2012年7月12〜14日

今回は直前まで前線の動きや休みの調節で、中止も視野に入れての協議でしたが、何とか全員の都合がついたので東北支援の意味も兼ねて、雨の予報ではありますが強行することにしました。

7月12日 第一日目

いつもと同じに自宅を3時スタート。
すでに小雨が降っていたがもうそんなことは気にしないことにして、一路仲間を乗せながら那須インターから高速に乗ったのが5時30分。
国見SAに7時。朝早くから起きているので朝食タイムに。
みんな「腹減った」ということでガッツリ朝食。
前回は焼肉定食だったので今回は地鶏の親子丼とけんちん汁。
ほかは喜多方ラーメンとチャーハンのセット、牛タン丼。
ん〜。とても朝食とは思えない。(遠征中はメタボは忘れることにしている)

国見で運転を交代して一路山形道へ。
村山まで一気に走り、13号線を北上、途中スーパーで昼食や氷を補給して鮎センターには10:00.
情報を収集して10:30オトリを配布して思い思いの場所に各自散ってスタート。

場所はいつもの教壇原。
私は瀬の開きに陣取って、いざ鼻環を通そうと思ったらうまく入らない。
老眼で見えなくなってきたのでそのせいかと握りなおしてやっと通して送り出したらオトリが流れにフワ〜ッ。
「しまった。もたついてオトリが弱ってしまったか」
仕方がないので初めからオモリのお世話になるのだが、小国川は浮石が多いので弱ったオトリだとすぐに石に食われる。
慎重に引き上げても、油断して引き下げても食われる。
おとりを上げてみると行儀良く「気をつけ」の姿勢。
他のメンバーのオトリを見るとこれまた「気をつけ」
「だめだぁ、オトリが弱すぎるぅ」
おいらのオトリの扱いが悪かったわけではないようだ。
しかし、「気をつけ」オトリでは如何ともしがたい。
すぐ上流にいる角さんに「釣れた?」のサインを送ったら「3ッツ」。
すかさず近寄って「お願い、オトリ貸して?」
おねだりして引船から一番元気そうなのを引っこ抜く。
オトリが元気ならオモリはいらない。
縦横に泳がせてたらすぐに来た。
ポツポツと拾いながら瀬を上下して午前の部終了。
昼の報告会では皆芳しくない。
なんと師匠が3尾だという。弱ったオトリをだましだまし、ずっと下流まで釣り下ってやっと瀬脇で掛かったとのこと。
一尾の予備はあったのに律儀な師匠でした。
おいらなら早い者勝ちでこっそり使ってしまうのにね(^^)

雨が降ったり止んだりの中での昼食。
「いつか伊南川土砂降りの中で立ったまま食ったっけな」とか言いつつしっかりと腹を満たして午後の部スタート。

午後は下流のヘチを攻めるつもりで釣り下る。
途中こちら側(左岸)を釣るために正やんとともに対岸に渡る。
ちょうど中央あたりで足を滑らせて、尻餅を搗く。
危うく竿で支えるところだったが、いくら安い竿とはいえそうそう買い替えら得ないのでとっさに庇って尻餅を選んだ(イタ〜イ)。
それほど深くはなかったので態勢を立て直してなんとか渡りきる。
上半身半分とパンツがぐっしょりだ。
対岸に渡って、さてこれからと云うときにザーッっと強い雨。
徐々に水量が増している(ようだ)
このまま降り続いたら元に帰れなくなるかもしれないので、大事をとって正やんにも「元に戻っておこう」と言って、サッサと先に渡る。
今度は転びもせずに何とか渡れた。
左岸を釣り上がってポツポツと拾う。
駐車した場所の上のガンガン瀬まで行って、得意のオモリを噛まして引き上げる。
激流の割には掛かる鮎は小さい。中にはタバコサイズも。
あまりに小さいのは「さすがは日本海の天然鮎」褒めて流れに返してあげる。

4:00で上がる予定だったが、気がついたらみんな上がって着替えている。
「お〜い、置いてかないでくれえぇ〜ッ」
「みんなでいっぺんに上がったら、着替えるのに混むから」だって。
最後に上がって急いで着替える。
「そんなに急がなくてもいいよ」とは言われるが、待たせるわけには行かない。
速攻で着替えて鮎を絞める。数えたらチビ鮎も入れてやっとのツ抜け。
他のメンバーも5〜10尾。雨の中を頑張ったのに貧果でがっかりだ。

