資料保存協議会セミナーに参加して
筆者は、2000年9月8日、資料保存協議会
が主催するセミナーに、講演者の資格で参加した。
本ページは、そのセミナーに参加した感想の記録である(簡単な箇条書きだが)。
ちなみにこの日の発表資料はこちら。
- 林さん
    (もう片方の講演者)は29歳だった。ちょっと親近感がわく。
 - 質疑応答の際に3秒で出た思い付き(「最も重要な(電子)情報は紙に印刷して
    しまうのがベストじゃないですかねぇ」)をNさんという人に激しく攻撃される。
    怖かった。でも、惚れた。
 - しかし、こういうことを言うとまたNさんに怒られそうだが、
    人類が適切に保管できる情報の量には、ひょっとしたら一定の上限が
    存在するのではないか、なんてことも考えてしまう。
 - 「Migrationにかかるコストは年を経るごとに幾何級数的に増大する」
    とのことだが、これは、ナイーブに考えれば、「記憶容量あたりの単価は
    年々減少している」という事実に反している。にも関わらずmigrationの
    コストが増えてしまうのはなぜだろうか? そのうちNさんとかに伺ってみよう。
 - 確かに、「車の両輪」ではある。とりあえず明日にも消えてしまいかねない
    情報を集める人と、その情報の長期保存の方法をきちんと考える人と。
    でも僕に言わせれば、前者と後者の存在比が9999:1とかであるところに
    問題があるのだ。
 - 資料保存協議会は
    時限的な存在であることを知る(3年後には解散してしまうのだそうだ)。
    あえて時限を切ることによって密度の濃い活動を目指すとのこと。
 - 林さんに「この際フリーウェアプロジェクトを立ち上げては?」と進言される。
    どうしよう。CoOL
    あたりに英訳論文を投稿するつもりは少しあるのだが。
 - しかし確かに、無人の荒野を歩んでいるのは事実だ。
    「正しく努力さえしていれば、そのうち彼方からアラビアのロレンスが
    現れる」という意見もあったものの、どうなることやら…。
 
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