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8月も終わりが見えてきたというのに、この夏の天候はあまりいいとは言えない。千葉はよく晴れていることも多いが、山のほうに行くとたいてい雲が多く、カラッと晴れて見通しが利くようになるのは秋からかなとも思う。榛名富士のロープウェイや赤城山の覚満淵一周ではどう見ても登山とはいえそうもないし、この夏の記念にたまにはハードなロングコースでも行ってみようと思って丹沢の檜洞丸(ひのきぼらまる)に登ってみた。
朝4時40分頃出たのに例によって東名は事故渋滞。こんな早いときから事故なんか起こすなよと思う。道路情報ではたった5分前の事故、現場もここからほんの数キロ先、のろのろ運転でナントカ通過、30分は余計にかかった。実は帰りも事故渋滞で厚木から秦野中井インタまで渋滞25キロ。しょっちゅう事故渋滞が起こっているので高速とは名ばかりの低速走行を強いられる。山の感想文と言うよりも事故渋滞のレポートみたいになるけれど、みんな土曜日の休日にはどこかへ出かけたいのだろう。この国にはバカンスという文字のない国だ。短い休日をせわしなく過ごすことになるから事故も多発するだろう。イタリアみたいにのんびり昼食をとり、フランスみたいに長いバカンスを楽しみ、イギリスみたいにティータイムを何度もとって、・・・などと白昼夢に陥っていて危うく大井松田インタを通過しそうになる。へんなこと考えてると今度はこっちが事故を起こすことにもなりかねない。安全第一!で西丹沢自然教室の駐車場到着7時。
薄暗い檜洞丸登山口でヘルメット姿のいかにもプロかセミプロの登山家に抜かれる。あっという間に離されて姿が見えなくなった。スティックを忘れて取りに戻ることも考えたがその気力がわかず、そのまま登ることにした。ゴーラ沢までは歩きやすい。
ゴーラ沢の出合で少し迷う。元の位置に戻ると対岸に石段があった。水が綺麗だしここまで来てのんびり水遊びして帰るというのもありだろう。誰もいない。暫く待っても後から誰も来ないので石段を登って出発。すぐに鎖場となり、今までの登りやすさとは一変する。その後、何回か水分補給の休憩をしながら頂上を目指す。天候は朝晴れていたのに段々雲が出てきて曇り状態。たまに出る日差しも弱い。もっといい日に来ればよかった、疲れすぎてもうやめて帰ろう、頂上に着いたらグレープフルーツジュースを飲もう、と朦朧とした頭で言い聞かせながらようやく頂上まで0・8キロの道標。ここからなだらかな木道ののぼりで普段ならなんでもないはずなのにすでに疲れきっているので足が全然進まない。木道を歩いて黄色い花のマルバダケブキが群生している中を突っ切る。毒があるので鹿もたべないとか。11時40分ころ、頂上。4時間かかった。夏は水の消費量が多い。グレープフルーツジュースを一気に飲み干した。
昼食(朝作ったマーマレードを塗っただけの食パン)や写真撮影がすんでも誰も登ってこない。このまま今のコースを帰るか、犬越路(いぬこえじ)方面に下るか迷う。曇りだけれど突風や雷雨なんてことはないだろう、という希望d的予想のもとで犬越路方面に下る。地図には1時間40分とあるから休みを入れても2時間後に犬越路でのんびりだ。それからは東海自然歩道なのでそれほどの心配はない。いくつかの鎖場の急降下を慎重にこなし、アップダウンも多いが、全体的には高度差500mの下り道。熊笹ノ峰でようやく写真撮影をしている方と出合い何となくほっとする。犬越路方面から男女のペアも登ってきた。
その後はまた誰とも会わず笹を掻き分けながら2時25分ついに犬越路に到着。でも誰もいない。おそらくこの時期は登山者は少ないのだろう。秋や春にはもっとたくさんいるはずだ。あとは東海自然歩道を下るだけだと思ってほっとしたせいか、のんびり独り占めの展望を楽しむ。これまで越えてきた稜線が一望でき、熊笹ノ峰の向こうに半分隠れるように檜洞丸が見える。一時的にこのときは青空がのぞいていた。犬越路はかつて武田信玄が小田原北条氏を攻めるために軍犬を先導させてこの峠を越えたと言われている。
3時40分。用木沢で裸足になって大休止。冷たい水が足の疲れを癒してくれる。顔も洗ってますます元気回復だ。絶好の休憩ポイント。しばらくして数人の下山者が通過したのにだれも休もうとはしない。多分疲れきってないのだろう。こっちはもう疲れの限界を遥かに超えている気がしてあまり動きたくないが、背後に歩いてきた山の稜線が見えるところなので写真撮影だけは精を出す。この水は飲めるはず。うがいで我慢したけれどもキャンプ場よりずっと上流なので飲料水としても可能で空のペットボトルにつめておいた。
沢沿いの西丹沢のキャンプ場は大盛況。ちょうど夕食準備の時間帯で楽しそうな声子どもの声が響く。子連れファミリーにとっては大人気の場所だろう。
自分は何も食べずに渋滞を乗り越えてなんとか9時過ぎに帰宅。久しぶりに長距離を歩いてエアコン暮らしの身としては疲れきる。仕事の自信はともかく、山登りの体力の自信は少しはあったのに今回、自信がぐらついてきた。もっと体の準備をしてから登ったほうがいいのかもしれない。それに今度行くときはもっと天気がよく展望の利く時に行きたい。晴れてて展望が良いと疲れも半減すると思う。
PS 山の名前に使われる『丸』は古代朝鮮語に由来するという説があるけれども、はっきりとはわかっていないらしい。茅丸と醍醐丸に登ったときも不思議な名前だと思っていた。今度は丹沢の畦ヶ丸にでも登ってみることにしよう。
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