山行報告
1実施日(期間) 2004年7月25日
2山域 奥秩父
3コース 落合橋〜金山沢右俣〜両神山〜東岳〜西岳〜八丁峠〜落合橋
4山行形態 沢登り
5参加者 井芹、小山、黒澤、横山
6概要
7月24日
 前日の夜に出発し、車で中津川へ向かう。落合橋の駐車スペースに車を停め、そのわきにテントを設営。すると、突然稲光とともに雷鳴がした。雨は降らなかったので、近くを雷雲がかすめていったようだ。

7月25日
 暗いうちにテントを撤収し、身支度をする。午後の雷雨を警戒して、早立ちをすることにす小滝を攀じるる。朝食を済ませ、明るくなったところで出発。朝のひんやりとした山の空気がうまい。車のところからすぐに沢身に入るが、空梅雨の影響で水量が極端に少ない。ガレた所を二又までしばらく下り、右俣に入る。やっと水が出てくるが、沢登りにはほど遠い感じだ。あまりに水が少ないために、岩が苔むしていて、非常に滑りやすい。落ち葉の積もった土の上や苔むした岩の上を歩くことが多く、とても快適とはいえない。それでも、ちょっとした滝が出てきて、沢登りらしいムードが漂ってくる。
 10mほどの滝を左から高稜線に出たところで巻くところでは、見かけ以上によくないので、ザイルを出して確保する。そこを過ぎ、滑滝らしきところで休憩。どうやら、この上では、水を汲めるか怪しいので、水筒を満たす。案の定、水量が極端に少なくなり、やがて涸れてしまった。後は、溝のようなところを稜線目指して登ってゆく。何度か地形図と周囲の地形とを照合しながらルートを選定してゆく。最後は、小尾根のようなところを登ってゆくと、ヤブに苦しむこともなく、気持ちのいい稜線上にひょっこり飛び出した。ここで、装備をはずし、靴に履き替える。あとは、一投足で両神山の頂上だ。山頂でゆっくりと休む。雲は多い両神山山頂にてが、晴れて暑い。すぐに大日向から上がってきた夫婦連れがやってきた。
 山頂からは、八丁尾根を下る。一般道とはいっても、鋸歯状のこの尾根は、鎖場が連続する高度感のあるルートだ。その核心部は、東岳と西岳との間である。東岳と西岳とのコルの東側には、風穴と呼ばれる急峻なルンゼが切れ落ちていて、文字通り、冷たい風が吹き上がってきている。
 遠くから雷鳴が聞こえてくる。時間は、昼前なのだが、次第に近づいてくる気配だ。この稜線で雷雲につかまったらアウトだ。先を急ぐ。西岳で少し休み、八丁峠へと下る。峠まで来れば、もう、大丈夫。峠で再び休んでから落合橋へと下る。下りつく少し前あたりで雨がパラつき始める。雨具を出すまでもなく、車に到着した。あとは、車で秩父市内を通り、横瀬の日帰り温泉に立ち寄って帰った。