仙ノ倉山

      
エビス大黒の頭        仙ノ倉山         平標山の家      平標山と苗場山
 

       
苗場スキー場を望む    松手山高圧線鉄塔     仙ノ倉山頂上      万太郎山・谷川岳

      昨日、天気予報を聞いていたら群馬新潟の上越国境沿いは今日は絶対晴れというし、新聞でも雲マークのない晴れ一色なのでこれは出かけなくてはと思ったのだが、何しろ準備不足で、時間も遅い。とりあえず、家で飲む牛乳を買って来いと頼まれていたので夜10時近くにジャスコに出かける。ついでに今日必要な半額おにぎりやジュースなどを買い込んでおいた。さらにセルフガソリンスタンドでガソリンを満タンに補給。家に帰ってあわてて用意するも結局何とか準備し終わって寝床に着いたのがすでに夜11時。計画はといえばこれも考えている暇は十分ではなく、こんなときは前に計画して小雨と霧で途中挫折した仙ノ倉山に行くことにした。平標山までは行ったことあるし、道はわかっている。ただし、頂上の展望がどうなっているかはこの前はほとんど霧のためまったく不明。明日は晴れだ、と思って勇んで寝る。
      起床、と思ったらもう4時20分!なんてこった、予定より1時間半も寝坊だ。この前平標山に行くときはなんと2時半には家を出ている。昨日あんなに夜更かししているからこんなことになるんだ、といって後悔しても始まらない。行くべきか行かざるべきか迷ったが思い切って行くと決意。すでに空は白んできて後20〜30分後にはもうよがあけているだろう。とにかくどたばた準備して出発!4時半。
      パーキングエリアやサービスエリアに一箇所も止まらずひたすら関越道月夜野インタを目指す。朝食おにぎりも車内で済ました。今日はいつにも増して車が多いのはこっちが遅刻したせいばかりではなさそうだ。お盆も近いし、もう里帰りする人がいるか、仕事を切り上げようと頑張っている人がいるのか、レジャーで出かける人も多いのかもしれない。16号、常磐、外環、関越道すべて車の交通量が多く、追い越しもままならず、みな一定の速度で走るしかない。さすがに月夜野インタを降りる車はほとんどなく、17号を走って駐車場着7時20分頃。すぐ登山道に入る。
      この前と違って登山には抜群の天候で、苗場スキー場もはっきり見える。松手山につくと誰もいない。少し来るのが遅かったかなとは思うが誰もいないのは予想外。後から一人学生らしき登山者が登ってきた。今日は平日だから登山者は少ないのだろうと予測。ここで断っておきますが私は今日は正真正銘の年休です。はっきりさせておかないと後でトラブルの原因になるのでもう一度宣言しておこう。今日は年休だ!!
      平標山に向かう稜線からは抜群の展望を見ながら進む。この前の小雨と霧で泣いていたときとはえらい違いで視力が上がったような錯覚を覚える。11時に平標山山頂。今日はいつものちんたらしたペースとは違って気合十分だが、その大きな理由は父のストックをもってきたことだ。いくら若くないとはいえこんな道具にたよってたまるかと思い、今までストックを使わずに頑張ってきたが、これ一本あるとなしでは足の負担がかなり違うことに気づいた。いつも追い抜かれる時にあの人速いなあ、と何度思ったことか。しかし、杖を使っているとなれば話は別だ。自分だってそれなりにスピードが出ることを実感する。2本使ったらほとんど体力消耗せずに山登りできるのではなかろうか、とさえ思われる。
      今回はグレープフルーツジュース2パックと大きな梨、水筒2本を持参。ジュースは頂上で2パック目を飲み干した。水筒には水、ジャーには氷をつめ隙間にウーロン茶を入れてきたがこれが大正解。常に氷水が飲めるのは山歩きでは贅沢といえるが、まさに甘露の味とはこのことだと感じる。
      頂上にいた2人の子連れのファミリーは仙ノ倉山に行こうか悩んでいたが、結局断念した。確かに遠くに見えるがゆっくり歩いても1時間以内にいけるはずだ。休憩や昼食時間を入れても1時半か2時にはここに戻れるはずで、こっちは悩むことなく今日の目的地に出発。最初に下る時は帰りに登り返せるかなと思ったりするが、これくらいなら急坂ともいえない。ストックの威力でどんどん進む。1時に仙ノ倉山頂上に到着。谷川連峰最高峰2026m。平標山では得られなかった谷川連峰の大展望が広がり、万太郎山、谷川岳はもちろん、その後ろには日光連山、尾瀬の燧ケ岳の姿が楽しませてくれる。赤城山、榛名山、平標山の後ろには苗場山、数え上げたらきりのないほどの山々の大展望だ。頂上に山の位置を表す方位盤があるのもうれしい。しばし昼食のジャスコのいなりずしをほおばりながら休憩。帰り際に下を眺めれば平標山ノ家の赤い屋根がはっきりと見えてくる。
      2時平標山に戻り休んでいると平標新道のほうから男女二人連れが息を切らして登ってきて「松手山はどっちですか?」とたずねるので、すぐ近くにあった松手山方面の入り口を指して「そこですよ」と答えたら、すぐその道に入っていったが、たぶん彼らは道を間違って仙ノ倉谷の方面に下ったに違いない。仙ノ倉谷方面は頂上から見ると雄大でその中を歩きたくなるのも良くわかる。松手山方面のコースは確かに少しわかりにくい。その二人は血相が変わっていたので間違いに気づいてあせって登って帰ってきたのだろう。ごくろうさまです。
      さらに山ノ家方面にくだり、平元新道を一気に下って3時過ぎに林道に出る。ここには水場があり、水を飲むと同時に小川で梨を洗って食べた。苦労して重いものを運んできた甲斐があったと思って梨をかじりながら林道をどんどん下り、駐車場4時。帰りも渋滞したが、なんとか8時半頃に帰宅できた。
      準備不足ながら思い切ってこられたのは前回の計画そのまま利用したからだ。やはり失敗は成功のもと、というのは本当らしい。唯一心残りなのは途中でカメラのレンズキャップを落としたが見つけることができなかったことだ。翌日、出かけさせてくれたお礼というわけでもないが夕食にカレーを作成。山登りで一番難しいのは家を気持ちよく出させてもらうことなので家事も少しは貢献しなければと思い、日々皿洗いに精を出している。何事も苦労の上に喜びがあるのです。