2017年9月13〜14日

小国 川 今年は8月の一番いい時期に遠征しようと話し合ってはいたが
いざ8月に入ってみるといろいろと用事があったり仕事で休みが
合わなかったりで、やっと9月になっての釣行となりました。
今まで9月にはあまり釣行出来なかったので、終盤の大鮎も
いいかなと期待に胸躍らせての遠征です。
場所は日本海の川に狙いをつけていましたがあまり芳しくない
情報なので比較的良い情報の小国川に決定です。

9月13日 第一日目

いつもの様に朝3時発、順に角さん正やんを拾って那須の師匠宅には5時。
久しぶりの4人勢ぞろいで車中ワイワイと話が弾んで国見SAで朝食、皆でスタミナ定食。今年もガッツリ朝から快調だ。

一路順調に飛ばして下山久伍さんのところには8時半に到着。
一年ぶりのご挨拶をして情報を聞くと「雨で増水して昨日は釣りにならずやっと今日から入れそうだ」と。
まだ情報が無く何処がいいかはやってみないと判らないとのこと。
下流よりは上流がいいだろうとのことで移動開始。

長沢から右岸の道路に移り上流に向かって移動、何人か竿を出していて長尾橋の下流は一人だけで空いている。
昨年良い思いをしていたので全員一致で即決定。
橋を渡って駐車スペースに車を止めて準備開始。
先客の一人は隣の駐車スペースに車を止めているようだ。
準備をしながら先客を見ているとどうも背中のワッペンが見覚えがある。
「角さん、あの人あゆ組みの人じゃない?」
角さんがそれとなく近づいて確認をしようとしたが角度が悪く見えない。
それならとウェーダーを履き終えたおいらがジャブジャブと近づいてみる。
お互いに顔を見合わせて同時に「おおッ!」
「ayujoさんッ!」
「香魚庵さんッ!」
「どうもあゆ組のワッペンみたいだなと思ったんですよ」
「菅笠で久慈川みたいな人が来たなと思って見てたんだ」
奇遇も奇遇、思いがけなく山形県での再会です。

何日か前からやっているとのことでayujoさんからいろいろ情報を教えて頂いて、各自オトリを配布してお目当ての場所に散る。
正やんと師匠はayujoさんの下流の瀬。角さんは上流の瀬脇から。
おいらは目の前の荒瀬の上の瀬頭から。
水は澄んでいるが前回よりはるかに押しが強い。
対岸よりの流心にはとても入れられそうにない。
手前の瀬脇の小砂利の中の石がポツポツとあるところを丁寧に泳がす。
石が集まっているところでほどなく1尾。
オトリが変わったので少し流れがきつい所にも入れてみるが反応なし。
瀬脇を少しずつ釣り上がるが反応は鈍い。
暫くやって角さんが
「なんか渋くてダメだなぁ」
と言って下流の荒瀬の開きに移動していった。
おいらは我慢の釣りでオモリを使ってなるべくオトリを止めるように石を丁寧に一つずつ引き上げていった。
それでも午前の部が終わるまでにやっとの4尾。渋い。
角さんは場所移動してから良い型のアユが釣れたが根掛かりで放流。
下流組の師匠と正やんも「だめだぁ」と言って上がってきた。
まだ水が冷たいからで午後はよくなるだろうと期待して昼食タイム。

午後は角さんはayujyoさんの上流から。おいらはayujoさんの下流
なわばりのすぐ上から始める。
正やんと師匠は午前の続きへ。
なわばりの上はすごくいい場所なのだがなかなか掛からず、なわばりの下流の瀬が「隣の芝生は青い」ようによく見えてすかさず移動。
午前正やんがヘチを釣り下がって行ったので、やや流心よりを釣り下がる。
ポツポツと拾いながら大岩の瀬まで下る。
角さんも同じ瀬に下ってきておいらがやったさらに沖の流心を釣り下る。
なんと入れ掛かり。次々に引き抜く。
「あちゃー、流心だったか。」まだ流心には付いてないと思って外してしまった。
師匠と正やんは大岩の周りでポツポツと掛かっている。

角さんがだんだんと下がってきたので、おいらは駐車場前の荒瀬に場所移動。
角さんが流心で入掛かっていたのでやってみたくなった。
昨年良型を連発した場所。
1.5号のオモリまでしか持って無かったので、1.5号を連装しての挑戦。
瀬脇から流心に引き入れる。ほどなく良い当たり。
ぐいぐいと引くので瀬脇に引き寄せてタモですくう。
ヒレがまっきっきの奇麗な鮎。これぞ天然。この鮎に会いに来たのだ。しばし見惚れる。
この瀬では3尾引き出して終了。
今日はいつもの瀬見温泉に宿を取ったので5時までやる予定だったが、4時半には
三々五々車に集まってきてのんびりと着替えて本日は終了。
午後は角さんが一人気をはいて15尾。おいらは11尾。他は惜しくもツ抜けならず。
やはり増水の後で追いはいまいちだった。それと型が小さいのが残念。
まるで解禁時期のよう。オトリ以上は少ない。
ある程度大きくなると下ってしまうのか?
小国川の終盤の大鮎とひっぱりっこをしてみたかったのに残念!!

