2010年7月26〜28日
今年はいろいろ忙しくてメンバーの調整が付かなくて、遠征は秋になってしまうかと思っていたら急遽調整が付いて仕事を片付けて出発です。 今年は出発が日曜なので午前0時前に高速に乗ってETCの恩恵に与ろうと、急いで出発しました。 目的地は車の中で協議することにして、とにかく出発。 23時50分に高速に乗れたので料金の心配はない。 なるべく高速を使って楽をしたい。 順調に北上して国見SAで休止。地図を見て行き先を協議。 小腹も空いたので喜多方ラーメンを食べながら「あっちがいい。こっちがいい」 結局「ダメな場合は小国川に移動出来るように小国の近くにしよう」と言うことになって秋田の雄物川辺りに決定。なるべく小国川に近いところで役内川に行ってみることにしました。 前日から「あゆ組」のayujoさんが小国川に遠征に行っているので、出来たら合流するつもりです。 後で知ったことですが役内川はあの「釣りキチ三平」のロケ現場になった川でした。 |
高速を順調にとばして錦秋湖SAで仮眠。
5時になって「あ〜、首がいてえ」と言って起きる。
秋田自動車道から湯沢横手道路に入って、雄勝こまちICで降りて横堀バイパスで役内川に向かう。
雄勝中の入り口でオトリを買う。「入漁券も」と言ったら「ない」と言う。
「え〜、無いの。んじゃ、現場で買うからいい」といって新万石橋の上流に入る。
花火の準備をしている脇から川に入る。
ハミ跡も見えないし(後で聞いたら石の脇を舐めているそうです)鮎が見えない。
嫌な予感がしたがもう移動している時間はないので、覚悟を決めて入川。
私は一番下流に移動して地元らしき人がやっている上流の瀬に陣取る。
ここに監視員登場。「いや、入漁券を買おうと思ったら無いと言われた。」と言ったら
「んじゃ、ちょっとやっててくれ。日釣り券持ってくるから」と、いったん居なくなってしまった。
この監視員さん(急にさん付けに)なんと現場売りでなく日釣り券でいいと言ってくれる。
暫くしたら後から声がして先ほどの監視員さんが再び登場。皆の分も一緒に払って券を4枚貰う。
皆に配るのは面倒なので「私が持ってるから」と言ったら、監視員さん「見回りは俺だけだからいいよ」
この監視員さんは実にいい人で、いろいろ情報を教えてくれて、この上流に釣りキチ三平のロケ現場があるという。
午前は渋くて良さそうな流れでは全然掛からない。
地元人がぽつぽつと掛けるだけ。
痺れを切らして地元人の上流の見える範囲では一番の荒瀬に錘を噛ましてぶっこむ。
途端にひったくるようなアタリ。
竿を立てるが全然びくともしない。
流れ脇の緩いところに誘導したらオトリの下に白い腹を見せて大きなのが掛かっている。
「あちゃー、オトリは一匹なのにニゴイが掛かっちゃったよ」
切られる訳には行かないので慎重に寄せる。
タモですくったらなんと立派な鮎。
「うひゃー、こりゃ嬉しい」早速そいつをオトリに再び荒瀬。
流れの強いところでこまた掛かる。同じくらいの大きさ。デカイ。
結局午前はこの荒瀬だけ4尾掛けて終了。
昼に協議したら他のメンバーもやっぱり良さそうな流れはだめだったとのこと。
見てやろう精神の旺盛な私は昼に上流のロケ地に行こうと提案(強く)
「そうしよう」と納得して貰って約9q上流に移動する。
黄色い岩盤で黄色い鮎が釣れるというので楽しみに竿を出したが残念ながら黄色い鮎
どころか普通の鮎も釣れません。
川相は良いのでちょっとがっかりでした。
この日は残念ながら皆一桁。鮎は大きかったがちょっと不満でした。
4時に上がって着替えて移動したら先ほどの監視員さんと遭遇。
「どうだった?」
「ダメだったよぉ〜」
「あれぇ、んで悪いこと言っちゃったかな。俺今からやんだけど5つ位は釣れっと思うよ」
『んで、明日もやっから入漁料まけて』聞こえないよう小さい声で言いました。
