目的にて流星航空研究所にて製作せられたるもので、発動機は2000馬力1基を胴体内に装備し、特殊伝動歯車により2個のプロペラを回転せしむるものである。
「空」 S15.9
石田一郎による批評(S15.10)
今後競速機の難題の一つは着陸時の危険である。引込式三車輪の採用は確かにその解決策であると云えよう。併し乍ら双プロペラは性能低下の故を以て却下される事確実である。矢張りベルの”エアコブラ”型がよい。同機の発動機を更に強力化して速度記録更新を企てて見るのも面白いと思って居る。図作は未だし、是では方向舵の作動が不可能である。
総督コメント
エアラコブラの神通力が絶大なものを誇っていたのだなあと感慨深い。確かにあの形は速そうに見える。機関砲を降ろして軽量化するとともに発動機出力を行えば、そこそこの競速機が出来たかもしれない。考えてみると、あの時代に真面目に速度記録機を飛ばしたのはドイツだけだった。何故米国は速度記録機を製作しなかったのだろう?二次大戦後にレシプロ機の速度記録を作ったのは米国機だと云うのに…。