2013年7月17〜19日

今年は関東では早々と梅雨が明けて猛暑が続いているが、東北や新潟では前線が居座って連日雨が降っている。
今年も東北支援をかねて秋田か山形の川に行きたかったのですが、如何せんライブカメラでも天気予報でもとても釣りになりそうにありません。
多少の雨なら我慢もしますが豪雨・増水ではノーサンキュウです。
そこで今回は予報で雨の降らなそうな上州に決定しました。
予てから上州三川めぐりをしたいと思っていたところです。
渇水の情報が気になるところですが・・・。さて。

7月17日 第一日目  烏川

6時過ぎには那須インターより高速に乗る。
上河内SAにて朝食。朝からカツ丼やら生姜焼き定食でガッツリと頂く。
売店にU事工事の栃木レモンがあったのでついでにこれも御賞味してみる。
一路高崎インターに向けて走り高崎には9時着。
今日は烏川の予定。

早々オトリ店を探して情報収集。が、ナビがちょっとずれていて道路の直ぐ裏にあったのに見つけるのに手間取った。
碓氷川との合流あたりをやろうと思っていたが、「上流が釣れている」とのこと。
それじゃ上流でやろうと言うことになってオトリと入漁券を買う。
ここではオトリと入漁権がセットになっているようで、御一人様3千円也。
オトリを活かし缶に入れようとしたら、なんと鮎がでかい。20cmオーバー。
「そんな活かし缶じゃ、いいとこ2尾までだな」荷物になるのでいつも小さめの活かし缶なのです。
「俺の活かし缶があっからもっていくといい。帰りに置いていってくれればいい」ちょうど来ていたオトリ屋さんの友人が親切に言ってくれる。
お言葉に甘えて活かし缶を借りてオトリを8尾入れていざ出発。


ところが上流に進んで行くとだんだん川が狭くなって、ついには堀くらいに。
どうやら道を間違えたみたい。
オトリやさんが「ずっと真直ぐだ」と教えてくれたので、素直な茨城県民は交差点はせっせと直進して支流沿いに来てしまいました。
やっと正規のルートに戻って、上流に走るが今度は教えて貰った「潰れたガソリンスタンド」が見つからずにまたもや上流に行き過ぎる。
引き返してよく見ながら走ったら、あった。
スタンドの裏手に車を入れて、早々準備を始める。もうすでに11時。
道を間違えて時間をロスしてしまった。
早お昼にして11時半より開始する。

川べりを歩きながら川を見るが鮎が居ない。川も両側が葦で狭まっていて釣り辛そう。
いまさら移動は出来ないので覚悟を決めて各自分かれて始める。
私は道路を歩いて上の橋まで行って対岸に渡り一番上流に陣取る。
川に下りたときに鵜が2羽飛び立ったので、いやな予感がしたがかまわず瀬の頭から始める。
ところが入れるより早く掛かる。
やっぱり鵜は鮎が居るところに居たんだなと合点して引き寄せたら、掛け針が変に絡んでいてあと少しで抜けるところでバレた。
仕切りなおしだがオトリはヘロヘロで泳がない。仕方がないのでオモリをつけて一発を狙って白泡の中へ。なかなか掛からなかったが対岸の小さな石裏でやっと掛かる。
慎重に抜いてタモへ。ヤレヤレ。

そこから車のところまで釣り下るが、追加できたのは鮎が1尾とヤマメが1尾。
ほかのメンバーも2尾とボーズ。
まさかの大貧果。どうりで誰もやっていないわけだ。ここまで川沿いに走っても釣り人は見えなかった。
皆やる気がなくなって3時終了の予定が2時には車の傍に寄ってきている。
それとなく目配せで2時半には終了。
下流組も葦と大石で釣り辛かったとのこと。ちょっと川が狭すぎたのと渇水すぎました。


