奥入瀬渓流

奥入瀬
東北の十和田湖までドライブするには一日がかりである。事故車だか故障車だかわからないが、そのために渋滞していて遅れ、さらに途中で眠くなってきて休憩を何回も取らざるを得ず、十和田湖のついたのは夕方、即風呂、食事で寝てしまった。2日目がこの奥入瀬だ。
奥入瀬は何度もテレビなどで見たこともあるし、美しいところなのだろうなあと想像していた。十和田湖畔に車を置き、バスで石ヶ戸まで行ってそこから十和田湖に戻り、さらに駐車場のあるところまで遊覧船に乗るという計画。確かにアップダウンの少ない道を清流沿いに歩くのは気持ちのいいことだけれども、渓流沿いにずっと自動車道が走っているのは計画ミスなのではないかと思われる。観光客を呼ぶのには便利だろうけれどもう少し遠くに道を作って奥入瀬の清流までそれなりに歩かなければならないように作ったほうが歩く人にもよかったのではないか、と思う。あまりに車道が近すぎて、今なら建設反対運動が起こってもおかしくないだろう。
十和田湖の遊覧船に乗って反対の岸までしばし景色を楽しむ船旅。船を下りてようやくもとの駐車場につくともう午後の四時ごろだった。この日、八幡平を突っ切って田沢湖まで走る。街中での渋滞あり。八幡平は豪雨の土砂崩れで一時通行不能だった所はすでに補修されていて通れたけれども、真っ暗な中を行けども行けども山道が続き、とても夕食時に宿につけそうもない。すれ違う車も1時間にほんの数台。幸いにも晴れていて空は月がまぶしく輝いていたのが救いだった。途中で見つけたさびしい電話ポックスから宿にTEL.して夕食時間を大幅に遅らせてもらった。
真っ暗な中をようやく宿に着いたら他の人たちはすでに夕食済み。我が家だけ別の個室で(?)夕食。片付ける人のことも考えるとそうのんびり食べているわけにもいかず、あせって詰め込んだ。長くつらい山道で多かれ少なかれ皆気持ちが悪く、さんざん不適切な計画に対して文句を言われたが、まことにごもっとも。でも計画倒れにならず、ちゃんと到着したので計画をした人にとっては計画実現の充実感のほうが大きく、朦朧として疲れた頭には反論も耳に入らなかった。