2004年7月15〜17日

吾妻川
この大岩の前が良く釣れました。 この段々の背尻も良く掛かりました。 私はこの上の瀬で釣りました。

7月15日

馬頭を4時半に出て沼田に着いたのは8時。
朝食をやっている所が見つからず、コンビニで朝食と昼食を買い岩本駅へ。
途中坂東太郎とご対面だが太い流れに面食らう。
しかもやっている人がいない。
岩本駅裏でやっと二人がやっている(一人は船から)
荒瀬が続いていて、瀬好きの私としては食指が働くが「これでは釣れれば良いがオトリが続かないだろう」との意見で片品川に転進。

片品川の君河原橋から見下ろしたら利根川との合流点で一人がやっているだけ。
川は完全なアカ腐れ(に見える)
水量は上流の状況から見てやや高なのだろうがとても釣れそうには見えない。
またまた協議の結果、「吾妻川に行こう」と決定。
新聞の釣り情報でも有名なので、一度は行ってみたい川です。
そうと決まれば先を急ぐ。
沼田より高速に乗り、途中赤城高原SAにて無料のお茶でコンビニ弁当を食べ、赤城インターからR353へ。
吾妻川沿いに走り、途中オトリ屋さんのところで川を見るがここもアカ腐れ(に見える)
入漁料2000円にオトリ600円はこの川にはちと高い。
もっと上流に移動。小野上温泉の辺りは良い瀬が有るのでここに決定してオトリを買う。
この辺りは入漁券が1500円になっていてラッキー。
少し上流に移動したら良い場所が見えて、誰もやっていないので橋を渡って川へ。
「甌穴」と云う奇岩の有るところで、トロあり瀬ありの良いところです。

駐車場に停めてまずオトリを沈めてから、昼食とする。
ポイントを見ながら喉を潤し腹を満たし、準備をして12時より始める。
仲間は前のトロと落ち込みの段々の瀬へ。
私は上のチャラ瀬から始める。
オトリは一人一匹ずつしか無いので、絶対に根掛かり放流は出来ない。
根掛かりしても外せるところへしか竿を出せない。
チャラをやるが全然追いは無し。
少し深みの対岸で跳ねているのでそこへも竿を出す。が、追いは無い。
対岸に渡りその上の瀬に行ってみる。
荒瀬の尻の開きも引いてみるがここも駄目。
上の荒瀬に入れてみたいが流石に養殖には荷が重いだろう。
オモリを使って一発を狙ってみたいがオトリがグロッキーになったら後がない。

左岸に分流になった細い流れがあるが誰もやらなそうなのでオトリを入れてみる。
細い流れの芯に入れて見たらなんとひったくるようなアタリ。
飛沫をあげて逃げ回る鮎を引き抜く。
今日は久々の振り出し竿。9.5mの下野オリジナル。
暫くリールばかりを使っていましたが、何とか上手くキャッチできました。ヤレヤレ
体高のある頭のやや大きな鮎である。

オトリが変わったので足下から泳がせる。
目印がフラフラと石と石の間に泳いでいったらキュキューンとひったくられる。久々の入れ掛かり。
オトリを変えて今度は左岸ぎりぎりの石裏に泳がせる。
これも一発で掛かる。読み通りで嬉しい。
その次は少し深みを泳がせるが、残念ながらここは読み通りには来ない。
後ろの荒瀬が気になるのでここでは粘らないでオトリが取れたので瀬の頭からやってみる。
なんと入れ掛かり。
石裏も石の頭も絞り込みも瀬脇も、面白いように思ったところで掛かる。
すごく鮎釣りが上手くなったように錯覚してしまいました。(久々の入れ掛かりで舞い上がってます)

結局掛かりだしたのが2時過ぎで、4時10分前の竿仕舞いまでに18尾を釣り、満足の釣りが出来ました。
まだまだ行けそうだったのですが、今日は水上に6時までに入らなければならないので、思い切りよく竿を仕舞いました。
もっと早くにポイントに気が付けば、もっといけたかもしれませんが、タラレバは言っても始まりませんね。
ところが我が師匠は目の前の段々の瀬で8尾を取り、トロに移ってから入れ掛りでなんと26尾。
他の二人も16と18尾。それぞれ入れ掛りを堪能したとのことで全員満足の半日でした。

しばし釣果報告の後、帰り支度をして一路水上へ。
今日の宿は道路脇の「松の井ホテル」。
いつも知らない温泉に行くときは、なるべく大きなホテルにしています。
この日は埼玉県のある会合の団体さんでほぼ満室状態。
夕食後は、朝も早く疲れていてみんなテレビを見ながらグーグーと爆睡でした。

鮎以外には興味は無いのか?(水上の御化粧臭い鮎も居たもかも知れないのに)

7月16日

水上「松の井ホテル」を8:00発
一路高速を沼田へ。今日は片品川と利根川をやる予定で合流点へ向かう。
途中セブンイレブンで昼食を買ったらオトリ屋さんの地図が張ってあったので早速TEL。
「利根川は全然ダメで片品川は拾い釣り」だと言う。
「薄根川が釣れている」とのこと。
拾い釣りに入漁券2500円オトリ1尾600円は出せないので、迷わず薄根川に移動。
確かに魚影は見えるが如何せん川が細い。4人で入るには相当ばらけなければならないのでパス。

協議の結果、利根川には後ろ髪を引かれるが、再び吾妻川に決定。
宿を四万温泉に確保して2匹目のドジョウを狙うことにする。
着いてみると昨日見て歩いた良さそうな所は人がいっぱい。
国道脇のオトリ屋さんに聞いたら、昨日追加放流したとのこと。
このオトリ屋さんは徹底していて、オトリ小屋に入るのに靴を消毒する。
オトリ缶を渡したら「消毒して良いですか?」と聞いて、消毒してからオトリを入れてくれる。
冷水病対策に非常に力を入れていました。

