小国川3

今年も松原鮎と板蕎麦を目指しての小国川です。
解禁から増水続きで前評判はあまり良くはありませんが、さてどうなりますことやら。


7月15日

一の関橋朝4時に予定通り大子を出発する。
今回も例年通りの気心の知れた4名での遠征である。
118号線を北上し、高速を飛ばし、13号線をさらに北上し村山の道の駅に7時30分到着、一皿バイキングの朝食を取る。
休憩後さらに北上し、途中買い物をして、鮎パークには10時前に到着。
早速偵察するが川には誰もいない。川は澄んでいて条件は良さそうに見えるがハミ跡は見えない。
一ノ関橋から見下ろしてみると川がマッサラ。
うーん、条件が良くないのは覚悟していたがこれほどとは。
幾ら目を凝らしてみても鮎の姿は見えない。
もっと上流も見てみようということになって上流に移動してみる。
47号線に合流して瀬見温泉まで走る。
この間釣り人は10人いたかどうか、一瀬に一人もいない状態。
義経橋から見てみても、同じ。
弁慶大橋から見ると、瀬見温泉側には一筋のハミ後が見える。

相談の結果、前回良い思いをした一ノ関橋の上流にしようということになって、鮎パークに戻ってオトリを買ってお目当ての場所に向かう。
オトリ屋で情況を聞くと解禁からずっと濁りで、今日が事実上の解禁だとのこと。
水温が低いのと、竿を出している人がいないのが気になるが、とにかくやってみることにする。
なんと、先ほどは誰もいなかったのに車が2台。4人が入っている。
丁度入ろうと思ったところに先客がいるので、やむなくまた瀬見温泉まで引き返すことにした。
途中にも良さそうなところはあるが、駐車場やハミ跡があるかどうか判らないし、時間もないので瀬見温泉に直行だ。

瀬見温泉道路脇に駐車し、まずは昼食にする。ここも先客が入ってしまっているが、お目当ての対岸にいるし追いが悪そうなのであわてる必要はない。
ゆっくりと喉をうるおし、腹も満たし、1時より始める。
沈めてあるオトリを上げるのに手が冷たい。15度まではないと思う。
川原の葦を刈ってあるので移動は楽だ。
弁慶大橋上流の左岸に、一列になって陸から泳がせる。
私は一番上に陣取って、下流を観察しながらヘチを泳がせる。
下流の仲間が次々に掛けるが、私にはアタリ無し。
あせって上流に行き過ぎたようだ。少し下流に場所移動。
程なく良い型をゲット。オトリが変わったらぐんぐん泳ぐ。
上流に泳がせるとポツポツ掛かる。
3時頃から浅瀬で跳ねや、ヒラを打つ姿が見えるようになってきたが追いは悪い。
4時までやってやっと8尾。明日に期待で納竿する。
仲間も同じくらいの釣果で、いまいち追いが悪いとしばし着替えながら反省会。

今日の宿は肘折温泉。
弘法大使が骨折した肘をお湯につけたら治ったという温泉である。
今日は運良く肘も膝も骨折していないが、ゆっくり骨休めをしましょう。
宿は川沿いにあるのだが、古くからの湯治場らしくおそろしく道路が狭い。
やっと宿を見つけてチェックインしようとしたら、なんと予約が入ってないという。
宿の前に駐車したまま「そんなバカなッ」ってなことをやっているうちに、路線バスがきてしまってやむなく温泉街をもう一周。
結局は宿のミスで泊まれることになったのですが、迎えにきてくれたのが相田祥子に似た美人だったので、立った腹を直ぐ横に直しました。
高松宮様の命名という「幸の湯」でくつろいで、一杯(いーっぱい?)やったら、バタンキュウでした。(年のせいか年々早くなってきている)


7月16日

朝5時ごろに目が覚めてしまったので、風呂に入ってから朝市を覗いて歩く。
野菜や、山菜・饅頭・漬物・泥鰌などを売っていて見るだけでも楽しい。
昼のおかず用にキュウリとナスの漬物・シソ巻きを購入する。
売店でマムシを売っていたが、しばらく悩んだ末に「まだ大丈夫!」と自分に言い聞かせて宿に戻る。

弁天橋朝7時に朝食を済ませ13号線まで直行する。
13号線を南下してサンクスで昼の食料を買ってから、瀬見温泉へ戻る。
気付け薬を一杯引っ掛けてから、10時に川に入る。
昨日は泳がせに徹して欲求不満になっていたので、この日は弁慶大橋の直ぐ上の滝に近い瀬の頭から始める。
前日、仲間がこの瀬に引き込まれて親子ドンブリをしてしまったところである。
走られたら取れないので、上竿にしてアタリに備える。
瀬の中央に立って、柳の際に入れてみる。
程なくアタリ。伸されたらプッツーンだから直ぐに竿を立てて抜く準備。
素早くタモを準備すると同時に鮎が浮いたので、一機に引き抜く。
今日は昨日と違って硬調の竿に換えたから、掛かり鮎を浮かせやすい。
ポイントが狭いので一通り探って、もう一尾を追加したところで橋の下に移動。

