2018年9月20〜21日
今年はメンバーの仕事の都合が中々つかなくてやっと9月に 入って取れそうなので予定したらなんと8月31日に大増水。 やなの所のローソンの駐車場まで水が乗り、吊り橋も被害に あってしまったよう。 とても釣りどころではないので延期してやっと20〜21日に 決定しました。 今年は日本海側が良くないようなので場所の選定に悩みまし たが、いつもお世話になっている小国川を見限ることは出来 ないだろうと支援をかねて釣行することにしました。 |
いつもの様に朝3時40分発、いつもの順序で角さん正やんを拾って那須の師匠宅には5時。
那須インターから東北道を飛ばして国見インターで朝食。昨年美味しかったのでスタミナ定食(朝からかよッ!)
東北道から山形自動車道に入り、東北中央自動車道を北上し東根からは13号線、村山からは尾花沢新庄道路の
無料区間を飛ばし、船形で降りて小国川沿いに走って下山久伍さんのところには9時半に到着。
一年ぶりのご挨拶をして情報を聞くと「増水の後下流域には鮎が見られない、瀬見より上流には鮎がいる」とのこと。
「実際にはやっていないので釣れるかどうかは判らない」とも。
鵜杉辺りに入ることにしてオトリを購入して移動開始。
途中ポツポツと釣り人はいるがまばら。
瀬見小学校裏には何人かが竿を出している。少しやる気が出てきた。
鵜杉の採石場の事務所にご挨拶して敷地内を通らせてもらう。
「上流側は農作業で車が出入りするので、下流側の邪魔にならない所なら停めても良い」との有難いお言葉。
毎年快く停めさせて頂いて感謝感謝。
さて、車を停めて川を偵察。
トロ場では跳ねもあるし群れで泳いでいる。瀬では鮎は見えないながらもハミ跡もある。
「ん〜、ちょっと渋そうだがいいんでないの」
準備をして始める
下流から正やん、わたくし、角さん、師匠は上流の瀬に移動。
流れは凄くいい、オトリの泳ぎもいい、逆針も外れてはいない(はず)。
なのに・・・・、ピクリともこない。
上下を見ても誰も竿が立たない。
2時間トロを泳がせたり、瀬を引いたり、ヘチの際を泳がせたり、石裏に止めてみたりといろいろ
やってみたがボーズ。
「この場所は8月末で投網が解禁になっているので釣れないのかな?」
「増水で鮎が少ないんじゃない。水も冷たすぎるし」
昼食を取りながら情報交換。
場所移動しようかとの意見も在ったが川相がいいので諦めきれず続行。
テンションが下がってぐずぐずとしているメンバーを尻目に早々と昼食を終わらせたオイラが
「んじゃ、先に始めっから」と準備をして川を渡って対岸へ。
実は昼に上がる時に川沿い歩いていて良い型の鮎がヒラを打った石を見つけていたのだ。
すると角さんがなにやら呼んでいる。
何事かと思ったら「釣れたらどうすんだ〜ッ?」だと?
手にタモを持っている。
「ん?」オイラの腰にはタモがない。
「あちゃーッ」
勇んで川を切ったのは良いが肝心なものを忘れてしまった。
角さんに途中まで持ってきてもらって仕切り直して午後の部スタート。
先ほど狙いをつけていた石を丹念にしつこい位探ってみたが一向に反応なし。
周りの石も丹念に攻めてみたがこちらも反応なし。
場所を移動しようとも思ったが他では鮎が見えなかったし、ここには居ると自分に言い聞かせて粘る。
「いやー、根が良いね。」
と師匠に後ろを通りながら声をかけられる。
気がつけば2時間くらいは石を一個一個探っていた。
皆集中力が無くなって三々五々車に戻っている。
オイラも集中力が切れてギブアップ。今季初ボーズ。
「タモなんかいらなかった〜ッ」
早めに上がってしまったので宿までの帰り道、やなのローソンに寄ってみる。
裏のやなを覗いて見ると鮎が群れになって泳いでいる。
「ナメがあっても群れ鮎がナメてんだなぁ、釣れない訳だ」
釣れない言い訳を見つけて一同ほっとする(って、ぼーっと生きてんじゃねぇよ←チコちゃん)
今回の宿は「まごろく」
いつも観松観から見ていて気になっていた旅館です。
今回勧松館がメンテナンスで休業なので朝に寄って予約をしました。
9部屋のこじんまりした旅館ですがサービスが行き渡っていて満足な一夜となりました。
特に感心したのはお風呂の鏡にウロコ垢が無かったこと。
大抵の温泉はウロコ垢で鏡が映らないことが多い。
髭剃りもスムーズに行えます。
料理も熱いものは熱く、冷たいものは冷たくと心配りがうれしいです。
あッ、それと一番鮎師にとって嬉しいのはオトリを生かしておく池があることです。
オトリ代が助かるし、水量も豊富でオトリが元気です。
鮎釣り支援コースにはお酒のサービスもあって満足のお宿でした。
夜食のオニギリまで作ってもらいましたが、食べる前にバタンキュー。 ZZZZzzzz。。。。
いつもの如く朝早くに目が覚めて朝風呂に入って散歩に出る。
角さんも同じく早起きで一緒に瀬見橋
見下ろすと下流側の馬の背にはうじゃうじゃと鮎が群れている。
「あんなに居るのに何で釣れないんだっぺ」
二人で話しながら弁慶大橋も偵察。
この下流は以前に入ったことがあるが今回はいくら目を凝らして見ても鮎が見えない。
「まだ寒いので鮎は群てんだっぺ」
さり気なく昨日釣れなかった言い訳も込めて呟く。
一回りしてホテルに戻り朝食に時間まで寛ぐ。
程なく案内があり、囲炉裏のある部屋で朝食。
「ここが横座で、ここが客座、かか座、そんでここが木尻」
懐かしく昔を思い出して皆で座談会。(囲炉裏の経験があるのです)
出発前に生け簀の生かし缶を回収に行ってみるとなんとロックを忘れて蓋が半開き。
そーっと上げたら缶の中には3尾。
「何匹入れてきたっけ?」角さんに聞いたら
「4尾」
一匹はどこだ?
