(2009.7.21〜23)

前日までの情報では東北方面は大増水で釣りにならなそう。
南の方とも思ったのですが天気が心配。
幸い伊南川・大川なら出来そうなので、とりあえず北に向けて出発。
車中で協議すると師匠は「伊南川はダメだ。あんな冷水病の鮎は貰っても要らない。」
とのお言葉。
某HPで画像を見て余りの痛々しい鮎を見てがっかりしたという。
で、今年も小国に決定。やや増水中だが何とか出来そう。

第1日目

3時15分自宅を出発。何時もと同じコースを辿って、メンバーを順に乗せ、スーパーで買い出しをして鮎パークに9時着。
何と今年の小国川は竿の林立。「え〜、そんなに釣れているのかよ」
聞いたらDマスターズ中とのこと。ちょっとの間観戦。誰も竿が曲がらず。
隣にいた人に聞いたら「水温が低くて掛からない。一匹釣ったら、予選通過じゃないかな?」とか。
川に下りて手を入れてみたら、なるほどまるで井戸水。
「こりゃダメか」不安がよぎるが、気を取り直してエリア外の長澤より上流に入ることにする。
あとでHPを確認したらトップは14尾だとか。
「うひゃ〜、あの状況でどうやったらそんなに釣れるの?」脱帽です。

川を見ながら上流に移動。やや濁っていて川底はよく見えないが、出来なくはなさそう。
瀬見温泉を通り過ぎて(この間釣り人はほとんど無し)鵜杉橋の所で何とか入れそうなので準備をして開始。私は下流へ。
正やんと角さんはトロ場。師匠は上流へ。4人で貸切です。
川は砂利は真っ白。所々の玉石が黒く見える。そこを狙ってオトリを泳がせるがアタリ無し。
そのうち瀬脇でやっと一匹。仲間はまだ釣れてなさそうなので派手に抜いてタモに納める。と思いきやこれがウグイ。
コソコソとオトリを交換する振りをしてオトリを再セット。
何食わぬ顔で釣り続けていると仲間が寄ってきて
「でかい奴に切られちゃった。養殖で良いから貸して」
「…。ないよ」
「そんな意地悪しないで今釣ったじゃない」
「…。ゴメン、ありゃウグイだった」
「なーんだ、んじゃ予備を使わしてもらうか」
普通ならオトリは4尾なのだが今日は川がまっさらなので、奮発して6尾をチョイス。

トロに入った正やんが順調に掛けている。「やっぱり、増水はトロか」
自分としては増水時は増水にも負けない大石の残りアカを狙うつもりだが、如何せんここは握り拳大
の玉石が敷き詰められていて所々にある大きめ玉石も残りアカはなさそう。
よく見ると護岸の葦の脇の急流が岩盤なのか黒く見える。
弱ったオトリながら一発勝負で2号のオモリを付けて瀬脇から滑り込ませる。
が、流芯では浮いて流されてしまう。それならばと3号のオモリに替えて再度流芯へ。
途端にひったくられるアタリ。「やったーッ」瀬脇に寄せて慎重に取ろうとしたら、道路にギャラリーが。
それならばと、よせばいいのにカッコつけて引き抜いた。
思ったより鮎がでかくて、それに今日はソリッドタイプの穂先なので惜しくも1m手前でポチャン。あえなくバラシ。

「く〜ッ」バツが悪いので道路の方は見ないでオトリを再セットして再び流芯へ。
考えてみたら今日は増水を考えてメタルにしていた。それに3号玉を付けたままで引き抜くのはアブナイ。
上手く入っていても切れたかも。バラシても切れなくて良かった。
今度掛かったら寄せて取ろうと思ったのだが、これが掛からない。
オトリはグロッキー。オトリを見ていると口をアングリと開けている。
この頃はあまり見かけない光景だがかなり参っているようだ。(以前は良く見かけました)
もうチャラやトロでは泳がない。仕方がないので瀬を上から下に向かって慎重に石にオモリを食われないように釣り下る。
2往復したところでやっと1尾。ヤレヤレ。
ここでお昼。みんなの情報を集めると上流の採石場前の瀬に入った師匠が好調とのこと。
後はトロの一人が一カ所で順調に掛かったという。
私ともう一人は惨敗。

お昼はマックスバリューのお弁当とつまみにソーセージ・イカ焼きおまけにローストビーフ。
「うひゃ〜。メタボになっちゃう」などといいながら完食。
貧乏性なので残すっちゃ出来ない。
「ふぇ〜。苦しい苦しい」と言いながら午後の部スタート。