今日は予定では四万温泉に泊まって吾妻川か名久田川をやるつもりだったが、活かし缶を返しに高崎まで戻らなければならないので、宿は磯部に変更した。
高崎に戻ってオトリ屋さんに寄って活かし缶を返す。
インターホンを押したら、オトリ屋さん3階から顔を出して「どうだった?」
「全然だめだったよ」
「ふーん、活かし缶はそこに置いといて。ほんじゃねー。」バチン。
オトリ屋さんは窓を閉めて降りてきてはくれませんでした、別に文句を言うつもりではないのに。
途中森下橋には竿を出している人が見えました。川幅も上流より広くて良さげ。
ま、初めての川なので様子が分からないのと、異常に渇水しているようなので諦めましょう。

今日の宿は磯部温泉かんぽの宿。
風呂で汗を流してまだ明るいうちに夕食。
朝が早かった上に歩きづらい大石ゴロゴロの川を歩いたので、ビールが体の隅々まで回ってまだ空が薄明るいのに不覚にもZZZZzzzz。。。。。
対岸には有名な「すずめのお宿」がそびえています。
かつて泊まったことのある宿で、あの明かりの窓の中では「あんなことやこんなこと」や「うおぉッすげぇ」てなことが行われているのだろうか?などと想像する間もなく秒殺でした。

7月18日 第二日目  鏑川

今日は上州三川の一つ鏑川。
早く出発するためにバイキング開始時間ぴったりにホールに行くと何と行列。
お年寄りが多いので皆朝が早く、時間をもてあましていたようです。
結局なんだかんだで8時30分発。
ナビに下仁田のセブンイレブンを目的地にセットして走るが、途中「こっちだろう」とナビの言うとおりに走らなかったりしてナビに怒られながらやっと到着。

昼食を買い込んでオトリなど店員さんに聞いたら、親切に電話までしてくれて助かりました。
教えてもらったオトリ屋さんで情報収集。
と思ったら奥さんだけで主人は出かけているとのこと。
富岡の製糸工場の世界遺産への登録の記念コインがでて、交換に行っているので直ぐに戻るそうなので麦茶などご馳走になりながら待っていると程なく帰ってきた。

上流の支流の南牧川が良いとのこと。
早々オトリと入漁券を購入して川沿いに遡る。
途中良さそうな場所が何箇所かあったが、初めてなので少し走ってみる。
少し太い支流の分岐まで来て、これより上流では釣り辛いだろうと途中の良さそうな所まで戻る。
ちょうど川原に降りられる場所があったのでここに決定。10時半。

上流はチャラ瀬。下流はゴロゴロ石の段々の瀬。
師匠と正やんは下流の瀬へ。
私と角さんは上流のチャラへ。
対岸に渡ったら対岸も車が川原まで入れるようになっていて、川原には無数のタイヤ痕。
チャラ瀬の所にこれだけの車の跡では相当攻められているようだ。
昨夜の雨で5cmくらいは増えているようなので、そこに期待してちょっと深くなって波立っている所へ入れてみる。
苦手なチャラなのだが全面チャラなので辛抱の釣りを強いられる。
メタルを用意して行ったのだがナイロンに張り替えて静かに泳がせる。
10m位釣りあがってちょっとした深みでやっと1尾。
同じ所をグリグリ泳がせて2尾追加で昼食タイム。
上流チャラ組が型を見られて、下流段々の瀬組は撃沈でした。
快晴でじりじり照りつける太陽の下で冷やし中華に舌鼓を打つ。

午後は私は午前にチャラばかりで飽きていたので、ダメと分かっていても下流の段々の瀬から始める。
他のメンバーは上流のチャラとその上のトロに入る。
大石の間の流れにオトリを入れてみるが、追いはない。
石裏の白泡の中もタルミも反応なし。
しばらく釣り下がってみたが午前組と同じで、鮎が居ないのか追いがないのか反応がない。
ここで粘ってもダメそうなので、オトリを曳船に入れて午前の上流のチャラに移動。
正やんの上流が空いているのでそこに入る。
曳船を引きならでは水に入りすぎるので、曳船を石に繋いで陸から釣ることにする。
またもや我慢の釣り。
上流の師匠と角さんも竿は曲がってないようだ。
下流の正やんも陸から釣っている。
普通なら浅瀬だろうが曳船をガラガラと引きながらの釣りですが、今日は本当に静かな釣りです。

