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| 自殺者数が3万人レベルであることは知られているが、それでは、他殺による死亡者数は何人位なのであろうか。報道では親族殺人や見境のない殺人が多くなっている印象があるが、他殺は増加しているのであろうか。 厚生労働省の人口動態統計によると、他殺による死亡者数は2008年に546人と自殺者数の50分の1のレベルとなっている。それでも1日に1人〜2人が殺されているというのは重い事実である。 なお、殺人事件はもっと多い。警察庁の「平成17年の犯罪」によると2005年に殺人犯罪は認知件数で1,392件、検挙件数で1,345件起こっている。殺人犯罪の被害者数も1,435人にのぼっている。しかし被害者のうち死者は643人、重傷者328人、軽傷者464人となっており、殺人事件の被害者が総て死亡に至るわけではない。 近年の推移を見ると、自殺者数よりも景気の影響による相関が強く認められる。 自殺者数は1998年の失業率の急上昇と平行して急激に増加した(図録2740参照)が、他殺による死亡者数も、やはり、1998年にそれまでの700人前後から800人を越える水準に急増しており、経済悪化の社会的影響を見てとることができる。 自殺者数はそれ以降も3万人前後の水準で推移し、経済情勢の改善があっても顕著な低下が見られないのに対して、他殺による死亡者数は当初の失業率高騰ショックを過ぎると毎年低下傾向に転じ、また2003年以降の失業率改善に合わせて目立って減少していた。2008年には失業率の上昇に合わせて再度増加した。 日本の他殺率が世界の中でも最も低い水準である点については図録2775参照。 (2007年4月13日収録、2008年3月25日・6月4日更新、2009年9月28日更新) |
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