上高地

  
昼の上高地河童橋                    明神橋と明神岳

  
 梓川から焼岳を望む                   明神池と明神岳

      上高地と言えば日本で名だたる避暑観光地。今では俗化した軽井沢よりもずっと山の気分を味わえるところとして同じ長野のアルペンルートと人気を二分すると言っても良いくらいだ。かつて表銀座を歩いたときに槍ヶ岳から下山してくるのがこの上高地で、思い出したくない北穂高岳のときもここから登ったし降りてもきた。いつも通過点でじっくり見たこともないところだったが実は昨年いくはずたったのに我が家の面々の反対でキャンセルとなったところでもある。今回はその挽回をするべく計画したのに部活でいけないなどと言い出すものもいてまたキャンセルかと思ったが、午前中だけだというので練習が終わった頃に学校まで迎えに行った。そして午後沢渡まで一気にドライブだ。夕日で黄金色に輝く焼岳が見えてくる。
      途中までは乗鞍高原までのルートと同じだし迷うことなく沢渡に到着。5時ごろだったと思う。こんな時間につく人も無く、バスでも良いかと思ったが駐車場の管理人の方に大型ハイヤーを呼んでもらって上高地まで運んでもらった。すでに観光客の波は見られず、閑散としている夕方、河童橋を渡る。いかにも山の中の避暑地の雰囲気で昼間の喧騒は見られない。予約はしたけれども本当に泊まれるのか不安になりながら何軒かの宿の明かりを頼りに西糸屋山荘へ。梓川の流れの音を聞き真っ暗闇の中の満天の星空を見ながら一泊。こんな夜空を見るのは久しぶりだ。
      翌朝も晴天。朝食前に河童橋と梓川沿いを散歩。人を恐れない鴨君達が泳いでいてすぐ近くまで近づいても全然逃げない。都会の鴨みたいにいじめられていないのだろうと想像。鴨にとっては安住の地。焼岳が朝日に輝いている。朝の上高地は避暑地らしい落ち着いた雰囲気アリ。
      明神池まで歩く。人もだんだん増えてきたが、水もきれいだし、鱒も泳いでいるし、自然を満喫する。明神池の鴨ものんきに泳いでいた。子供が嘉門次小屋の前でりんごを食べながら更に明神橋を渡り、川辺で休憩。ぐるっと回って上高地河童橋にもどるとものすごい人出だ。上高地に来るには一泊して早朝のんびり歩くのがオススメ。昼間は都会並み、いやそれ以上の人並みでのんびり落ち着いた雰囲気は吹っ飛んでしまう。昔は山を越えなければ此処にこられなかったはずでトンネル掘ると俗化の一途をたどることになるらしい。数日泊まるのも良いとは思うもののそんなこともできず、急ぎ足でウォルター・ウェストン碑を撮影し上高地を去って新穂高温泉へ。「日本アルプスの登山と探検」(ウェストン著)を後で読んでみる。今はずいぶん人工的に護岸工事もされてしまったが、当時はまだ自然のままで息を呑むような美しさだったろう。原書がもう手に入りそうも無いのが残念。とはいえ行けたことだけでも満足した。