暫くたって正やんが下の段々に移動。間もなく掛ける。
もしかして瀬でも追い出したか?
正やんの直ぐ上の瀬肩に入れてみる。直ぐにひったくられる。
「おぉぉー、やっと瀬でも来たか」
石浦のタルミに誘導して引き抜く。
良い型の鮎だ。おとりを変えて今度は瀬の流芯を。こちらは反応なし。
それなら瀬脇を。石裏の泡の中に。と、忙しくなってきた。
ふと見ると角さんと師匠はすでに上がって着替えている。正やんも竿をたたんで車に向かっている。
時計を見たらもう集合時間の5分前。
残念、これから始まるであろう瀬での入れ掛りを諦めて竿をたたみました(^^)

3時30分に上がって着替えて4時前には出発。
あすは吾妻川をやる予定なので宿は伊香保温泉に確保。
南牧川からは鏑川沿いにバイパスがあって程なく高速に乗る。
伊香保温泉には5時過ぎには到着。
早く着きそうなので風呂に入ってゆっくりしても時間がありそうなので、6時半夕食に予約して於いたのですがチェックインしたら「申し訳ありませんが夕食は7時でもよろしいでしょうか」と。
まあ、急ぐ訳でもないので「いいですよ」
「すみません。受験生の夏季合宿で団体が宿泊していて、お風呂も5時から6時半は貸切となりますのでご了承ください」とのこと。
せっかく早く着いてゆっくりしたいのにお風呂も慌しくなりそうだが、受験生の必死さを思ったら文句も言えないので部屋でくつろぐ事にする。

部屋もできれば大きいのをとリクエストしておいたのだが、サービスなのか大きな部屋に小部屋が二つも付いたなんともゆったりなお部屋でした。
待ちきれなくて6時半前に風呂に行くが誰もいない。
ゆっくりと風呂に浸かって、7時には夕食を堪能して足取りもヨロヨロと伊香保の夜に繰り出すのでありました。
普段はバタンキュウーですが、せっかくの伊香保温泉です。
体は疲れているのですが目だけは冴えて、夜のネオンに消えてゆくのでありました。
(本当はそんなに元気はありませんので、ほんのちょっとだけですよ(^^;)

7月19日 第三日目  吾妻川

年寄りなので朝は早い。5時過ぎには皆目覚めていて風呂に浸かって寝汗を流す。
加齢臭に良いという馬油ソープがあったのでゴシゴシ。
朝食は一番に頼んであったがそれでもまだまだ時間がある。
せっかく伊香保に来たので有名な石段を散策。
伊香保には何度か来たことがあったけど、石段から遠かったのか今回初めて来てみた。
中々風情があっていい。昔なつかしの射的や郷土色豊かなお土産屋が並んでいる。




朝食を頂き出発。
吾妻川は2度目だが今年の状況が分からないので、どこかで聞こうと思ったら漁協でオトリを販売しているらしい。
「こりゃいいや。一石二鳥だ」
早々吾妻川漁協にナビをセットして走る。
途中名久田川も見たがちょうど内川位の川。
小さな川は烏川で飽きていたのでパスして漁協を目指す。
漁協に着いて話を聞くと
「渇水であまり芳しくはない。トロで釣れている」とのこと。
「オトリは解禁だけで今はないのでここに行ってみて」地図にオトリ屋さんと放流場所を記入してもらって移動。
どうも以前やった場所とは漁協の管轄が違うようだ。
オトリのラーメンさんが中々見つからなかったが、それらしきのぼりを見つけてオトリを購入。1尾600円也。
川に降りる道を見つけて降りてみる。
中々良い場所だが、工場の敷地なのでパスして運動場の対岸の所に決定。

