小国川釣行記

2006年

今回はいざ決行という時になって、台風の影響で急に梅雨前線が北上。
ちょうど山形から福島にかけて停滞してしまいました。
うーん、毎度のことながら雨が恨めしい。
でも、この日にしか行けないので強行です。
静岡に変更の意見も出ましたが、雷雨があるそうなので予定通りに山形県へいざ出発!!


7月10日

今回は”ナスのヘタ”さんの自宅回りで行くことになり午前3時に大子を出発。
いつものメンバーを拾って馬頭経由で那須を出発したのは5時。
那須塩原インターから東北道を一路北上し、福島に入ってからは雨。
「やっぱりなぁ」みんなの視線が痛い。
宮城県に入ってからは土砂降り。
「まぁ、ダメだったら蕎麦でも食って観光をしようや。」
みんなの心遣いに感謝感謝(心で手を合わせて顔は平静を装う)
山形県に入って東根インターまで一気に走る。
ここまでは雨。「あ〜ぁ、今年もか(溜息)」
村山の道の駅で一皿バイキングで朝食。
前回は小さい皿で充分だったのに、目が卑しいもので大皿を注文。
案の定食べきれなくてみんなの皿にそっと分ける。
よそ見していると皿のオカズが増えてしまう。
「自分で取ったものは、責任を持って自分で食べるようにッ!」
わいわいやりながら何とか平らげる。ふーッ、ゲップ。

再び船形町に向けて走っていくと、雨がだんだん小降りになってきた。
「ん?、いけるんじゃないの?」
携帯で天気図を見ると雨の境界辺りになっている。
鮎パークに着いて川を偵察。「いるいる」
特に一ノ関の梁の上の鏡には無数、それこそウジャウジャといる。
早々オトリ店で情報収集。
「今日で大会3日目。昨日は250人が入っていた」という。
それではここはダメだろうと上流の長沢のヤナヘ向かう。

長沢のやなここは分流になっていて、左岸の方が平瀬になっていて釣りやすそう。
雨も上がってきたので早々に始める。
地元の名手と思しき人が一人ポツポツと釣っている。
こっちはピクリともこない。
お決まりのようにあっちこっちをウロウロ。
トロ場もオトリ鮎を曳きながら下って、右岸の細い方の流れを釣り上がる。
こっち側も来ない。
ヤナの上に乗ってみると、落ち口の所に良い型の鮎がヒラをうっている
試しにオトリを泳がせてみたらなんと一発で針掛り。
しかし、オトリを変えて泳がせるがその後はさっぱり。

長沢右岸ヤナの下に移動して得意のオモリの出番で流芯を引く。
ちょっとググッと来たと思ったら、なんとチビ鮎。
オトリを変えられなくてそのまま流したら、またチビ鮎。
結局午前の部は1時までやって4尾で終了でした。
みんなもポツポツで全員一致で場所移動に決定。
勝手知ったる一ノ関の橋の上流のところに移動。
昼食をとって2時より始める。




一ノ関の上流おいらはお決まりの瀬尻の白波の所へ。
みんなは上流のトロから平瀬へ。
今回もやっぱりオモリで流芯が巧をそうして順調に掛かる。
しかし、型は小さい。
中には18センチクラスも混じるがタバコサイズも混じる。
対岸のヘチは釣り残してしまったが、19尾を釣って午後の部は終了。
他の3人も満足の釣果で、「初めからここにすれば良かったなぁ」
などと言いながら急いで帰り支度。

今日の宿は赤倉温泉「あべ旅館」。
料金の割には部屋食で、ゆっくりと生ビールで乾杯をして料理に舌鼓を打つ。
十分に堪能して、時間を持て余して館内をウロウロしたらなんと3階にピンポン台。
「温泉でピンポン、これ日本の常識!」(んなわけないか)
早速フロントでラッケットとボールを借りてきて、皆でピンポンピンポン。
知らない親父までがたまらずに「入れてくれッ」。
みんなで負け交代で、しばし「あっはっは、えっへっへ」といい汗をかいた。
部屋に帰って再び喉を潤して、バタンキューで眠りに落ちてしまいました。

7月11日

朝早く出発したかったのだが、朝食が7時30分からなので部屋で準備をしていて、一番乗りで直ぐに朝食会場へ。
朝食が立派でちょっとビックリ。
普通の夕食に負けないくらいのボリュームで、フウフウ言いながら平らげる。

