川合研ゼミ資料

M1 伊戸川 暁

近頃雑用に追われてまともに研究を進められなかったので、 アイデアスケッチで勘弁して下さい。m(__)m

1. 目的

最終目標(いかにも無理っぽいが): network上の電子的情報の長期的保存のための手法の確立

2. 問題の諸側面

その殆んどは自分で勝手に考えたに過ぎないが、 以下のような諸問題があると考えられる。

全てを対象にするのは明らかにつらそうだが、 以下に挙げる全ての部分が絡み合っているのが悩ましいところ。

2.1 保存形式の問題

2.1.1 データの更新

データは、hardwareはおろか、software(apprication)よりも 長生きする(してしまう)であろう。 →媒体の寿命・速い技術革新という背景

Refreshing/Migration

2.1.2 異版管理

文書は、位置と時刻で指定できるようにすべきだろう。

継続的にupdateされる文書をどうすればよいか?

2.1.3 その他

Archivalなdirectoryとそうではないdirectoryの区別?

2.2 認証/securityの問題

デジタルな情報は改変が容易→改変から情報を保護する機構の必要

2.2.1 情報の保証のレベル

2.2.2 第三者の二義性

監視者
「外部の目」をシステムに取り込むことはできないか?
剽窃者
情報に対して何をするか分からない →出所に関する情報を付加する必要性

2.2.3 誰を信じればいいのか?

Authorityを置く というのがまっとうな解決策なのだろうが……。

2.2.4 その他

publicな情報とprivateな情報との弁別の困難

→各人に任せるか? or 何らかのfacilityを用意するか?

3. 現況

未だsurveyの段階に留まっている。

現在、`Preserving Digital Information'

(http://lyra.rlg.org/ArchTF/tfadi.index.htm)

という論文(というかreport)を読んでいるのだが、 今まで自分が一人で考えていたことがだいたい載っている上に、 初めて出会った概念まで登場してくる。

archivingの技術に関する良書・良論文を捜索中。

archive関連の話があるそうなので、6/12のNTT Open Lab. Symposiumに 出席の予定。

去年の今頃よりは、関連領域への関心が高まってきている(ような気がする)。:)

いずれにせよ、実装に入るのはまだまだ先になりそう。



ITOGAWA Akira 1999年11月10日