(左)アゲハ蝶がとまる西洋タンポポ(萼状の総包が反り返っている)・小さな薄紫色の花と細い葉はローズマリー (右)ハマナスの花
意外に思う方もおられるでしょうが、タンポポもハマナスも典型的なハーブなのです。
タンポポの根を煎ってから挽いた粉は、カフェインなしのコーヒー代わりとして結構有名です。
大輪のハイブリッド種にはその面影はありませんが、原種のバラは本来、香り・薬用・食用と三拍子そろった
ハーブの代表選手(草)だったそうです。バラの原種の一つであるハマナスは、花の濃い芳香が素晴らしく、
花後に成る小粒の赤い実はビタミンCと滋養の宝庫としてジャムなどに使われます。
最盛期には木暮里にどのくらいのハーブがあったかをいうのは、少々厄介です。
スカボロフェアのように、パセリ・セージ・ローズマリーandタイムという数え方なら、
せいぜい20種類くらいだったでしょう。少ないと思いますか。
たとえばスカボロフェアのハーブはセリ科のパセリ以外は三種ともシソ科で、そういう数え方だともっと少なくなります。
下記リストのチェリー・パインセージなどのレベルで数えると、70種近くありました。
チェリーセイジの蜜を吸うオオスカシバ |
ハーブについて
(抜粋) ほとんどのハーブは充分な日光と適度な風の中で少肥・乾燥気味に育てると、丈夫に、また香りも豊かになります。かまい過ぎるよりは、ほったらかしに。 小さな苗も春や秋の成長期には驚くほど大きくなります。根鉢ができたら、より大きな容器に植え替えるか地植えしてやって下さい。その際、株分けできるものは株分けしあるいは勢いよく伸びた若茎を挿し木して、殖やすこともできます。 木暮里のその他のハーブ ウィーピングランタナ、カラミント、カレープラント、 |
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有名なカモミールはタンポポと同じキク科で 、Queen of Herb と云われるセンテッドゼラニュウムは、たしかアオイ科。
魚料理に合うフェンネル(ういきょう)はセリ科。ハーブの代名詞のようなラベンダー、バジルもシソ科植物です。
シソ科のハーブは種類が多く、特に、セージ・タイム・ミント・の下位レベルの分類では、
「…」の替わりに「∞」を記入したいくらい多くの種類があります。
タイム(thyme)は、誰が数えたのか400種類以上あり、そのうち60種くらいが日本に入って来ているそうです。
高貴な紳士の香りと云われるタイムを、木暮里では15,6種類くらいを栽培していたことがあり、
センテッドゼラニュウム(匂い天竺葵)と競うコレクト数を誇りました。
ラベンダー(フレンチ種)を増やそうと、
挿し木のための水揚げしているところ 木暮里の経験では、若茎よりも成熟した茎の方が挿し木にむいているようです。水揚げしてから花を切り取って挿すと高い確率で発根しました |
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