小国川釣行記

2001年7月2〜4日

小国入漁券 7月2〜4日にかけて山形県の川を、仲間4人で跳梁跋扈してまいりました。
毎年、有名河川に竿を出してみたくて、遠征しています。
今年は日本海の川をやってみたくて、山形県の川に狙いをつけました。

7月2日

朝3時に、眠い目をこすりながら大子を出発し、一路酒田を目指した。
庄内空港インターを降りて、早速赤川を目指しました。三川町あたりはまだまだ
鯉釣りの川で、もっと上流を目指す。

櫛引町あたりではいい瀬といい石が現れてきたが、誰もやっている人がいない。
地元の人間から情報を得ようと、自転車に乗ってきた人に声をかけたのだが、
慌てて逃げていってしまう。山形県人は純情なんだなと思っていたら、聞いた人
がマズかった。パンチパーマにサングラスでスリッパの人間が、自転車を無理や
り止めようってんだから、一目散に逃げていってしまう。

仕方がないので逃げられないように、庭で植木を切っている人に聞くことにした。
はさみを構えながら、恐る恐る話してくれたのを要約すると、
「昨日まで濁っていて、解禁でも竿を出した人はいなかった。まだ小さくて赤川
はこれからの釣り場」とのこと。
丁寧にお礼を申し上げて、仕方がないので、赤川には「また今度ね。」と言って
温海川を目指した。

温海温泉11時着。温泉の中ほどにあるオトリ屋さんで情報収集。
隣の小国川が良いというので、入漁券とオトリを買って再び転進。
12時ちょうどから竿を出しました。(ヤレヤレ)

温海川も小国川も同じくらいの規模で、押川くらいの川だが、なんと頭の上で
カモメが舞っている。海から1キロも行かない所だからなのだろうが、ちょっと
面食らってしまう。

経費節減のために、一人一匹のオトリしか用意しないので、死なせたり根掛かり
した場合はお願いして、お借りしなければならない。
気合を入れてはじめるが、おとりが小さく(12〜3センチ)いきなり瀬には入
れられないので、トロ瀬からはじめる。
程なく掛かったが腹掛かりで泳ぎが悪く、仕方なくオトリに再度ご出馬願って竿
を出すがなかなか2匹目がこない。

場所を移動して「えいッ、ままよ」とばかりに、急瀬にオモリをかまして入れたら
すぐにきて、その後順調に数を伸ばして竿をたたんだときには、結構満足でき
ました。(ヨカッタヨカッタ)
ここでは泳がせよりもオモリをかまして、瀬に沈めて釣った方が良くかかった。

久しぶりに天然鮎の綺麗な姿を堪能できたが、残念ながら型が小さい。
8月には本当の天然鮎の引きが楽しめるとのことで、そのころにもう一度いける
といいのだが。

この日は湯野浜温泉泊りです。
みんなで水戸黄門を見ながらバタンキュウです。歳には勝てない。

7月3日

今日は鮎釣りのメインディッシュ、最上川支流の小国川の予定だ。
鶴岡市より立川町を抜けて最上川をさかのぼる。
「七月雨を集めて早し」でいやがうえにも期待感が高まる。
新庄で一度最上川から離れるが、構わずに47号線を進むと、そこはもう小国川。
釣り人がいたるところにいて、窓から身を乗り出してしまう。(本当は窓は開かない)
真っ黒に磨かれた石が延々と続いて、入れ掛りの予感。

上流大堀温泉まで偵察してから、舞い戻って瀬見温泉の所に入る。
途中でオトリを買ったのだが、オトリ屋のおばあさんに
「30や40の鮎は釣れっからやってみらんしょ」
などと発破をかけられて川へ向かう。
「10匹もつれなかったらどうすっぺ」と、茨城弁で考えながら、1時より竿を出す。

案の定「どうすっぺ」だ。ハミ跡はあるのだが掛からない。
あちこち歩いて背の頭でポイントを見つけて、何とか「つ」抜けにはもっていけたが、入れ掛かりにはほど遠く、川相がいいだけにがっくりです。(まだまだ未熟だなぁ)

後で他の人に聞いた情報によると、最上川合流点から長沢あたりまでと、鵜木周辺が好調ということでした。
それでは明日に期待して、今夜は瀬見温泉泊まりです。
隣に喜至楼という、見るからに想像力をかきたれられる旅館があって、昔の栄華を想像しつつ眠りにつく。(悶々)

7月4日

明け方にピチャピチャという音に目を覚ます。
もしやと思ってカーテンを開けると、な、なんと小国川が「小岩井のコーヒー牛乳」。
「あちゃーッ、なんということだ。せっかくの小国川がぁーーッ」
仕方がないので相談の結果、久慈川にまで転進することに決定。(なんでじゃ?)
後ろ髪や尻の毛などを引かれつつ、小国川を後にする。
一路13号線を一路南下して、天童市から山形道に乗る。
東北道に飛び出して、更に南下する。ここまでの川は全部真っ茶色。

途中だんだん川の色が澄んできて、白石川では結構竿を出している。
摺上川上空を通過しながら見ると、大勢が竿を出している。
急遽、摺上川に予定変更して、福島西インターで降りる。
釣具屋さんを捜して情報収集。オトリが漁協しか無いというので、地図を書いて
もらって漁協を目指す。これがなかなか見つからない。
やっと見つけたら、オトリは無いという。
近くに無人の販売所があるというので行ってみる。

あったッ! 3匹1000円。
我々は4人。
しょうがないので4匹取って1350円を料金箱に入れる。(これで良いんですよね)
またもや一人1匹である。
高速の下流がいいというので、新幹線の鉄橋下にポイントを決める。
早々準備をして1時より川に入る。水といい石といい最高の川相である。
しかし一匹目がなかなか来ない。東北線の鉄橋近くまで移動して、やっとかかり出す。
3匹目にでかいのがきてやっと鮎釣りらしくなる。

その後もぽつぽつは来たが、入れ掛りというほどには行かない。
地元の人に聞いたら、2日間は入れ掛りだったとのこと。非常に残念。
4時半には竿をたたんで、今回の釣行はジ・エンドとなる。

今回は、なかなか跳梁跋扈とは行きませんでしたが、十分楽しめた3日間でした。
また来年も行けると良いなぁーッ!!!

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