東京大学(東大)合格者数の高校別データは、世間の大きな関心を呼ぶランキングのひとつである。ここでは、1951年以降、毎年の上位10位までの高校の順位を表にした。最新年は図録3858参照。

 進学校としての全国トップクラスの地位の栄華盛衰がうかがわれる。何んといっても、全共闘運動の影響で東大入試が中止となった1969年前後に、東京の都立高校の地位が急速に低下したのが目立っている。1951年以降、長らく全国トップの地位にあった都立日比谷高校は1970年の5位を最後にトップテンの圏域外となった。西、戸山、新宿といったその他の都立高校も同様に地位を低下させている。

 これは、東京都における1967年の学校群制度(各地区数校をまとめた学校群への高校入試−進学高校は無作為振り分け)の実施の影響である。

 都立日比谷高校に代わってトップとなったのは私立灘高校であり、1981年までは1位にあることが多かった。1982年から同地位を受け継いだ私立開成高校は、その後、一貫してトップの地位を保持している。開成と並んで御三家と称された麻布、武蔵といった東京の私立高校もトップランクに位置するようになった。

 有力な私立高校と並んで都立高校に代わったのは、筑波大附属(旧東京教育大学附属)、同駒場、学芸大附属といった東京の国立大学付属高校である。筑波大附属を除いて、近年はやや地位を低下させているが、一時期は躍進が顕著だった。

 有力私立高校にも栄華盛衰が見られる。開成、麻布、灘はトップクラスを維持しているが、武蔵、ラ・サール、やや遅れて桐蔭学園は、一時期、トップクラスとなったものの、その後、地位を低下させている。これらに代わってトップクラス入りを果たしたのが、栄光学園、駒場東邦、桜蔭、海城、あるいは最近では、聖光学院、渋谷教育学園幕張といった私立高校である。

 下には、1960年以降の5〜12年おきの20位までのランキング推移をグラフにした(2017年の図録リニューアル以前は、冒頭に掲げていたもの)。

 長期推移としては2005年までは私立の躍進が目立っていた。1960年に20校中私立は3校にすぎず残りは国公立であったが、2005年には、逆に、国公立は3校にすぎず、残りは総て私立となっている。

 特に公立高校の合格者数は激減した。1965年までは都立日比谷高校がトップ合格者数を誇っていたが、1967年の学校群制度の実施により、一気に地位を低下させた。公立高校は2005年には20位までには姿を消している。

 その後、2015年には公立として日比谷が復活したが、他方、国立の筑波大付が20位未満となったので国公立の割合は横ばいとなった。

 この他、ラサールが1993年に2位、武蔵が1975年・81年に9位だったのが、現在はそれぞれ20位未満となっているといった、学校ごとの長期的な盛衰もある。女子校の桜蔭が徐々に順位を上昇させ、2005年、2013年には6位となっているのも、時代の変遷を感じさせる変化である。


 登場した高校の名前の一覧は以下の通り。ラ・サール、愛光、旭丘、浦和、栄光学園、海城、開成、学芸大付、岐阜、久留米大付設、桐蔭学園、桐朋、駒場東邦、戸山、広大付、広島学院、甲陽学院、高松、桜蔭、渋谷教育学園渋谷、渋谷教育学園幕張、女子学院、小山台、小石川、松本深志、湘南、上野、新宿、聖光学院、西、西大和学園、青山、千葉、千葉一、浅野、早稲田、巣鴨、筑波大駒場、筑波大付、筑波大付駒場、長野、東海、東教大駒場、東教大付、東大寺学園、灘、日比谷、富士、武蔵、豊島岡女子学院、麻布、洛南、立川、両国、北園、桜修館、洛星。

(2007年3月12日収録、4月4日05年原資料変更、2011年3月26日更新、4月7日更新、2013年3月26日更新、2015年3月26日更新、2017年5月17日トップテン毎年順位)


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