目を凝らしてみたら縁でゆらゆらと泳いでいる。
角さんがそーっと手を水になじませてから、サッと捕まえてくれた。
「上手いんじゃないの、今度からオトリを取ってもらおうか」
昔の遊びが役に立ちましたと。
今日はとりあえず上流に行ってみようと移動開始。
まずは最上駅近くの満沢橋を見てみようと車を走らせて
「そのあたりを右ッ」
曲がったらなんか感じが違う。
よく見たら大堀駅。一つ手前の駅だった。
さらに47号線を走らせて最上駅手前を右折。
今度は間違えなく満沢橋。
上流側は橋の足元をブロックで擁護してあったが豪雨で大分壊されていた。
下流側もいたるところ爪痕が。
とても釣りになりそうもないのでそのまま車を走らせて赤湯温泉。
川幅はかなり狭くなってトロの砂場を群れ鮎が移動している。
瀬には目を凝らしてみても入ってなさそう。
「盛期ならともかくこれじゃやってもしょうがあんめぇ」
「これ以上上流に行ってもだめだっぺ」
昨日頑張ってもダメだったのでテンションは駄々下がり、やる気なし。
「鮎はあきらめて観光して帰っぺ」
ということになりオトリ鮎は遅ればせながらの放流事業となりました。
赤湯温泉の中を一回りして帰ろうとして以前泊ったことのあるあべ旅館の前を通った
らなんと閉館。
「赤湯温泉の中では一番大きい旅館だったのに」と寂しさを感じました。
小国川沿いに帰ることもないので山刀伐峠のトンネルを抜けて尾花沢に向けて走る。
途中茸を売っている場所があったので寄ってみる。
シシタケ、サクラシメジ、マスタケ、ナラタケ等を売っていて食べたことのないマスタケを買ってみる。
「これ、なんていう名前?」と正やん
「マスタケって云うんだ」おばあさん
「どうやって食べんの?」
「炒めたり、鍋物にして食べっといいよ」
「ふ〜ん、んでこれなんていう名前なの?」
「マスタケッ」
そばで聞いていた我々は大爆笑。
おいおい、志村けんさんのコントかよ。
暫く茸の話などを聞いて笑顔でお別れをしました。
農協の直売所に寄ったりして、13号線に出てからは一路南下。
東根からは東北中央自動車道を山形上山まで走り、再び13号を南下。
米沢市内でうろうろしてラーメン屋を見つけて昼食とし、上杉鷹山所縁の地を見てから帰ろうか
と相談していたのだが、東北中央自動車道の長い栗子トンネル(8,972m)を通ってみたいという
ことになり米沢北から乗ることにする。
インターのすぐ近くに「道の駅米沢」があったで、道の駅ファンとしては通過できないので寄ってみる。
大変な混雑で米沢牛を出来ればゲットしたいとうろうろしたが値段が折り合わず見送りとする
「尾花沢の直売所で買っておけばよかった」と反省。(単にケチなだけ)
有難いことに東北中央自動車道は福島JTCまでの区間は無料で、しかもこの栗子トンネルは東北
では最長であり無料のトンネルでは日本一なのです。
福島JTCから東北道に合流して那須インターまでひた走る
那須インターで降りて黒磯の市内で打ち上げて今回の遠征もお開きとなりました。
今回は下調べが足りなくてアユ釣りは不完全燃焼でしたが、久々に皆でワイワイとリフレッシュ出来
日々の活力の充電にはなりました。
(年々アユ釣りの時間が少なくなっているなぁ。まぁ、年だし良しとしましょう)