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| 日本人海外旅行客数は1980年代後半からの円高の影響もあって急速に増加し、近年は、1,600〜1,800万人のレベルに達している。こうした日本人海外旅行客数の急増はひところグローバリゼーションに伴う国際交流の拡大を示すものとしてよく引用された。 2008年の日本人海外旅行客数は1,599万人と前年からかなり落ち込んだ。これは、原油高騰に伴う燃油サーチャージの値上げやリーマンショック以降の世界的な金融危機に伴う景気後退の影響である。 2003年の日本人海外旅行客数は1,330万人と対前年300万人以上落ち込んだが、これは、日本人の渡航先として大きいアジア地域で新型肺炎SARS(重症急性呼吸器症候群)が発生し、その影響で4月から8月にかけて対前年同月3〜5.5割の減少となり、SARSが終焉した後も影響が継続し11月まで対前年マイナスが続いたためである(参照観光白書)。また3月に開始されたイラク戦争の影響もあると考えられる。2004年〜05年は1,683万人、1,740万人と大きく回復したが、その後円安傾向もあって横ばいである。 訪日外国人旅行客数はこのところ増加し、2008年には835万人と過去最多を更新している。ただ、08年は景気後退や円高の進行により伸び悩んだ。特にウォン安により韓国からの訪日客が減少したのが響いた(図録7200参照)。訪日客は日本人海外旅行客の3〜4割程度を占めているに過ぎなかったが最近は5割を切っている。 (以前のコメント) 世界観光機関(WTO)によれば、外国人受入数国際ランキングで日本は世界33位、アジアでも中国、香港、マレーシア、シンガポール、マカオ、韓国を下回る8位と低い水準である。また日本の国際旅行収支は約230億ドルの赤字である(2002年)。 対外と対内のアンバランスを解消し、観光立国を日本の1つの柱にしようと政府では2002年から本格的取り組みを開始し、2004年には首相や国交省大臣が「ビジット・ジャパン・キャンペーン」のPRビデオに出演するなどトップセールスも進めている。2005年には、「愛・地球博」の開催、日韓友情年イベント、中国団体旅行客のビザ発給全土に拡大、韓国・台湾の短期滞在者ビザの免除などを実施している。2004年〜05年の来日客の増加はこうした努力の効果が認められる。06〜07年にはいっても円安の影響もあり訪日客は増加している。 訪日外国人旅行者数に対する日本人海外旅行者数の倍率(紺の線)を調べてみると、1980年代の後半からは、ほぼ、為替レートの推移(ピンク色の線)とリンクしている。それ以前は、為替とは関連なくこの倍率が上昇していた時期であり、世界の中での日本人の相対的な豊かさの向上が海外旅行を促進していた時期といえる(所得効果が高かった時期)。 法務省資料に基づく国土交通省総合政策局観光部集計による。「訪日外国人旅行者数」は法務省「出入国管理統計年報」の入国外国人数から日本に居住する外国人数を除き、これに外国一時上陸客等を加えた数である。最近のデータでは「訪日外国人旅行者数」の6割程度が観光客であるが、業務その他の旅行客が約4割、一時上陸客が2〜3%を占めている。 |
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