長七郎山地蔵岳


覚満淵と陣笠山
鳥居峠からの眺め

長七郎山頂上から
地蔵岳を望む

長七郎山頂上記念
黒檜山を背景に

小沼のほとり
ランチタイムの人多し

黒檜山・大沼・駒ケ岳
地蔵岳頂上より

鈴ヶ岳
大洞に下る途中で

       9月3日(土)。晴れとはいうものの今年ははどうしてこうスカッとしない空模様なんだろうか。確かに暑さは連続するけれども、本当の夏の日差しはほとんどなかったような気がする。今日も例外ではなく、一応晴れていて暑い。でも赤城山はかすんでいることが多かった。長七郎山というのは黒檜山、駒ケ岳、地蔵岳、鈴ヶ岳、荒山などとともに赤城山を構成する山の一つである。
       昨日、夜中の1時半過ぎまで夜更かししていてもう駄目だろうと思いながらそれでも5時頃に起きて準備に取りかかった。6時前に出発。ビジターセンターの駐車場に着いたのは9時。オートバイの人が道を尋ねてきたので道路地図で確認したりしていたため歩き出すのが少し遅れる。
       鳥居峠から覚満淵の全貌が見渡せる。ここから見ると覚満淵はそれほど大きな湿地ではないことがわかる。遠くに陣笠山の山並み。赤城山の好展望地のひとつだ。その鳥居峠から長七郎山までは入門、または初心者コース。1人で登っていくと頂上には十人前後の人がいて隣の地蔵岳が眼前に迫る。黒檜山もはっきりわかるが何となくもやがかかっているようだし、太陽の光も弱い。雨が降らないだけラッキーと思うことにした。これだけ晴れれば十分、という気持ちになって氷水を飲む。快感。
       そこから小沼に下る。こぬま、でもいいし、でも地元の人は「この」と呼んでいるようだ。湖畔に下りて昼食を食べるファミリーが多い。大沼(おの)とはだいぶ違った様子でお土産屋さんやプレジャーボートなどはいっさい何もない。ただゆったりと景色を楽しみのんびりできるところが長所だ。
       小沼を抜けて約30分とみて地蔵岳を登る。道はよく整備されていて不安なところがなく、ほとんど木の階段が作られている。林間学校があったらしく、中学生がわんさか下山してきて、「こんにちは」と礼儀正しく何度も言うのでこっちはのぼりながらも返事をするのに必死。返事をしないとうわけにもいかず、30回以上は答えたはずだ。最後のほうは「こんにちは」と言うのもつかれてただ「わー」と言っているだけだったけれど。登るにつれて長七郎山と小沼の景観が現れ、今まで歩いてきた稜線がはっきりとわかるようになる。ずっと下のほうに覚満淵が見え、さらに大沼と黒檜山、駒ケ岳などの展望も抜群だ。ロープウェイの頂上駅はもう使われていない。たしか去年(おととし?)に廃業になったはずだ。動かないロープウェイが縛り付けられている。楽して登るよりも自分の足で登りたい人が増えたのに違いない。設備を撤去する費用もないらしい。哀れな光景だが頂上自体の展望は抜群で、その景色を楽しみながら昼食。セブンイレブンのおにぎり(梅と辛子明太子)2つとオレンジジュース。暑いときの冷たい水は何倍飲んでも飽きることがない。
      鈴ヶ岳まで行くのは今日はあきらめて大洞までの登山道で下山した。ロープウェイの左右に作られている登山道はあまり利用されないらしく、下りづらいけれど30分の我慢だ。そこからビジターセンターまではほんの一歩き。ファミリーハイキングなら頂上から小沼方面に歩きやすい整備された道を戻るのがベストだろう。昼食時間を含めて5時間弱の歩きだったけれども休日をちょっと過ごすのにはいい。歩いていると仕事のことも忘れてしまうのは興奮物質セロトニンのせいだろうか。お弁当を食べるなら地蔵岳の頂上で大展望を見ながらか、雰囲気のいい小沼のほとりで湖面と長七郎山方面を見ながらか、どちらかがいい。
      何も買わず、一度も休まず5時帰宅。今日は挫折したが展望の利く晩秋に鈴ヶ岳から陣笠山方面を歩けばまた違う景色を楽しみ赤城山の別の楽しさを味わえるだろう。

小沼の伝説 昔、赤城山南麓の赤堀村に道元という長者がいました。道元には赤堀姫という一人娘がいた。娘は上州一という器量良しで、そのうえ、お金持ちだったので、嫁にほしいという話がたくさんあった。しかし、どういうわけか皆ことわってしまった。
   ある日、娘が赤城山に登りたいというので両親は驚いて止めたが、どうしても登るというので仕方なく娘を籠にのせ、大勢のお供と赤城山へ登った。小沼のところまで来た時、娘はかごを降りて沼の岸に立った。すると突然、のどが焼けつくようにかわき、それをいやそうと水面に口をつけて水を飲んだ瞬間、娘は沼の中に引き入れられ深く沈んでしまった。おどろいた両親は、お供のものに手分けして探させたが見つけ出すことができなかった。
   このことがあってから三月の節句になるとひし餅をついて小沼へ行き、餅を盆にのせ水面に浮かべて娘の供養をするようになった。すると、不思議なことに盆はひとりでに沼の中央まで運ばれてゆき、くるくると回って水中に消えてしまったという。
(ビジターセンター内の説明より)