NHK朝の連続テレビ小説の年度平均視聴率の推移を図示した。2011年度はまだ前半の「おひさま」のみであるが、18.8%である。2010年度は、「ゲゲゲの女房」と「てっぱん」の平均視聴率が、それぞれ、18.6%、17.2%であり、年度平均で17.9%となった。

 1983年度の「おしん」の52.6%をピークに長期低落傾向が目立っている。プロ野球巨人戦ナイターの視聴率も同じ1983年に27.1%のピークの後、長期低落している(図録3978)のと平行した現象である。

 この図録の原資料である堀井憲一郎(2006)「若者殺しの時代」によれば、「連続テレビ小説が描いているのは、女の半生である。視聴率が高かった時代、何を見ていたかというと。戦争の苦労である。…視聴率が決定的に落ちるのは、戦争を描かなくなってからである。そのかわり、主人公の女性にいろいろな無理な職業に就かせて、社会と戦わせて、共感を得られなくなり、どんどん落ちていった。」「「あんな戦争はいやだ」という一点だけを強く主張し」、その後、女性政党となった「社会党の凋落と同じである。」

 また、NHK朝の連続テレビ視聴率の低落は、歌謡曲の大ヒットの不在、巨人戦視聴率の低下とともに、日本人の共通同時体験の機会が失われてきていることをあらわす事象のひとつである。

 過去には、これだけ高い視聴率を得ていた番組なので、この図録に記載された表題名によって、個々のドラマを思い出し、過去の自分の心象風景と重ね合わせる人も多いのではなかろうか。

 1964年度からの毎年のドラマ名を掲げると、以下の通りである。年度2種類の場合は「/」で区切った。うず潮、たまゆら、おはなさん、旅路、あしたこそ、信子とおばあさん、虹、繭子ひとり、藍より青く、北の家族、鳩子の海、水色の時/おはようさん、雲のじゅうたん/火の国に、いちばん星/風見鶏、おていちゃん/わたしは海、マー姉ちゃん/鮎のうた、なっちゃんの写真館/虹を織る、まんさくの花/本日も晴天なり、ハイカラさん/よーいドン、おしん、ロマンス/心はいつもラムネ色、澪つくし/いちばん太鼓、はね駒/都の風、チョッちゃん/はっさい先生、ノンちゃんの夢/純ちゃんの応援歌、青春家族/和っこの金メダル、凛凛と/京、ふたり、君の名は、おんなは度胸/ひらり、ええにょぼ/かりん、ぴあの/春よ、来い(前)、春よ、来い(後)/走らんか!、ひまわり/ふたりっ子、あぐり/甘辛しゃん、天うらら/やんちゃくれ、すずらん/あすか、私の青空/オードリー、ちゅらさん/ほんまもん、さくら/まんてん、こころ/てるてる家族、天花/わかば、ファイト/風のハルカ、純情きらり/芋たこなんきん、どんど晴れ/ちりとてちん、瞳/だんだん、つばさ/ウェルかめ、ゲゲゲの女房/てっぱん、おひさま/カーネーション。

(2006年5月6日収録、2009年1月5日・9月29日更新、2010年3月29日・9月27日更新、2011年4月4日・10月3日更新)

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