将棋の藤井聡太七段(15)は2018年5月18日に竜王戦5組ランキング戦準決勝で船江六段を破り4組昇級を決めるとともに、「連続昇級で昇段」という規定で七段に昇段した。

 将棋界において中学生で四段以上のプロ棋士となったのは、現在まで、藤井七段、加藤一二三九段(78)、谷川浩司九段(56)、羽生善治竜王(47)、渡辺明棋王(34)しかおらず、この5人は「中学生棋士」と呼ばれている。

 図には、この5人のプロ入り以降、七段までの各段位への到達年齢を示した。これを見れば、藤井七段の昇段の速さがいかに驚異的かが理解されよう。

 藤井七段の七段昇段は中学生棋士の中でも最速のプロ入り以降1年7カ月での到達となった。これまでの七段昇段最年少記録は加藤九段(78)の17歳3カ月であり、61年ぶりの記録更新となった。またプロ入り後七段昇段までの期間もこれまで加藤九段の2年8カ月であったのを1年以上短縮するスピード出世となっている。

 藤井七段の段位在位期間は、四段在位こそ、1年4カ月とわずか6カ月間だった加藤九段より長かったが、五段在位、六段在位は、それぞれ、16日間、90日間と非常に短く、他の中学生棋士を大きく下回るまさに異例というべき記録であることが分かる。

 昇段が余りに速いため、6月10日に予定されている名古屋市内のホテルで藤井七段の昇段を祝うパーティーが、急遽、七段までの三段の昇段を祝うパーティに変更されたという。棋士の昇段を祝うパーティーはよく開かれるそうだが、パーティー前に祝うはずの段を追い越した例はないという。

 今後の記録更新については毎日新聞によれば「タイトルホルダーの最年少記録は棋聖を獲得した屋敷伸之九段(46)の18歳6カ月。藤井七段はあと3連勝で秋に行われる王座戦の挑戦権を獲得する。また、竜王戦は次戦5組決勝の石田直裕五段(29)に勝てば2期連続の決勝トーナメント進出。挑戦者になって竜王を獲得すれば最年少で八段に昇段する」(2018.5.19)。

(2018年5月19日収録)


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