「いや、いい場所を教えて貰って有り難うございました」丁寧にお礼を言って別れました。
この日の宿は秋ノ宮山荘。自慢の夕食は創作仏和折衷料理。
ビールで喉を潤して、ちょっと気取ってフォークとナイフ。
でもやっぱり最後はお箸でガツガツ。育ちは隠せません。
寝汗を2リットルほどかいて朝5時に目覚める。
6時にayujoさんよりTELあり「今日の小国は大丈夫」という。
それならというので7時に朝食を済ませて急いで出発。
13号線を南下している車中で、「真室川か鮭川もいいかも」と急遽決まって、そんならって直ぐに真室川沿いに走る。
だんだん川幅が広くなって、いい感じになってきたが如何せん堰が多い。
やたら川が分断されている。
鮭川になって釣り人もポツポツ見えるようになってきたがとても竿を出す気にはなれずパス。
47号線に出て、以前すごくいい川に見えた「角川もいいんじゃない」ってなって北上。
少し走ったが距離がありそうなので諦めて反転して小国川に向かう。
途中最上川は大渇水。中州や馬の背がそこここに見える。
「最上川でやってもいいな」といったら「ポイントがわからないのでパス」
小国川には11時着。だいぶロスしてしまったが川の引き出しが増えたと納得して、早お昼にして12時より開始。
開始早々師匠が次々と掛ける。私は負けじと泳がすがピクリとも来ない。
角さんも順調。私には…。暫くして我慢ならず師匠の所へ行って「オトリを貸して」
師匠はちょうど掛かったサラのオトリを貸してくれた。
「ありがとぉ〜。んでは下に行く」
下りながらさっきやっていたところより少し下流のヘチの所にヨレがあったので、
そこにオトリをはなったら何と一発で掛かる。
もう一度同じところでまた掛かる。
浅いところなのに何と5連ちゃん。
その後も浅いところを釣りながら下ってお目当ての瀬頭に到着。
昨年とあまり変わってないので、昨年の入れ掛かりポイントへ。
何と先客が移動した後なのに連続ヒット。
しばし入れ掛かりを楽しみつつ釣り下ったら、調子に乗りすぎてヘチを下ったので上空のヤナギの枝を釣ってしまった。
「あちゃー。またやっちゃったよ」
そうです、毎年同じ木に引っ掛けています。(なんと学習能力がないことよ)
今回は用意もそこそこ、急遽出発したので天井糸は1セットしか持って来てない。
切る訳には行かないのだ。水中糸と竿でひっぱりっこをしてみると糸は動く。
それなら水中糸をはずして天井糸だけにすればすーっと上手く外れるだろうと、水中糸をはずしてそーっと引っ張ってみる。
もう少しの所で網付け部分が引っかかってしまった。
「ありゃ〜ッ」しようがないので竿をたたんでぎゅーっと引っ張ったら、プツンと切れた。
端に結び瘤を付けて、水中糸を付けて伸ばしたら50pほど短くなってしまった。
他のセットから少し頂戴すればいいのだけれど面倒なので「まッ、いいか」そのまま始める。
普段久慈川では半ヒロほどバカをだすのだが小国では竿いっぱいでやってました。
短いのはやりずらい。竿を担ぐ時も竿尻を長くださないといけないし、ひょっと立つとオトリがブランブランとぶら下がる。
それでも何とか頑張って4時30分終了。
「随分調子よく掛けていたんではないの?」などと仲間に言われて
「イヤーッ、それ程でもないよ」などと言って曳舟からタモに空ける。
みんなも一緒に空けたら「ギョッ!」
みんなの方が多いやんけ(驚いて急に関西弁に)
ロック氷に数えながら入れて「俺は25尾だッ」といったら
「俺27」「俺29」だと。
ひゃー、やっぱり負けた。
くそー、あの「天掛かり」さえなければもう少しいけたのに。
小さな鮎でしたが楽しめました。
今夜のお宿はいつもの観松館。
もう何年もお世話になっているので、勝手知ったるでアンダーウエアは洗わせて貰うわ、タイツは干させて貰うわで
ご迷惑をお掛けして夕食。
この日の夕食は豪華。三大味覚祭りとかで「トロ、カニ、牛」その他いろいろで大ジョッキで胃に流し込みました。