午後は上流の師匠のやった平瀬に入る。なるほどよい場所だ。平水の好天気の時にやってみたい。
慎重に苦手な泳がせを頑張るが掛からない。
師匠曰く「一回釣り下ると一匹掛かる。30回なら30尾だ」そんなぁ〜。
んではってんで、流芯の黒い筋を重点に探るのだが掛からない。
師匠は見切って分流の小川でポツポツと掛けている。
私は相変わらず黒い筋を狙ってウロウロ。
「なんだぁ。全部釣っちゃんたんじゃないのか?」などとぼやきながら、とうとう1尾も釣れずに午後の部終了。トホホだ。
終わってみれば正やん9尾。師匠7尾。私と角さんは惨敗。
寒いので初めからカッパを着込んでいたのだが、途中雨が降ってきたりで一日中寒かったです。
今夜の宿は昨年同様、瀬見温泉「観松館」。
この宿はボイラー室にウェーダーやベストカッパなどを干してくれますのでとっても便利。
昼間の瀬の往復が祟って食事をしたらバタンキューで Zzzzzz。。。

第2日目

またしても朝食のバイキングで食べ過ぎてゲップ。
どうも貧乏性で一通り食べないとなんてサモシイ根性が恨めしい。
朝から苦しいなんていいながら出発。

前日に沈めておいたオトリを引き上げる。かなり減水したがオトリが元気でホッとする。(エコですねぇ)
今日は減水したので下流へ行ってみようと云うことになって、長沢地区へ。
ところが川幅が広くなったせいか風が強い。
引き釣り派には風は大敵。オトリが上手く引けない。
で、パスして今度は上流白川合流点上の白川橋へ。
ここまで来るとかなり川幅が狭くなって押川のよう。
先客がかなりいる。皆増水を避けて上流へ集まっているようだ。
暫く見ていたが誰も掛からない。対岸の人が手を振ってダメだと言っている。
4人では入る場所がなさそうなので、また下って結局昨日の場所。

ポイントは決めてあるので早い。
私は採石場の前の瀬へまっしぐら。師匠はもっと上流へ。正やんと角さんは昨日のトロへ。
今日は昨日よりかなり水が引いているので、昨日入れなかった場所より少し上流の段になった流れ出しから釣り下る。
ポツポツとオトリが繋がって楽しめる。水は昨日より済んできているが相変わらず鮎は見えない。
5尾釣って午前の部終了。
下の昨日釣れたトロは全然ダメだったとのこと。その下も川相はいいが全然掛からない。

昼食はホテルで作って貰ったおにぎり。今日はメタボ対策メニュー。そうしたらクーラーの中から太いソーセージが出現。
「うわッ、これじゃ同じだ」とか言いつつ4等分して完食。(ダイエットは帰ってから)

午後はさらに上流へ釣り上がる。途中曳舟が石にひっかかったら「ブチッ」という音がして、見たら通い筒がプカプカ。
急流に入ったら諦めようと思ったら、幸いにヘチの石のタルミでスピードダウン。
走れば取れそうなので竿を投げ出して、曳舟をぶら下げて河原をダーッと、と言いたいところですが本当はよたよたと走る。
それでも何とか間に合って回収出来ました。ヨカッタヨカッタ。

下流に見える激流が気になってはいるのですが、まだちょっと水が高い。
白波ゴンゴンなので諦めて、また今度の期会と言うことにしておこう!
その瀬の頭まで何度か往復して午後の部も終了。
結局9尾。ツ抜けにはなりませんでした。
師匠も同じくらい。下流のトロ組みは今日はなぜか追いが止まってしまったそうです。
一通り釣ると釣り返しが利かないようです。

う〜ん、川相が良いだけに今一不完全燃焼の一日でした。

明日も小国川でとも思いましたが、帰りの道中を考えて少しでも近くに宿をろうと今日は天童温泉。
明日は寒河江をやることにする。
天童は流石に温泉街。夜の町にはピンク街などもあってそそられます。おまけにポン引きが
「良い子がいますよ。うちはみんな20代ですよ」などと、惑わすことを言ってくる。
「いまなら7000円ポッキリ。えーいッ、特別5000円ポッキリ。これでどうだッ!」気持ちがグラグラ揺れる。
ぐっと我慢をして引く手を振りほどいて、向きかかった足を無理に戻して、薄くなった後ろ髪を引かれつつ、
今回も「水車生蕎麦」を堪能して就寝。
Zzzzz。。。

鮎以外には目もくれないッ!(ことにしている)(つもりです)






