内閣府の少子化に関する国際意識調査の中で、日本、韓国、米国、フランス、スウェーデンについて、「結婚生活を円滑に送る上で大切なこと」に何をあげているかの国際比較が行われている。

 どの国も「互いの誠実」を第1の項目としてあげており、この点は世界共通の普遍的な観点であることが分かる。ただ、日本以外の他の国は8〜9割の回答率なのに対して日本は56%とかなり低い点が異なっている。

 第2位にあげられた項目は、日本、韓国、米国では「十分な収入」であり、フランスでは「性的魅力の保持」、スウェーデンでは「家事・育児の分担」である。

 日韓の第3位は「子どもの健康な成長」であり、まさに「子はかすがい」ということを示している。第3位までが日韓で共通している点に欧米とは異なる地域性を見てとることができよう。

 「家事・育児の分担」はスウェーデンで66.9%と目立って高い回答率になっているが、日本も33.5%で第4位の項目となっている。だが、韓国、米国、フランスは意外と思われるほどこの点は低い回答率となっている。子育てでなく、結婚生活ということであれば、スウェーデンの強い家事・育児分担意識を欧米の典型としてとらえることは間違っているだろう。

 「性的魅力の保持」は米国でも第3位となっており、米国、フランスの特徴となっている。互いに異性として魅力的であり続けることが夫婦円満の秘訣と強く意識されているわけであるが、日韓のようなアジアの国、或いは儒教国では、この点は低い回答率しか得られていない。特に日本は2.8%と欧米と比べ極端に低く、文化の違いを感じさせる結果である。

 「親との同居」と「親との別居」についても、比率的には大きくないが、日韓と欧米では回答率が逆転しており、文化の差があらわれている(日本でも実際のところは親との別居の方が結婚生活の円滑化に寄与すると思われるが、こうした調査の回答としては親との同居の方が結婚生活の円滑化に寄与するとなっている)。

(2009年1月2日収録)

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