一関の上流今日は最初から一ノ関の橋の上流に直行。
なんと先客がいるじゃないですか。
どうしようか迷ったがまだまだ空いている所もあるし、昨日釣り残したところも空いているのでここに決定。(他の所もやりたい意見もあるが無視)
準備が出来たらまっしぐらに昨日の続きを背尻から。
狙い通りに順調に来るが釣りあがっていったら、上の釣り人のエリアに入ってしまいそうなので遠慮してまた釣り下る。
調子が狂ってその後釣れなくて、午前は10尾で終了。

今日は12時きっかりに昼食を取る約束なのに、皆帰って来ない。
釣れているようなので車のカギを取りに河原を走って貰いに行く。
午後頑張らなければいけないので、一人で昼食の準備を始める。
おにぎりをぱくついているところへぞろぞろと帰ってくる。
上流のトロ場が良かったそうで、入れ掛りはなくても順調に釣れたそうである
皆釣れていたようで午後は頑張らねばと、気合を入れてビールを飲む。

一ノ関のやな午後の部を始めるが目の前の釣り人は動かない。
仕方がないので竿を担いで一ノ関橋のすぐ上にある梁に移動。
この梁の上の鏡にはウジャウジャといる。
試しにそっと泳がせると周りで群れていても針掛かりしない。
じれてコロガシのように竿を水平に引いてみる。
交通事故でかからないかと期待したが、イカリ針ではどうも安全運転らしくアクシデントはないようである。
諦めて堰の流れ出しの白泡の中を引いてみる。
流れの緩いところではなかなか来ない。
試しにオモリをかまして一番流れのきついところに入れてみる。
そしたら一発でひったくるアタリ。
白泡に立って順番に入れてみたら面白いように出て、この白泡だけで20尾を引き出せました。
小国川の鮎は白泡とオモリがお好きなようです。
久慈川のリール竿ならばもっと丹念に石を一つ一つ探れるのにと思いましたが、禁止では致し方ありません。
今度行くときには「ひっこき」に改造した竿を一本持って行こうと思います。

この日も大小混じりですが、午後4時に合計30尾で納竿でした。
ほかのメンバーも釣れて、今年の小国川は満足でした。
今日は夕方から雨の予報ですので、鳴子温泉に宿を決めて少し早めに仕舞いました。
明日はたぶん山形県はダメだろうから宮城か福島か、できるところでやる予定で宮城県側に宿を取りました。
「鳴子観光ホテル」
大きなホテルで部屋も綺麗で、JTBで驚きの値段でGET出来ました。
おまけに夕食は飲み放題をめっけて、ビールやら焼酎やら冷酒やら、もうお代わりの嵐。
ホールでの食事で誰もいなくなってスタッフさんが見守る中、我々だけがしっかり90分間飲みまくり、さすがにJTBさんからのサービスの日本酒は返上して部屋に引き上げました。
久々に度が過ぎて夜の巷に繰り出す予定が不覚にも酔いつぶれてしまいました。

7月12日

朝起きたら雨は降ってなくて、なんと青空も見えてくる。
一路47号線を古川インターに向けて快適に走る。
途中江合川が見える。良い川で鮎が釣れそう。
誰も釣っている人がいないので
「ここは解禁がまだなんじゃないの?」
などといって高速に乗ってしまった。
後で調べてみたら鮎の川で、一度は竿を出してみたい所です。
高速から広瀬川・名取川を見下ろして、もし出来そうなら白石川でやろうということで、通過しながら見たらなんと白濁り。
その先からはずっと雨で、途中の川は真っ茶、結局那須インターまで来てしまった。

黒磯で昼食をとって、与一やなへ。
オトリを買っていつもの合流点へ入ろうと思ったら、なんと先客がズラリ。
これじゃダメだって、馬洗場へ移動。
ここは一人しかいない。
挨拶をして釣果を聞いたら、ここも大会の後でダメで移動する所だという。
「どうする?」
「いかっぺ。釣れなくてもここでやっぺ」
早速始めるが、予想通り全く釣れない。
それこそ夕方までやって、いちどバレがあっただけでそれっきり。アタリもなし。
一番きつい所で根掛かりして、あえなく放流。
ほかのみんなも釣れなくて、3・1・1・−1(これは私)の貧果で今回の遠征は終了です。

最後の那珂川は残念でしたが小国川は十分堪能できて、しかも今回は予報では雨なのに、雨が降りそうで降らなくて、幸運でした。
今年からは「雨男」は返上して「降りそうで降らない男」に改名します。

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