兼業農家のネットワークを創り、
兼業の立場から農業を盛り上げて行きましょう!


農業と農業以外の仕事のいわば「二足のわらじ」を履いている方が就農人口のかなりの割合を占めています。

専業で営農をしたいけれど様々な事情によりそれができない方からできれば離農したい方まできっと兼業といっても実態はいろいろなのだと思います。

ご存じの通り、ウチは兼業農家です。

平日は会社勤めがあるため、農作業は夜、早朝、そして週末。お休みだけをとったら、休日はほとんどありません。

それでも農業を続けるのは、端的に言えば「農業が好きだから」。

週末は畑に出て農作業をするのはごく当たり前の行為になっているので、「休みがない」なんて思ったことはありません。

オール農業ではない分、作業や収穫の繁忙期は確かに大忙しです。
限られた時間で作業をこなすので、早朝から深夜まで作業が続くことも年に何日かはあります。

たぶんウチ以外の兼業農家の中にもウチと同じようなお宅がきっとあると思いますし、
このような環境の中で農業をしている兼業農家には、兼業ゆえの悩みがあります。

そんな悩みを共有しながら、栽培技術や販売経路の開拓などを一緒に行うようなネットワークを創りたいとずっと考えて来ました。



できる限り制約は無しにして、緩やかな集団。
ただし、向かう方向性だけは一緒。

同じ地域に賛同して下さる方がいらっしゃれば何よりなのですが、なかなか見つかりません。

そこでこのような形で呼びかけてみようと思いました。

私が描いている「兼業農家のネットワーク」というのは、わかりやすく端的にいえば”半農半X”でも専業農家と遜色のない作物栽培と
販売経路の共同開拓を軸に、お互いの情報交換や栽培技術(ノウハウ)のシェアを通じた交流。

兼業農家の方って、細々と”自家消費分”だけを生産しているケースが結構多ですよね。
ただそれでは大きな”家庭菜園”と同じ。やはり販売をすることで、”農業所得を得る”ことが大事だと考えています。

だから情報交換をベースとしたこのようなネットワークが必要だと考えました。



交流の条件として、
”本気で農業に取り組んでいる”熱い気持ちをもっていることが必須です。


兼業農家の方で、こんな考えに賛同していただける方を探しています。
これから”半農半X”をするという確固たる覚悟のある方なら、未就農でも歓迎いたします。
(ただし、未就農者の方のためのネットワークではないということをご理解ください。)

これからは農業分野以外の経験を活かした農業が日本の農業を元気にさせる時代だと信じています。
専業になりたくても様々な課題があって踏み切れない方。
無理して専業にならなくても、”熱い気持ち”があれば、必ず活路は見いだせます。



なぜ”兼業の交流”を考えているのか?

農業には様々な農家でないと理解が難しい問題があります。

最近マスコミや行政が熱心にアピールしている問題に”耕作放棄地”や”遊休農地”があるのはご存じだと思います。

これらの農地は、”兼業農家”が所有しているケースが多いんです。
専業で耕作放棄をすれば経営(農家)が成り立たないのは理解いただけると思います。


個々の家庭にはそれぞれ考えがあります。
個人経営の農家にもそれぞれの考えが当然あって、兼業を余儀なくされている場合が結構あると思うのです。

たとえば、高齢化の問題や後継者不足。
この問題は、農家を継ぎさえすれば解決してしまう単純な問題です。

でもその家の息子さんや娘さんが農家を継ごうとしない最大の理由は、収入。
さらに都市部においては、都市開発によって農地が減少しているため開発に掛かったところに農地を所有していた農家は
代替え農地を取得しない限り農地が減ってしまいます。そしてそこに税金(固定資産税)の問題。

狭い農地で農業を続けても収益が上がらず生活が成り立たなくなってしまうのでやむなく兼業に転換したり、
息子さんや娘さんが農業を継ぎたいと思ったとき、親が”こんな苦労をさせたくない”という親心から後を継ぐことを”反対”するケースがあります。


ちなみに私も農業をやると母に話したときは、本気で反対されました。


今回ネットワークを思いついた根底にはこのようなことがあり、
兼業でも農業を続けて行くためには、専業農家と同じことをしても作業時間などに限界があるため同じような経営は不可能でのです。
特に販売に関しては、市場出荷に見合う量の作付けをしたり実際に出荷をすることは会社勤めの兼業では、毎日の出荷作業ができずそれは困難です。

だから、少量でも付加価値のある作物を作る必要があったり、販売経路を市場以外にも広げる必要があるのです。



農地は農家が代々先祖から受け継いできた大切な土地です。
誰も好き好んで耕作を放棄したり、遊休農地にしているわけではないはず。


最近では家庭菜園として再生する動きが活発になりつつありますが、それは農地ではなく”貸地”です。
農地とは耕作してそこから収益を上げる土地のことだと私は思っています。

兼業農家は兼業なりに受け継いだ農地のことを真剣に考え、自らの力で”再稼働”させる必要があると思います。
そのためには、専業農家も”熱い気持ちをもって”農業に取り組む必要があります。

このような訳で、敢えて「なかなか本音を話す機会のない兼業農家が集まって知恵を出し合うネットワーク」なのです。

少しでもご理解いただけたら嬉しいです

兼業農家をされている方の交流の場として、
Facebookに「兼業農家のネットワーク」というグループを作りました。
ぜひご参加ください。

https://www.facebook.com/groups/232147030302819/

賛同いただける方、興味・関心をもっていただけた方、ぜひご連絡をいただきたいと思います。


ご連絡はこちらから ここをクリックしてください。 


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