日本人は人がよいとよく言われる。それでは、世界各国と比較してどうなのであろうか。

 世界数十カ国の大学・研究機関の研究グループが参加し、共通の調査票で各国国民の意識を調べ相互に比較する「世界価値観調査」が1981年から、また1990年からは5年ごとに行われている。各国毎に全国の18歳以上の男女1,000サンプル程度の回収を基本とした個人単位の意識調査である。

 ここでは「人は信用できるか」という質問に対する回答を図録にした。一応「信用できる」という回答比率が高ければ、人がよいということとなろう。

 勿論、実際上は人のよい人間であっても、この質問には、「用心する」と答える可能性もあるので、あくまで1つの目安に過ぎない点には留意しておく必要があろう。

 対象国は世界60カ国であり、「信用できる」という回答比率の高い順に、デンマーク、スウェーデン、オランダ、フィンランド、中国、イラン、インドネシア、日本、アイスランド、インド、ベトナム、北アイルランド、ベラルーシ、エジプト、カナダ、米国、アイルランド、スペイン、ドイツ、イタリア、オーストリア、ベルギー、英国、韓国、ヨルダン、ウクライナ、ナイジェリア、ブルガリア、リトアニア、チェコ、ルクセンブルク、バングラデシュ、ロシア、イスラエル、チリ、プエルトリコ、エストニア、ハンガリー、モロッコ、メキシコ、スロベニア、フランス、ギリシャ、マルタ、クロアチア、セルビア・モンテネグロ、トルコ、ポーランド、ラトビア、ベネズエラ、アルゼンチン、スロバキア、南アフリカ、ポルトガル、ジンバブエ、ペルー、ルーマニア、フィリピン、ウガンダ、タンザニアとなっている。

 「信用できる」という回答比率は、デンマーク以下、北欧諸国及びオランダが上位4位を占めているのが目立っている。これに中国、イラン、インドネシアといった途上国が続き、日本は第8位である。日本から以降の国は、「だいたい信用できる」より「用心するにこしたことはない」の回答率が上回っている。

 「信用できる」という回答比率の低い国々には、アフリカ、南米、アジアの途上国が多いが、これらの国で人がよくないとは、必ずしも言えない。むしろ、他者に対して用心しなければならない社会環境であるからに過ぎない場合が多いと考えられる。

(2007年2月26日収録)

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