9.パタゴニア2001.2.26
さる知人からメールをもらいました。パタゴニアという会社のことです。ちょっと面白そうなので下記にそのまま載せます。ちなみに、自己紹介をお願いしたら、「あんこちゃん、29歳、会社員」とのことでした・・・

ホームページを見てひとつ思い出したことがあって・・・参考になればと思ってメールしました。すでに知っていることだったらごめんなさい!

パタゴニア(patagonia)っていう会社のことです。
元々はクライミングの道具や服を作るところからはじまり、今はクライミング、スキー、スノーボード、サーフィン、フィットネス、アウトドアなどの服や鞄、道具などを出しているメーカーです。そして、近頃若者たちの間でとても人気がある(アウトドアの)洋服メーカーです。”patagonia"というマークのついたジャケットを着た若者を何人も見かけます。若者(20歳ぐらいの子)がどれだけエコロジーに関心があってその製品を手にしたかはわかりませんけど。

どのような活動?をしているかあげると自社のすべてのコットン製品を100%オーガニック・コットンに切り替えました。(1996年)
 当時のパタゴニアの発表には「世界の耕作に適した土地の2.5%がコットンの栽培に使われているが、全世界の農薬の25%がコットンに使われている。」 コットンをつくる時、土地を化学農薬で薬づけにして苗木を植え、枯葉剤をまいて葉をなくしてより多くのコットンがつくように栽培するのが一般的なつくり方なんだとか・・・。
 そのため、たくさんの農業従事者が農薬によって命を奪われていると言われている。しかし、オーガニック・コットンは生産コストも高く、量に限りがあるのでビジネスとして成り立つかのか。失敗したからといって再び農薬漬けのコットンを使うわけにはいかない。
 失敗したらコットン製品から全面的に手をひこうと、企業としての一大意思決定を行った。
  
その他・・・
オーガニック・コットンについて限定して言えばパタゴニアが他社に向けてオーガニック・コットンの必要性を呼びかけ、リーバイスやナイキ、エディバウアなどとコットン農業が抱える環境問題を話し合うフォーラムを開いたり、コンベンショナル・コットンの農業による深刻な影響とオーガニック・コットンへの理解を深めてもらおうと、両方のやり方を見られる一大生産地カルフォルニアのセントラルバレーへのコットン・ツアーを毎年行っているそうです。

コットン以外でいうと・・・売上の1割を動物保護だったか、環境保護だったかに寄付するとか、書いてあったように思います。(忘れちゃった!)まだいろいろやっているようです。

・・・と思い出してみたものの、詳しいこととなるとうる覚えで改めて本を読み返して書きました。

なぜ、オーガニック・コットンを選択したのかを製品カタログに書いてあり、カタログは読み物としてもとても勉強になります。自分が何を選択するか(身に着けるか)・・・が地球を守ること、農業に従事する人の命を守ることにつながっているんだと自覚できる(想像しやすい)ことはとてもいいなと思うのです。

なので・・・か、なんでか知らないけれど、パタゴニアの製品はちょっと値段が高い!
でも、この会社の方針や活動を知ったらしょうがないかなと思いますし、将来のことを考えたら安い買い物なのかも知れませんね。
カタログの中に「環境のことを考えていない服はかっこ悪い!」っていうのがあって、ああ、これだ!エコロジーなことに足りないのは!!どんな人にもあるミーハーごころに火をつけるっていうのかな?実際、製品は機能性もデザインもいいんだもの、選んじゃうでしょう!


私はエコロジーに関することは「すごくいいことだし、これから絶対に考えないではすまないことですね。けれど、現実的じゃないアイデアばっかり。」っという印象。
悪く言うときれい事だと思ってました。面倒くさいことが増える・・・とかね。今もそういう気持ちはありますが、パタゴニアのやっていることを知ったときの驚きを思い出し、長々メールしちゃいました。
あ!そうそう、パタゴニアってペットボトルからフリースをはじめて生み出したメーカーですよ。

またね。

私は恥ずかしながらパタゴニアという会社を知りませんでした(同僚にきくと結構有名だそうです・・・)。でも、彼女という媒体を通してですが、この会社は結構良いんじゃないかと感じます。

環境配慮活動(エコロジー活動)を宣伝手法としてしか認識しない企業(人)は残念ながら非常に多いのが現実です。しかし、本当に「ポリシー」がある企業(人)の言うことはやっぱり「感じる」ものがあるんだ。と思います。
消費者は本物をかぎ分ける能力をどんどん高めているのだ!ということを企業関係者は認識して欲しいと思います。

それともう一つ。私は「良い会社を誉める」ことはとても大事なことだと思います。誉めることや良い会社をほかの人たちに紹介することは、消費者の方が考えている以上に効果があることがしばしばあります。なぜなら、「感動」は伝わりやすく、そして「消費者が『本当に』求めているものを提供すること」が上手な企業が最終的に利益をあげることが多いからです。

一人一人が声(考えていること)を発信することが、社会を変える力になるってとっても素敵なことだと思いませんか?
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