第3日目

翌日は近いのでゆっくり出発。チェリーランド横の橋を渡りながら川を見たら「えッ!なんで?」真っ茶まではいかないがかなり
濁っている。しかも水量も前回から比べたらかなり高い。
それに誰もいない。オトリを買う前にチェリーランドの向かい側にいってみると、地元人らしい準備中の人がいたので状況を
聞いてみる。
「上流で降ったんですか?」
「いいやダムの底水放水だ。ここ一週間はこのくらいだ」とのこと。
ずっとこのくらいならやれないことはない。
濁って川底が見えないのが難点だが、前回とそんなには川相は替わっていない。
こちらからでは川が横切れないので、オトリを買ってチェリーランド側から入ることにする。

オトリ屋さんでも状況を聞くと、盛んに恐縮して
「あのー、すっとこんな感じですから・・・。ダムのそこ水の放水で・・・。鮎は大きいのがいるんですが・・・。」
歯切れが悪くて、話ばかりしていてなかなかオトリを出してくれない。
「大丈夫だから、やってみっから」と言ってオトリと入漁料を出すが、
「上流で降ると底水を放水するので、水温が低くて・・・。晴れれば水位も下がるんですけど・・・。」
今度はなかなか鑑札をくれない。
じれて「大丈夫だから、釣れなくても入漁料を返せなんて言わないから」といって、無理に鑑札を貰う。
まるで売りたくないみたい。この川じゃ無理もないか。
でも、監視員が来て現場で買ったら割高になるので買うことにしている。

ポイントは分からないが前回釣れた辺りを目指して川を横切る。川底はやけに滑る。
対岸のさっきの人と我々以外には誰もいない。広い川を貸し切り状態。
私は前回瀬の開きだったところに場所を決め、瀬脇から始める。
対岸の先ほどの人がなにやら大物を掛けた。
竿は満月で瀬脇に寄せているが、全然釣り人との距離は縮まらない。
暫くひっぱりっこをしていたら、ギャラリーの仲間らしい人が車からタモを出して、護岸を川まで降りて
すくってやった。
鮎にしては大きすぎるように見えたが、もしかするとヤマメか何かかも。

それを見ている間にこっちにもうつったのか、なんと3連チャン。残念ながらこっちは小さい。
おとりに使えるサイズは1尾のみ。
下流の角さんも浅瀬で掛けている。
その後はポツポツで5尾で前半終了です。
濁っているので見えないのか、泳がせるよりもオモリを付けてじっとしている方が掛かるみたいです。

昼に上がるために川を横切っていたら、なんか左足が歩きにくい。
何とか岸までたどり着いてよく見たらソールのかかと側が半分剥がれてパタパタ。あまりに歩きすぎたか?
まッ、そのままにして取りあえず昼食にする。
書き忘れていましたが、この日は快晴でものすごく暑い。
小国川でやりたかったと皆で言いましたがまあしょうがない。
タイツを脱いでコンクリートに腰掛けてたら、冷えたケツには心地酔いを通り越して凄く熱い。
この日はヘルシーに冷やしタヌキをチョイス。丁度良かった。ゴチソウサマデシタ。

午後の部はソールを何とかしなければならない。
葛藤で縛るかとも思いましたが、カッパのゴム紐が伸びていたのでこれをちょん切ってソールを縛り付ける。
なんとかソロッとは歩けそう。
午後は目の前から釣り下ることにする。ヘチは釣れなそうなのであくまでも流芯ねらい。
なるべく左足に体重を掛けないように釣り下る。
程なく1尾。小さい。オトリには使えないので最初のオトリで続行。
後がなかなか来なくでだんだん下っていったが、帰りが大変なので大きな石裏に立って粘る。
やっと1尾。おとりに何とか使えそうなので交換して、今度はジリジリと釣り上がる。
仲間はもう車に戻っている者もいる。置いては行かれはしないが待たせるのも悪いし、釣れないしでどんどん釣り上がって
4時集合を3時半に集合して午後の部終了。

結局一日やって7尾。うーん、この川ではしようがないか。
他の仲間も釣れないとぼやくことしきり。
釣れない上に小さく、タバコサイズも混じる。
「もー、寒河江には来ないぞー!」

帰りはチェリーランドのトルコアイスクリームのオニイチャンに、散々翻弄されて笑い転げて帰ってきました。

今回は事前の下調べが不十分で反省の多い釣行でしたが充分リフレッシュは出来ました。
「明日から仕事を頑張るぞー」 なーんてねッ。


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