1実施日(期間) | 2005年7月3日 |
2山域 | 那須山系苔土川水系井戸沢 |
3コース | 林道終点〜三斗小屋集落跡〜井戸沢出合〜流石山〜大峠〜出合〜林道終点 |
4山行形態 | 沢登り |
5参加者 | 小山、黒澤、他7名(埼玉労山の会員) |
6概要 | |
7月2日 前日のうちに井戸沢の下流にある深山ダムまで入り、付近に幕営する。深山ダムには、ちょうど暗くなる頃に着いた。今回は、埼玉労山の岩ネットに参加しているメンバーでの沢登りである。初参加の僕にとっては、初対面の人たちばかりだ。テントを張ると、さっそく飲み会となった。このところ、仕事がきつくて眠たいので、早めにテントに入って寝た。 7月3日 翌朝、4時に起床。車で林道のゲートのところまで入り、ここから、林道を歩くこと1時間。山の中にポツンと取り残されたような三斗小屋宿集落跡を過ぎると間もなく井戸沢出合である。ここで、沢に入る身支度を整える。 9名を2つの班に分け、遡行開始。6月の空梅雨のせいで、水量は少ないようだ。しばらく進み、3メートルほどの小さな滝を越えると、その先に15メートルの滝が現れた。ここは、直登を避け、右のリッジ状の岩場を登って高巻くが、初心者の僕にとっては、今回、もっとも手強い登りだった。初心者が多いパーティーでもあるので、ロープを出して確保してもらう。 ここを過ぎると、滑滝が連続して出てくるようになる。どれも滝をそのまま直登する。水しぶきを浴びながらのシャワークライミングのようなところもあり、気分は、すっかり河童だ。5メートルの滝は、ロープを張ってもらって左側を高巻く。その先に出てくる階段状の15メートルの滝もロープを出して確保してもらって登ったが、爽快で楽しいの一言に尽きる登りだった。 さらに滑滝を次々に越えていくと、二俣に到着。ここで、昼食とする。朝方晴れていた空は、曇り、稜線近くはガスっているようだが、梅雨時の山では仕方ないこと。気温が高いおかげで、全身濡れても寒くないのが救いだ。 遡行を再開する。すっかり水量を落とした沢の源流を登っていく。残雪がチラッと姿を見せたり、ニッコウキスゲやシナノキンバイ、イワカガミといった高山植物が次々と現れたりして飽きない。この沢は、前評判どおり、終始一貫して明るい雰囲気に満ち溢れ、つめは、ヤブもなく、高山植物咲き乱れる稜線に一気に出た。ここからは、一投足で流石山の山頂だ。山頂で、靴に履き替え、ハーネスをはずしているときの気分は、最高だった。 流石山から大峠の間は、まさにお花畑。花期には少し早いようだが、前述のニッコウキスゲなどのほか、コバイケイソウ、ベニサラドウダン、ハクサンフウロ、ウサギギク、ハクサンチドリ、ヤマオダマキといった花々が咲き乱れていた。 大峠からは、先ほどの三斗小屋宿集落跡から続くいにしえの街道を下るが、何せ、歩く人もいない道なので、半分ヤブに埋もれている。しかも、井戸沢出合の手前に徒渉点があり、油断ならない道であった。今朝方通過した三斗小屋宿集落跡で休み、あとは、林道をだらだらと下った。 |
山行報告 |