9時より開始。
私は一番上流に陣取る。
大石の間の流れを手前から順番に曳いてみる。
暫くピクリともしないが一番の太い流れに入れたらとたんにキュキューン。
石浦のタルミに誘導して引き抜く。中々の良型。
オトリを変えて面倒なので流芯だけを釣りあがる。分流は掛からない。
入川する前に一人だけやっていた人から「とにかく静かに釣らないとダメです。立ちこんだら釣れない」
と言われてはいたのですが、私的には流芯狙い。
それでも素直な茨城県人、忠告は守って石裏に身を潜めてそっと竿を出す。
流芯はポツポツと釣れて5尾を曳舟に収めて午前の部終了。
私の下流にいた正やんが7尾、トロの下流に行った組みは渋かったようです。



今日の昼食は顔に似合わずぺペロンチーノとナスの漬物とメンチカツ。
群馬県なのに茨城弁でぺペロンチーノを賞賛して午後の部スタート。
前半釣れた瀬に4人で並んで入る。
私は相変わらず最上流で瀬の流芯。
程なく掛かる。が、重いッ。抜けないッ。
石裏のたるみに寄せて一気に引き抜く。
昼に0.3号に張り替えていたので多少は無理をしても大丈夫なはず。
抜けたのはいいが重くて手元まで届かず、哀れ途中でボチャン。
バレてしまった。
オトリはヘロヘロになってしまったので交換して送り出す。
同じ筋のちょっと上でまた掛かる。
今度もでかそう。流芯からはずして慎重に寄せて今度はタモですくう。(弱気になってる)
ふーッ、ヤレヤレだぜ!(ジョジョの奇妙な冒険風)

オトリを変えて送り出したら今度はウグイが掛かる。
小さかったので引き抜いてタモに収めたらなんとぐるぐる巻きに絡んでしまった。
ウグイをはずして糸をやっとのことで解いたらパーマ状態。
0.3なので大丈夫だろうと手でしごいて伸ばしてまた送り出す。
中々こなくてだいぶ引き上げたところでやっと掛かる。
こんどもでかそう。石裏に誘導して慎重にためていざ引き抜こうとしたら、プッツーン。
水中糸がヒラヒラ。ぺペロンチーノを食ったばっかりなのにドンブリを食らう。
「あちゃー、やっぱり換えときゃよかった」タラレバまで食うはめに。

気を締めなおして新しい仕掛けで再び流芯へ。
ポツポツと釣れて上流に移動したら、またもや大きいのが掛かる。
抜くのは諦めて慎重に寄せてタモに落とし込もうと吊り上げようとしたら掛かり鮎が最後の一暴れ。
掛け針が引船に引っかかってまたもや鼻環の上でプッツン。ドンブリの2杯目のお代わり。
気を取り直して新しい仕掛けをセットして頑張るが、そうこうしているうちに終了時間。

午後は空中ばれ2回、ドンブリ2回で2尾しか追加できませんでしたが、鮎が大きかったので楽しめました。
ほかのメンバーもポツポツの釣果。
3時には上がって3時半には帰路に。
高崎から関越道に乗って高崎ジャンクションから北関東道、岩舟ジャンクションから東北道にて黒磯板室ICで下りる。
黒磯市内で夕食兼打ち上げをやって今年もお開きとなりました。

今年は釣果はいまいちでしたがいろいろな川に竿を出すことが出来て、楽しかったです。
(夜は竿は出しませんでしたよ。念のため)
ん〜、今年も実釣時間が少ないなぁ。。。 でも、年々体力が落ちてきているのでこの位でちょうど良いと感じています。

香魚庵釣行記に戻る


top