部屋に帰ってはお決まりのバタンキューで気が付いたらもう朝というパターンでした。
朝食を済ませ前日に頼んでおいた弁当を受け取り、今日は上流へ行こうと鵜杉橋を目指す。
途中のローソンで買い物を済ませ、裏のヤナを見たら小さな鮎の群れがそこここにうじゃうじゃといる。
「おッ、これは期待できるんじゃないの」
情報では瀬見までが良くて、上流はそれほででもないはず。
内心微笑んで鵜杉橋に着いたら、土手のあちこちに車が。
「えッ、上流は穴場じゃないの?」
川まで行ってみたら昨年と少し様子は変わっていたが、いい感じの流れ。
しかし、良さそうな場所には人が入っていて、4人では入れそうにないので協議の結果下流へ引き返すことに。
場所を選んでいると時間がもったいないので、柳の下の泥鰌を狙って昨日の場所に。
途中ayujoさんの長沢にでも、とも思いましたが4人でとなるとお邪魔かなと一路経壇原。
時間をロスしてしまったがそれでも9時には開始。
おとりは前日に川に沈めておいたので、私は下流の荒瀬の背尻から始めることに。
他のメンバーは昨日の入れ掛りポイントへ。
淵への流れ込みから始めようと思って、オトリをセットしてグローブをしていないのに気がついた。
オトリを淵の中を自由に泳がせながら竿を担いでグローブをして「さあ、始めようか」と思ったら「んッ?」
オトリが動かない。淵の中で動かない。なんと根掛かり。
「あちゃーッ、おいおいまだ竿を一度も横にしていないのに根掛かりとは何だ?」
仕方がないので足ではずすことに。
ところが結構深いところへ根掛かりをしていてウェーだーをたくし上げてもギリギリのところ。
何とか届きそうなので見当をつけて足で川底をかき回したら、残念なが糸が切れてしまった。
おまけにウェーだーには水は入るわで、何もしないうちにマイナス1尾。パンツまでぐっしょり。くそーッ。
オトリ缶のところに引き返して、こっそり予備のオトリを曳き船へ(買うときは一人1尾だが、前日の鮎なので余裕で残しておいた)
目の前のにおとりを放ったらすぐに来て「やれやれ」と思ったらなんと脳天一発。
再度オトリには頑張ってもらったがなかなか釣れない。
この日も直ぐ上のチャラでやっていた師匠におねだり「一尾貸して?」
トラブルが祟って午前は2尾で終了。
他のメンバーは10尾くらいは釣れたとのこと。
昼食をとりながら目の前の瀬でやっている人を見ていると、一人が次々と掛けている。
最下流の淵への流れ込み(根掛かり場所)でも次々に順調に掛けている。
昼食を終えて私は下流の瀬尻へ。
他のメンバーは午前の所へ。
淵への流れ込みを逆上げするがポツリポツリとしか来ない。
前述の淵でやっていた人と話をしたら大会中とのこと。
時間がもったいないだろうと「それならどんどん釣ってください」と言ったら
「んー、結構釣ったから」と言って曳舟を裏返して見せてくれた。
スケルトンの曳舟で中には鮎がウジャウジャ。
30尾くらいは入っていたよう。釣る人は釣るんですね。
久慈川と違って鮎は見えるのですから、やっぱり腕なんでしょうね。脱帽。
釣り上がっていったら師匠は葦の間に隠れてお地蔵さんになって超チャラ瀬を攻めている。
「よくそんなところでじっとしていられんね」
私はウルトラマンになってシュワッチ、瀬をバシャバシャ。
終わってみれば師匠20尾、角さん17尾、私と正やん仲良く7尾。
とても釣り返しが効かないなんて言い訳は出来ません。
美味しい小国の鮎ですので数を稼ぐに徹した方が良かったのですが、どうしても瀬に行きたくなってしまうんです。
チャラやトロは釣った気がしない(釣れない言い訳です^^)
3時に上がって着替えて一路13号線を南下。
途中尾花沢でスイカを買って高速に乗り那須には6時着。
今年も辛抱が足りなくて反省の多い釣行でした。
来年は何処に行けるかなぁ〜