韓国と北朝鮮では経済格差が広がっていることを図録8903で見たが、ここでは、両者の平均寿命が大きく乖離するに至った点をグラフにした。

 世銀データによると2015年の韓国の平均寿命は82.2歳であり、北朝鮮の70.3歳に比べ、11.9歳もの違いがある。

 1980年前後には、ほとんど差のない水準にまで北朝鮮が追いついたが、1990年代から、再度、急激に差が広がり、北朝鮮の1998年のボトムを経て、現在の状況に至っている。

 韓国は、経済発展に伴い先進国共通の平均寿命の伸びを実現したのに対して、北朝鮮は経済の困難や食糧危機などによって1990年を境に平均寿命が1990年代後半にかけて低落し、その後もやや回復しているが回復幅は大きくない。こうした差によって上述の大きな平均寿命格差が生じたのである。

 なお、2010年段階の推計では、こうした格差は大昔からのことではなく、実は、1987年までは北朝鮮の平均寿命の方が韓国より高かった(特に男性の平均寿命の差が大きかった)としていた。その後、北朝鮮の平均寿命について、全体に下方修正が行われたため、1970年代前半までも北朝鮮の方が劣っていたこととなった。

 食料供給に大きな差が生じたのは1970年代からである点については図録0200参照。

 ロシアにおいても特に社会主義体制崩壊後社会の混乱によって平均寿命の大きな低落に見舞われたが、この点は図録8985参照。

(2008年5月29日収録、2010年7月16日更新、2014年2月14日更新、2017年8月12日更新)


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