幸い昨日釣れた場所には2人しか居ないので、昼食をとって同じ場所へ12:30入川。
昨日と同様に3人は目の前のトロと段々の瀬へ。
私は上流の荒瀬へ、昨日の釣り残しを狙いに。
結果はこの目の前のトロが爆釣で、後から来た地元とおぼしき人はちょっとの間に20尾オーバー。
我が師匠は丁度20尾。他の二人もツ抜けを釣りました。

私は上流の瀬の開きから始める。
昨日流芯を歩きながら下って、良い玉石のあるのを見ていたので迷わずここから始める。
が、暫く引いても泳がせてもピクリとも追いは無し。
仕方がないので直ぐ上の人の後ろを回って上流の荒瀬へ。
挨拶して様子を聞いてみたら、朝から良くなくてやっとオトリが変わった処だという。
対岸に渡りたかったのだが竿の下手を渡るわけにも行かず、仕方がないので右岸を釣り上がる。
ヘチの緩いところを泳がせるのだが、追いは無い。
瀬の頭の釣り人の近くまで上ったら、その人は対岸に回った。
瀬肩が空いたのでいい場所を引くのだが掛からない。
そしたら対岸に回った人が次々にかける。
「しまった。先に行ってればなぁ」が、後の祭りである。
結局その人はそこから動かなかった。

入れ掛かりを見ていてもしょうがないので、左岸の分流の昨日3尾取ったチャラに行く。
静かに近づくと、しめしめキラリキラリとヒラを打っているではないですか。
そーっとオトリを近づけるがなかなか追わない。
まだオトリは元気なのだが養殖では追いが悪いようだ。
少し大きめの石裏の流れに入れたら、目印が水中に引き込まれてしまった。
変だと思って近づいて見るとなんと針金に水中糸が絡んでいる。
上手くはずせないので針金を引き抜こうとしたら、ビクとも抜けなくて、そうこうしている内に糸が切れてしまった。
「しまった。トラの子の一匹なのにぃ」
慌てて付近を見たら上手い具合にチャラなので根掛かりして白い腹を見せている。
そーっと目印を拾って引き寄せる。(目印の上で切れてくれて助かりました)
やれやれ、オトリを借りに河原を走らなくて済みました。

仕掛けをクイーンの0.1号からナイロンの0.3号に変えて再度挑戦。
石と石の間の流れ出しに入れたら、キュキューンと水しぶきをあげて逃げまどう。
「来たーッ」今日は旧タイプの下野オリジナルの8.5m竿、穂先は2.4ミリなので一気に引き抜く。
ナイロンの方が泳ぎはいいようだ。
その後順調に掛かるのだが後ろの荒瀬が気になって、5尾連続で掛けてから瀬の真ん中へ。
昨日良く掛かったところを引くが、2尾掛かっただけで瀬尻まで来てしまい、またチャラ瀬に戻る。
今度はチャラの下手に曳き舟を置いて、余り得意ではない逆上げで釣る。
私のような下手な逆上げでも順調に釣れ続いて、12尾を釣って時間となりました。
途中浮気をしないで初めからこのチャラをやっていれば良かったのかもしれないが、私は辛抱が足りなくて3尾も釣ると瀬に行きたくてしょうがないのです。

吾妻川の鮎は群馬県産の鮎だそうですが、午後のそれも2時過ぎぐらいから追いが活発になるようです。
丁度釣れるときに帰り支度をしなければならず、薄くなった後ろ髪を引かれ残念な思いをしました。

4時半に竿をしまって支度をして四万温泉の「四万すみよしや花の坊」に6時到着。
途中左手に四万グランドホテルが見えましたが、なんと立派なホテルかと皆で感嘆の声。
「花の坊」も綺麗なホテルで、廊下にも畳の敷いて有る純和風のホテルで、料理も山の物を中心に凝った造りで満足の一夜でした。
テレビでも紹介されたたホテルだそうで、当日の予約で取れてラッキーでした。

7月17日

今日は最終日。
群馬県でやっていては帰りが辛いだろうとのことで、栃木県へ向けて出発。
もし早く着いたら鬼怒川か那珂川で締めくくろうと決めて、先を急ぐ。
ところが沼田インターでなんと渋滞。降りる車が並んでいる。
「そっかー、今日は3連休の初日なんだな」
「んだ、海の日で連休だっぺ」
「先頭の車は何やってんだ?」
「みんなETCくらい付けとけよ」
などとさんざん文句をいっていたが、料金所の係りが女の人なので
「お仕事ご苦労さんでーす」「つりは要らないよ」
などと言って丁度の料金500円を払って一路金精峠へ。

途中ドライブインでオルゴールなどを見ていたので今市へは1時過ぎ到着。
蕎麦屋を見つけて昼食にするが、これまた出来るのに時間が掛かってタイムロス。
やっと鬼怒川にたどり着いたら水量が多い。
出来ない水量ではないが入漁券を払って入るほどでもないので、再び那珂川へ。
途中買い物などもしていたので那珂川へは4時。
やや増水で良い水色なのだが、いまさら竿も出せないのでしばらく見学して解散としました。

今回は初めての川で勝手がわからず、ロスタイムが多かったのですが良い釣りができ、良い宿にも恵まれて充分ストレスの発散になりました。
一つだけ坂東太郎に竿が出せなかったのは心残りですが、今度の楽しみにしたいです。

今年もこれからは仕事に頑張りましょう。


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