ここの瀬も良い瀬だが、残念ながら流芯は石が白い。
大石の裏の残りアカを狙って2号のオモリをつけて沈める。
なかなか来ないので試しに流芯に入れたら、なんとひったくるようなアタリ。
なかなか浮かないので、伸されないように下って引き抜く。
その後一匹を掛けたがばらして、午前の部を終わる。
途中監視員が来たので情報収集をすると、昨日は15くらい釣れたのこと。
「瀬の方は大きいのがくるよ。ただし、ひとさらいだけだけどね」とアドバイスを受ける。
「水温が低く現在16度」だそうだ。道理で冷たいわけだ。
12時30分に上がって昼食にする。

1時30分再開。
今度は瀬見橋の上流に移動する。
以前にこの上流でやったので、良い瀬があるのは判っていた。
行ってみると左岸から二人がやっている。
よく見ると瀬見橋の直ぐ上の右岸が、一筋黒くなっている。
入れない瀬ではないのだが、もし流されたら旅館からの格好の見世物になりそうなので、左岸の二人の間に陣取る。
ここもヘチの石は黒く、丹念に泳がせるのだがなかなか来ない。
二人に釣り切られたのかと思って、もっと流芯よりを引いたらやっと一匹。
そうこうしている内に先輩が対岸に渡ってヘチを泳がせたら、悔しいことに次々に引き抜いていく。
「あーッ、やっぱり向こう側をやればよかった!」
って、後の祭りである。快調に飛ばすのを見物する。
師匠
上流の荒瀬の脇を釣っていた人が移動したのですかさず入る。
ヘチは攻められているようなので、3号玉をかまして流芯のやや手前側を釣り下る。
瀬の頭から釣り下るがアタリはない。
おまけに釣り方が雑になってきているので、やたら根掛かりする。
貴重な松原鮎なので可能な限りはずしにゆく。
場を荒してしまったので更に下る。
瀬を上から下まで流して2尾をゲット。
結局はこの3尾だけで午後の部を終わる。
今日は6時間で6尾だ。昨日は3時間で8尾なのでガッカリである。
対岸の先輩は15尾を釣る。流石は師匠である。(申し遅れましたがこの方が師匠なのです)
他の二人も一桁で終わる。
良い川相なので非常に残念です。
うーん、今年の小国川はこれで終わりですが、悔いの残る小国川釣行でした。

今日の宿は小国川に見切りを付けて南下すべく、「さくらんぼ東根温泉」に取ってあります。
13号線の直ぐ脇に、しかも有名な天童温泉の近くにこんな温泉があったとは知りませんでした。
前日の肘折温泉とうってかわって平地にある温泉です。
今日は夜の街に繰り出そうと相談していましたが、食事が済んだらだんだんテンションが下がり結局ラーメン屋でメンマをつまみに、冷酒を飲んでかえって寝ました。
今回も非常に健全な釣行です。(これホント)


7月17日

今日の場所は車の中で決定することにして、宿の朝食を朝一番に食べて直ぐに出発する。

「寒河江はどうだっぺ?」  「最上川はどこもだめだっぺ」
「んじゃ白石川は?」    「解禁で釣りきられちゃったって聞いてっぞ」
「摺上は?」        「来っとき見たっけ、水がなかったぞ」
「阿武隈?」        「まだ早かっぺ」
「大川?」         「駄目だっぺと思うな」
「伊奈川?」        「20日解禁だっぺ」
「鬼怒川?」        「入漁料が高がっぺ!」
「んじゃ、久慈川にすっか」 「近すぎて遠征気分が出ねぇべ」


結局やったことのない箒川に決定。
高速を一路南下する。
11時半には到着。
温泉手前の駐車場から見下ろすと、結構群れている。
シメシメまずは腹ごしらえと、蕎麦屋にはいるがこれが看板に偽り有りで、おばちゃんが二人っきりでやっている。
メニューを見ても山菜やおろしとか、手間の掛からないものばかりでこだわりが感じられない。
入ったとたんに出るわけにも行かず、仕方がないので「おろし蕎麦」を食べる。
想像したとおりの味で「まあこんなものか」と鮎がメインなので落胆もしない。

急いで腹をみたしてオトリを買って温泉の上流に川を見に行く。
川は良くて結構入っているのだが、誰も竿が曲がっていない。
休んでいる人がいたので聞いてみると、朝からで2尾だという。
午後から水温が上がってくれば追うかもしれないと言うが、見た限りでは期待できそうもない。
急遽場所変更を申し出て、勝手知ったる那珂川にする。
本当は釣るだけなら久慈川で良いのでが、遠征を締めくくるのには県外で終わりたい。
余笹川と那珂川の合流点に2時より入る。
結局はここでも一人が余笹川で二桁を釣るが、その他は一桁で今回の釣行はジ・エンドです。

うーん、今回は釣りに関しては良いことなしでしたが、十分リフレッシュにはなりました。

来年に期待!!(って毎年言ってますが・・・)


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