宿には早く着いたのでゆっくりと温泉につかって、ロビーで生ビールの割引サービスなどもあるので夕食の時間まで寛いで過ごす。
夕食はいつものように郷土色豊かで地酒などもいただきながら満足。
部屋に帰ってゴロゴロしたが物足りないのでそぞろ歩きに出かける。
正やんはダウンなので3人で近くの寿司屋さんに入る。
焼酎と地酒を頼んで、お腹は一杯なのでつまみに刺身を切ってもらう。さしみ
器は違いますがこれくらいの刺身でしたが最後にお会計が7,600円。
「ひぇー」飲み物は値段がわかっているのでおつまみはなんと6,000円
まだまだ奥茨城で那珂湊の魚を食っている者には、日本海側の魚の相場が判ってない。反省!
「もし次回来たら上寿司を頼んでネタだけをつまみに飲もう」
などと言いながら部屋に帰ってテレビを見ながら落ちた。ZZZzzz。


9月14日 第二日目

年寄なので朝は早い。5時には目が覚めてしまって朝風呂。
着替えたり帰り支度をして7時にはロビーに行ったら、朝食は7時20分とのこと。
ロビーで新聞を読んだりテレビを見たりで、ほどなく朝食会場が開く。
いつものバイキングでお腹を満たす。
「家で食べるより3倍くらい食ってんな」とか言いながらデザートまで平らげる。

今日はどこに行ってみるか、と協議して「やっぱり鵜杉がいい」となって移動開始。
コンビニで食料を調達して、鵜杉の砂利の事務所に断って川へ。
先着の車は3台。5人が並んでやっている。
しばし見ていると目の前の親父(失礼自分もだいぶ親父です)が次々に掛ける。
直ぐ上の人が仲間らしく、連れるたびに目配せをして「どうだ!」と少し反る。
見る間に5匹も連チャンしたので竿を持つ姿が大分後ろに反っている。
「やっぱりここいいなぁ」
「でも小さくねぇ?」
確かに連チャンしている鮎がだんだん小さくなっている。
下流の人にも掛かるがやはり小さい。
「どうする?」
協議中にも続々と車が入ってくるので場所移動に決定。

川を見ながら下って結局長尾まで来てしまった。
橋から見ると下流に一人ayujoさんらしき人がやっている。
携帯を入れてみるが持っていかなかったのか応答がない。
「うろうろしても時間の無駄だからここでやっぺ」
昨日と同じ場所に入ったらやっぱりayujyoさんで、ご挨拶。
ayujoさんも長沢あたりを見てきて戻ってきたとのこと。

正やんと師匠は昨日の続きに入るようで下流の大岩の下まで移動。
角さんはayujyoさんと並んで、おいらは歩くのが億劫なので目の前から。
もっと水が引いているかと思ったが、昨晩も少し降ったらしく少し引いた程度。
瀬脇から滑り込ませてじっとしているとポツポツと掛かる。
我慢の釣りで入れ掛かりには程遠い。
ayujoさんもしびれを切らしたらしくいつの間にか別の場所に移動してしまった。
角さんも同じようで昼には早いが「お昼にすっぺ」と上がった。
おいらも「そうすっぺ」と上がって昼食タイム。
下流の二人はカーブの先まで行ったらしく見えない。
「腹がへったら上がってくっぺ」
いつの間にか5台に車が増えて上流が賑やかになっている。

待っていても下流組が上がってこないので、「入れ掛かっていて上がれないんだっぺ」
と、角さんと午後の部スタート。
午後は大岩のあたりをやろうと下ってみる。
昨日角さんが流心で当たったので真ん中を釣り下ってみる。
ポツポツと掛かるが入れ掛かりとはならない。やっぱり腕かな?凹む。
大岩の瀬の瀬頭が当たって、順調に掛かる。
特に対岸の瀬への流れ込みの所で当たって、プチ入れ掛かりを堪能。

「4時にはここを出発すっぺ」ということになっていたので、3時になったので車の前の瀬に移動して皆を待つことにする。
車の所に来たらなんと正やんと師匠が帰り支度をしている。
「いつの間に来たの?」
「道路を歩いてきた」
「昼食は?」
「道路を歩いて取りに来て食べた」
道理で見えなかったわけだ。
「ちょっとここでやってみっから」
と一番でかい鮎をオトリにしてオモリを二つかまして流心にぶっ込む。
ゆっくりと引き上げるとグルグルと反応してギューンと竿を絞られる。
「ほらほら、来たよ来たよ」
竿を倒して岸に寄せる。
ちょうど角さんが来て掛かり鮎を覗いて
「おーッ、りっぱなエビがかかっているよ」
「あちゃー」カッコ悪い。大騒ぎをしてしまったのでいかにも取り込むふりをして水中でタモですくう。
「ふぅ、やれやれだぜ」という格好をして、大鮎がかかったように見えたかな?
皆が上がったのでおいらも終了とする。

釣果を聞いたら下流のカーブより下の見えないところにいい瀬があって、そこで当たったとのこと。
師匠が気をはいて25尾。おいらは15尾。正やんと角さんもツ抜け達成。
午後になって連チャンできたのがよかった。

帰り支度をして3時半には小国川を後にする。
ayujoさんに「お先に」メールを入れて一路那須インターへ。
いつものように黒磯市内で夕食兼反省会をして、今回の釣行もお開きとなりました。
今回は仕事の都合で一泊でしたが楽しめました。
師匠はなんと今回の釣行が解禁と竿仕舞いになるとのこと。
みんなそれぞれ忙しくて勤めていたころより川に入る日数は減っています。
もっと鮎三昧ができると思っていましたがなかなか思うようには行きません。
また来年に期待して帰路につきました。

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