今夜の宿もいつもの瀬見温泉「観松館」
いつものようにウェーダー・ベスト・雨具類はボイラー室に干させてもらって、インナー類は洗濯機を借りて洗濯。
いつもながら有難いサービスです。(特に雨の日は助かります)
夕食は生ビールでのどを鳴らし、料理に舌鼓を打ち、女将候補のお姉さんと口三味線で盛り上がり、夜は鼾の大合唱で第一日目の終了でした。
ZZZZZZ z z z z z 。。。。。

7月13日 第二日目

地元の農協の団体さんが泊まっているので、朝食のバイキングは混むと予想して開始時間の7:00きっかりに会場へ。
会場ではすでに渋滞中。
年寄りには7:00は時間を持て余して待っていたのでしょう。
そういえば風呂も5:30に行ったのにいっぱいだったのです。(負けた!)
今回は野菜と漬物を中心にヘルシーな朝食に。(朝風呂で体重を計ったら1.3キロも太っていた)
8:30慌しく道具を積み込んで出発。

今日は13号線より下流でやろうと言うことになって小国川沿いを下る。
昨日の気をつけの鮎は御免なのでオトリは近くで確保しようと、確か冨長橋の交差点にあったと思って行ったら、残念ながら入漁券だけ。
仕様がないので探しながら引き返す。と、13号線まで来てしまった。
これより先では鮎センターにするしかないので、「しょうがない、とりあえず行ってみっか」
昨日の人とは違う人に「これ昨日の鮎と同じ?」聞いてみる。
「私昨日は休みだったのでちょっと待ってください」奥へ行って聞いてくる。
「昨日入ったばっかりの鮎です」とのこと。
「昨日の鮎は行儀が良くて気をつけばっかりだったよ」昨日は居なかったのに気の毒だが苦言を呈する。と、また奥へ。
「それは済みませんでした。今日はおまけしときますよ」
昨日の鮎でなければ大丈夫だろうと一匹おまけして貰って、移動開始。
が、時間も経ってしまったので直ぐ近くの一の関大橋へ。

私は何度も竿を出しているが、なんと仲間は初めてだと言う。(たぶん正やんは来ているはず)
いつもは教壇原なのでここまでは来なかったとのこと。
私は久慈川流なので2〜3瀬の移動はあたりまえ。
私は勝手知ったると言いたいところだが、流れが変わってしまっているところもあって、勝手が違う。

上の堰になっているところに2人と最下流に3人、橋直下に一人しかいない。
貸切状態。どこでも御自由にだ。
4人で等間隔に入る。
私は一番下流。
上流を見ると一関大橋をバックに等間隔に並んでいて絵になる。
早速一枚、と思ったら「?」携帯がない。
着替えながら車の椅子に置いたままらしい。
師匠に近寄って「お願い、車の鍵貸して?」
竿を置いて車まで往復。

護岸の上を歩いていたら、見ていた人に声をかけられて、またまた話し込む。
なんと烏山市から来た人で、いろいろと情報交換。





だいぶ時間をロスして再開。その間に師匠は3尾を釣っている。
私も気合を入れてはじめるがピクリとも来ない。
石裏や葦脇や白波の中と探ってみるが来ない。
やや深くなっているタルミに入れたら待望のアタリ。
引き抜いたら良い型。オトリを交換してその脇に入れたらまたしてもアタリ。
「しめしめ」引き抜いたらまたしても良い型がライナーで飛んできたのでキャッチしたつもりがオトリ鮎だけ。
掛かり鮎は後方へボチャン。
「あぁ〜」やはり36センチのタモではミスが多い。(としておこう^^)
師匠は下流のチャラ瀬の葦際を狙っている。
正やんは橋の上流に移動して順調に掛けている。
角さんは私の直ぐ上でこれまた順調。
今日は天童に泊まる予定なので4時には上がる予定。
下手な泳がせで粘っていたが、見たらもう角さんと師匠は上がっている。
まだ3時半。
正やんは橋の上流で気合が入っている。
私は緊張の糸はもうとっくに切れているので、早々と竿をたたむ。
着替えているとやっと正やんも上がってきた。
私はやっとの8尾
他は10〜13尾。(正やんが13尾)
ラスを引いてしまった。

本当はラスが運転なのだが、昼に早々とビールをいーっぱい飲んでしまったので免除になる。(スンマセン)
ばんばレース場の脇に車を置いたので広々としていて着替えるのには楽だ。
ゆっくり着替えて13号線を飛ばして天童へ。

ここではウェーダー類は干させてもらえないので、車に積んだままなので準備は早い。
鮎を袋に入れるのも少しなのであっという間に終わる。
部屋は二間続きの部屋だったので今日はゆったりと寝られる。
夕食には山形牛がいろいろ出てまたしてもメタボが気になるが、山形牛なので今日も目を瞑る。
夕食後にそぞろ歩きをする予定なのでご飯はおにぎりにして貰う。
昼から飲んでいるので飲み物もあまりはかどらない。

