コンビニでのエコを考える

○皆さんが1日に1度(あるいはもっと?)利用するコンビニエンス・ストア。ここにもいろいろな環境への配慮をほどこした工夫が見られるように
  なってきています。また、いつも気になるのは、「本当に24時間あいている必要があるの?」ということです。ある会社の名前ではないですが、
  それこそ午前7時から午後11時までにすれば、ずいぶんエコに貢献すると思われるのですが…

(問1)一般的な広さのコンビニの店舗では、蛍光灯を何本用いているでしょうか?

       @ 25本   A 55本   B 85本   C 125本

                                       (問1の答へ)

問2)そして、さらに店内を明るくするために工夫したこととは?
  〈ヒント〉上ばかり見ていてもわかりませんよ。

                                       (問2の答へ)

この他、給湯器などもエネルギー効率の高い機種にかえたりして、店1軒が1年間で排出するCO2の量を、約10%削減することに成功した
  そうです。

(問3)店1軒の通常のCO2排出量は、約64トンです。この量は、一般家庭何軒分にあたると思いますか?

        @ 0.5軒   A 2軒   B 5軒   C 10軒

                                       (問3の答へ)

ところで日本では、24時間営業のコンビニが、全体の94%を占めています。ところが、例えばスイスやフランスでは、午後7時には閉店し、日曜
  日は休みだそうです。これらのことから、日本でも1日16時間営業にすべきではないか?という声があります。


(問4)しかしコンビニ業界の人たちは、「仮に16時間営業にしても、CO2排出量の削減率は、3〜4%程度にしかならない」と見ています。
    それはなぜでしょうか?
    〈ヒント〉閉店中の店内の様子を思い浮かべてみましょう。

                                       (問4の答へ)

◎答と解説

       
(問1)
 答は
B85本です。かなり明るいですよね。しかし2008年2月、セブン−イレブン・ジャパンが初めて長野市内につくったエコ店舗では、これを高
 出力型の63本に減らしました。


                                         
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(問2)
 答は、
床を反射をよくするタイプのものにしたのです(セラミックタイルを敷く)。これにより、明るさは保ったまま、照明だけで約15.7%の省エネを
 実現できたそうです。そういえばコンビニの床は白っぽいですよね。

                                        
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(問3)
 答は
C10軒分です。広さはそれほどでもなくても、やはり一般家庭に比べると大変多くCO2を排出しているんですね。

                                        
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(問4)
 営業を16時間にしても、
冷蔵・冷凍庫はずっと動いたままであるためです。また、それだけコンビニへの商品輸送の時間が集中することになり、
 交通渋滞が増え、この点ではCO2排出量は若干増えるとも言われています。さらに、地域の防犯拠点としての機能が弱まる、などという意見も
 あります。店を早く閉めるから、単純にその分CO2削減、というわけにはいかないんですね。

※これらの問題と答、解説は、平成20年(2008)5月9日発行の読売新聞記事「環境ルネサンス08第2部 脱炭素4」を参考に作成しました。

                                    
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