厚生労働省が毎年行っている国民健康・栄養調査では、2012年と2016年に、通常より大規模に調査を行っており(身長、体重を調べている身体状況調査では通常年は7千人のところ、これらの年は2万6千人を調査)、いくつかの項目では都道府県別の結果が公表されている。ここでは、男性と女性の都道府県別BMIについて両年をX軸、Y軸にとって表示した。世界各国の男女別の散布図は図録2201に掲載。

 体格をあらわすBMI(体重s÷身長mの二乗)は25以上が肥満、18.5未満が痩せすぎと定義されている。一般にBMIは年齢が高いほど高い傾向がある(図録2200参照)。したがって、単純に都道府県別のBMIを算出すると、人口の平均年齢の高い県ほどBMIが大きくなる傾向となる。これでは、目的とする県別の体格比較には適さない。そこで、ここでは年齢別のデータから各県が全国の平均年齢と同じ年齢構成だったらBMIはいくつであるかという調整計算が行われている。

 2016年のBMIを男性について見ると(最初の図のY軸方向)、最も高いのは高知であり、これに宮崎、福島が続いている。これら3県は、2012年には10位以下だったので、ずいぶんと順位を上げたことになる。

 2012年の男性BMIはX軸方向の値として示されているが、上位3位は、長崎、青森、沖縄だった。この3県は、今回、かなり順位を下位シフトさせている。

 男性は全体として、図の45度線より上が多くなっており、太めにシフトした地域が多いことがうかがえる。特に上方シフト(太めシフト)が大きいのはさきほど挙げた高知、福島、宮崎である。他方、下方シフト(ほそめシフト)が目立っているのは、神奈川、長崎、茨城である。

 2016年のBMIを女性について見ると、最も高いのは福島であり、これに宮崎、沖縄が続いている。沖縄は2012年はトップだったので、相変わらず女性が太めな県民といえる、福島と宮崎は、2012年と比較して、大きく太めシフトが起こっている点が特徴である。

 福島と宮崎は男女ともに太めシフトが目立っている。

 女性は全体としては図の45度線より上の地域の数と下の地域の数が拮抗しており、全体としては、男性と異なり、太めやほそめのどちらかの方向にはシフトしていないが、個別の地域では、太めシフトやほそめシフトが起こっている。特に、京都、徳島などのほそめシフトが目立っている。

(2014年7月28日収録、30日コメント補訂、2017年10月2日更新)


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