谷川岳

谷川岳トマの耳

トマの耳頂上
この日は日曜日。朝6時ごろ出発のはずが子供たちが行きたがらず、とくに末っ子が行かないというので1時間近くもめていたのだが、嫌がる子供たちを何とかなだめて出発したのは朝7時ごろだったろうか。昨日は行くと言っていたのに山には行きたくないらしい。富士急ハイランドに行こうか、などとあいまいなことを言って何とか連れ出した。こちらもどこに行っていいかわからず、車内で迷っていたが、やっぱり谷川岳に行こうということになった。(かなりの自分の行きたいところを押し通したのですが)。我が家の相棒はもうどこでもいいという感じで朝から楽しくない雰囲気。きっといい思い出になり、感動する、と信じて水上インタまで車を飛ばす。
駐車場についたらみんなあきらめたのか雰囲気は好転していた。長男の帽子をわすれたので、急遽、ロープウェイの駅で紫色の野球帽を買う。笑顔が戻って楽しそうな雰囲気。いっきに天神平までロープウェイで登るが、さらにリフトで上まで行く。なんとなく曇っているが、天気予報では晴れで、これから展望はよくなるはずだ。登っていくにつれてさっきの楽しそうな雰囲気は再び悪化してみんな面白くなさそうな顔になる。休憩するごとにため息をつき、何で大切な日曜日にこんなところまで来なくてはならないの?という気持ちがいやというほどつたわってくるので、こちらも触らぬ神にたたりなし、で笑顔の作り笑いをするが顔がひきつってしまう。うちでのんびりしているほうがよかったと誰もが思っていた。
天候は抜群だ。風は多少冷たいが絶好の登山日和。すでに降りてくる登山者に足をマッサージしてもらった息子は笑顔で再び登り始めた。親に言われるより、まったく別の人にがんばれといわれたほうが効き目があるらしい。頂上近くになるとみんな笑顔になった。展望は広大ですばらしいし、お昼の時間でお弁当が食べられるし、それにもう登らなくていいし、頂上があと少しとわかった時点で今日の暗い雰囲気は吹っ飛んだらしい。トマの耳で風を避けながら展望を楽しみ、弁当を食べた。みーろ、来てよかっただろう?といいたい気持ちを抑えて記念撮影。みんな笑顔で収まる。(本当は自分が一番来たかったのでみんなはいい迷惑だったかもしれない)。オキの耳まで行こうと言ったが誰も賛成せず、ここで十分だから帰ろうということになった。半分残念だが、付き合ってくれたことだし、わがままは言えない。
帰宅するとみんな「疲れた」と言ってばったり倒れてそのまま月曜日になだれ込んだ。その後、もう二度と日曜日には行けなくなったのはこの日の経験が大きく影響している。彼らにとっては翌日の月曜日の仕事や学校に備えて、日曜日は休養を取る日なのである。まあ、それもわからなくはないが、広大な展望を楽しみ、休養の効果を倍増させるという考え方もあると思うのだが、そういうポジティブな考え方にいまだに立ってくれない。