部屋に帰って着替えて夜のネオンを目指して「いざ出撃!」
と、気合はいいのだが一回りして結局は一杯だけ飲んでとぼとぼと帰り就寝。(としておこう)
悶々としながらZZZZZzzzz。。。。

7月14日 第3日目

この日も7:00丁度にバイキングへ。
みんな年寄りになってきているので朝は苦にならない。
ここは空いている。学生の団体も泊まっていたが別部屋のよう。
「観松館」より品数は少ないが最後にコーヒーなども頂きまして、大変おいしゅうございました。
朝食をとりながら協議。
「どうせなら最上川本流をやろう」ということに決定。

ホテル発8:00
寒河江から大江町に回って月布川を見てみる。
橋下流に一人。上流にこれから入ろうとする人が二人。
川は押川くらいでいい感じではあるがいかんせん鮎が見えない。
最初の予定通りに最上川上流を目指す。

上郷ダムの下流にも良い瀬がある。が、さらに上流に。
上郷ダムは大きな(長い)ダムでなかなかバックウォーターに着かない。
流れが見えてきてからしばらく走ってやっと白鷹のヤナに到着。
ヤナは吊り上げ式になっていてさすがは日本一を謳っているだけはある。
売店で鮎を揚げている人にいろいろと情報収集。
鮎はカラリと上がっていて非常に食指が働くが、鮎を釣る前に鮎を食ってはイカンだろうと我慢をして話だけを聞く。

ここで重大事件発覚。
なんと「オトリ鮎は居るけど、解禁は確か明日だよ」と。
「・・・。が〜ん! えッ?、7月7日ではないの?」
「7日は第一漁協で、ここは西置賜漁協だから15日からだよ」
なんということ、よく調べて置けばよかった。
後悔しても後の祭り。
しょうがないので第一漁協管轄まで戻ることにする。
途中大舟木橋を渡って左岸側を下る。
朝日川で車を止めて「渓流竿を持ってりゃここでもいいな」とも思ったが、持ってないのでパス。
しばらく走るが集落はあるがオトリの旗は見えない。
「この辺りもまだなんじゃない?」。不安になってくる。
八天橋でしばし川の観察。「鮎がいないんじゃない」
「・・・」(みなで身を乗り出して見下ろす)
「おッ、いるッ!」
じっと目を凝らして見ていた角さんが叫ぶ。
「どれどれ、ん〜、おッ、いた」
小さい鮎が群れを成して小砂利を食んでいる。
「まだまだ釣りの対象じゃないな」

諦めて走り出したら「椹平の棚田」という看板を発見。
棚田百選にも選ばれているらしい。
観てみようと言うことになって(もうこの辺で、鮎は諦めムード)、観光にスイッチを切り替える。
山を登っていったら一本松公園にボランティアの草刈隊が。
しばし情報収集と思っても、皆さんあまり釣りには興味がないようで詳しくはない。
休み場の所におばちゃん(おばあさん)達がいろいろ手作り品を売っていたので、冷やかしながら
試食品を片っ端から頂く。
「ん〜、これ美味しい。こっちよりこっちが美味しい」などと言いながら。
冷やかした手前ついつい買い込んでしまった。
姫小百合は終わってしまっていたが、棚田はすばらしい景観でした。

椹平の棚田11:30分発。
最上川を遡って上流へ。
五百川渓谷を過ぎて荒砥より平坦部をゆったりと流れている。
途中いい場所を見つけては「おッ、ここはいいな。来年はここだな」などともう来年の話。

287号線を南下して米沢には12:30分。
何か食べようと市内をぐるぐる回ったらハード・オフ発見。
ハード・オフには目がない我々は見過ごすわけにはいかない。
早速店内巡回。腹の減ったのも忘れてあれこれ物色。
一巡してやっと気が済んで昼食に。
目ぼしいお店が見つからないので近くのラーメン屋に乱入。
混んでいたがすぐ座れてお勧めの「牛すじラーメン」を注文。
「スジ肉とはいえ流石は山形牛!!」などと言って、腹を満たして一路帰路へ。
高速を快調に飛ばし那須へは4時到着。いつもよりかなり早い。
いつもの様にお山祝いをとも意見が出たが、とても食べられそうにないので次回を豪華にすることにしてお開きにしました。

今回は事前の準備不足でロスがありましたが、十分にリフレッシュとなりました。
来年は下調べを十分にして行こうと反省。。

 来年は待ってろよ!! 最上川!! 本流でやるぞッ!!

(年々鮎のウェートが軽くなっていると感じるのはオイラだけ??)

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